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【北の海賊ヴァイキングがアツい!!】

もともと北欧史は結構好きで、スウェーデン留学から帰ってきたセメスターの授業で取ってみたことがキッカケでした。その年に教授を退職された村井誠人教授が教鞭をとられていました。

(※山川出版の「北欧史」や「〇〇(国名)を知るための〇〇章(明石出版)」で監修、執筆をされているので、読んだことがある方も多いかもしれません。)

ナポレオンが北欧史に与えた影響という切り口で近現代の北欧の変遷と国家間の関わり合いについてがメインテーマです。「北欧史」に書かれています。超面白いです。

北欧の歴史に興味があると言ってもそれまではナポレオン以降の北欧についてでした。が、ノルウェーに来てから興味を持ったのが、ヴァイキングです。

8〜11世紀ごろヨーロッパを席巻した北の海賊たちがいかにして略奪を行い、いかにして覇権を握るまでになったのか、などなど掘れば掘るほど湧き出てきそうです。そして、海へ出ては略奪や交易を行う一方で、時期によっては故地にて農業にも勤しんでいたので、今でいう副業のパイオニアであると思っています。

6月末にベルゲンに行った時、海洋博物館でヴァイキングの展示がありました。釘付けになって見回っていました。こっちにきてから博物館の滞在時間が大幅に長くなり、3時間くらいはじっくり見るようになったなあという印象です。今日も3時間くらい張り付いていて、もう1箇所行こうと思っていた博物館に行けませんでした。残念。

ベルゲンでヴァイキングの事を勉強している時に驚いたのが、ヴァイキング船(今日の一枚)が埋葬に使われていたということ。独特な形をしたヴァイキング船は小回りが利き、速く、それでいて長距離の航海に向いていたそうなのですが、その集落の長が亡くなると、船に遺体や動物、貴重品などを一緒に添え置き、そのまま埋葬したそうです。

これを埋めてできたもっこりした小山を掘り起こしたらヴァイキング船が見つかったらしい。

今日はオスロ中心部の郊外にあるヴァイキング船博物館に行ってみました。先ほどの埋葬の説明があり、ベルゲンの件を重ねて印象深くなりました。

このヴァイキング船が発見されたのは1900年初期で、埋葬から実に1000年以上の年月を経て、再度地上に出てきたようです。埋葬時に、貴重品(交易品)を一緒に供えたと書きましたが、この出土がキッカケとなりヴァイキング達がいかにヨーロッパの広範囲に渡って足を伸ばしていたのかがわかったようです(インド、パキスタンの交易品まで見つかっているよう)。

それからヨーロッパ人でアメリカ大陸に一番最初に到達したのはヴァイキングだとか。中学歴史では、「新大陸」を発見したのはコロンブス、アメリゴ・ヴェスプッチとされていますが、実はそれよりも500年以上前にヴァイキングが到達したとか。

(※これについては、何を「発見」とするかによると思うのですが、「到達」するのと「ここは新大陸だ」と「確認」するのとで変わってきそうです。コロンブスとアメリゴ・ヴェスプッチどっちがアメリカ発見した論争では、コロンブスは時期的に到達が早いが「インド」だと思っていたのに対し、アメリゴ・ヴェスプッチはしかと「これは新大陸」だと発見した。)

ベルゲンでもオスロでもヴァイキングの展示を見ていまだに謎なのが、長さ20m前後、幅5m前後の小型の船の中でどうやって生活していたのかということ。当時は大航海時代のように航海術が発達していたわけではなかったはずなので、どうやって航路開拓していたのか。やっぱりこの当時から、自然の声を聴き、波を読み、雲の動きを見定めていたのかなあとも思えてきます。

それから、ヴァイキング船はシンプルすぎる気がするのですが、この当時から「simplicity」や「functionality」というワードがDNAとなっていたのか。

謎です。

あと、最後に男女平等についても疑問が残っています。以前、北欧の男女平等についての論文を読んだ時ヴァイキングについての記述がありました。ざっくり、当時から女性は活躍していたというもの。確かに当時から離婚もカジュアルにできた(女性にも発言権があった)とも聞くので、この辺は勉強する価値がありそうな気がします。

お土産コーナーで、そこそこ分厚いヴァイキングの本を買ってしまったので、落ち着いたらまた勉強してみようと思います。

今日のブログの内容がかなりニッチになってしまったと思います。ほとんどの方が何を言っているのかわからなかったかもしれませんが、シンプルに僕はオタクなんだと思います。ごめんなさい。

今週土曜日のイベントではもっとカジュアルなノルウェーのお話をします。
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