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【学びの再定義②】

昨日の投稿の後半です。昨日は「きっとこういう風に学びの形態を変えていったほうが良いよね」ということを書いたのですが、今日はその骨組みに僕の体験談を肉付けしました。


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学問を日常に落とし込む
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僕の例で出した方が良いと思うので、実際にやったことを挙げてみます。

3年前のスウェーデンへの留学を機に北欧という地域に興味を持ち、同時に非常に不思議な地域に思えました。厳しい気候であり、資源にもなかなか恵まれないのにも関わらず、幸福だと言われる。この背景には何が潜んでいるんだろうと思い、幸福だと言われる所以をたどると、世界幸福度ランキングなる指標に出会いました。

そのレポートを読み込んでいると、どうやら北欧諸国はどこも「社会的サポート」が大きいことがわかりました。実際にTEDトークで幸福論について長きに渡って(75年間)研究した方のプレゼンを思い出します。この研究からわかった幸福を作り出すものとして、「良い人間関係」が挙げられていました。

(その動画はコチラ
(幸福度ランキングを分析した記事はコチラ

まさにこれは幸福度ランキングのレポートを読んでわかったことです。どうやらこの「人間関係」というのは普遍的な幸せのカタチであるようです。ここで、結論付けても良かったのですが、1つ大きな情報を見落としていることに気づきました。

北欧の人の生の声です。

主観性が極めて高い幸せという概念を客観的な視点から分析すると、論理的で説明がつきそうですが、「主観的」であるがゆえ彼らの声なしに語ってしまっては、幸せの押し付けだと思い、あまりにも恣意的すぎる幸せのカタチだと思いました。

そこで昨年12月より、カメラを片手に当時僕が住んでいた町のノルウェー人100人に直接聴き回りました。100というサンプル数は530万人の国の全体像をつかむのにはあまりにも少ないですが、老若男女全ての世代の人と話してわかった幸せのカタチがあることは確かです。

先ほどの幸福度ランキングやTEDのプレゼンから学んだ「人間関係」というのはこのインタビューでも大きなテーマでした。そして同時に、ロングスパン(半年間)でインタビューを続けて見えた北欧という文脈の幸せについてもわかりました。それこそが天気で、北欧の天候が人の心理状態を大きく左右するという発見を副次的にしたのです。

これを「学びの再定義」という点からおさらいすると、まず幸福度ランキングのレポートという公的な指標を確認して全体を学ぶ。ある意味でこれは理論(座学)に当てはまると思っていて、その上で外に出て実際にリサーチをしました。すでに出ている答え(人間関係)を元に観察すると、その答えの妥当性が見えたと同時に、他にも副産物として「天気」というキーワードが見えてきました。これはレポートに書いていなかったワードです。なぜなら、世界幸福度ランキングは世界の幸福という概念を均(なら)して、普遍化したものだからです。北欧の文脈だけに適応するものをあえて記述するとは思えません。


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まとめ〜学びの基礎体力が必要な時代〜
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昨日から「学びの再定義」というタイトルで書いてきました。今一度おさらいしてみると、一般的に主流とされている学びのスタイルは学んでいるようで本来(現代)のあり方ではないと思っています。

それは過去の文脈を生きた人にとっては最適な学びのあり方だったはずで、現代を生きるボクたちには必ずしも当てはまるとは限りません。オンライン化によって「知」のグローバル化、学びが全人類の市民権となった今、既存の「知」に付与される価値というのは相対的に小さくなり、むしろ新しい「知」を生み出す過程が尊くなるはずです。

加えて、過去の知の集合体は人類が保管すべきものではもはやなくなり、それはテクノロジーが代替するものへのと変容を遂げるはずです。電卓が登場する以前は、そろばんや暗算の価値が高かったわけですが、電卓以降は「計算速度」という点からはその価値が限りなく削ぎ落とされました。

過去を省みながら未来の知の創造が学びのスタンダードへと成り上がっていくものだと思っています。

この学びの再定義は間違いなく、普遍的であると思っています。アカデミアの世界とはもはや無縁の畑で生きる人であれ関係ありません。学びには国境線がない故、学問であれビジネスであれ、誰しも能動的に動く必要があると思います。

過去の産物としての理論は頭の片隅に入れ、これからの理論を迎えにいくという姿勢そのものが尊いとされるべきであり、これが現代における学びの普遍化であるはずなのです。


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補足〜明日100人へインタビューした裏側を記事に起こします〜
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昨日の夜、「学びの再定義」の構成を思案している時、最後に僕自身の実体験に落とし込んだほうが良いと思いました。そこで、今日の最後にそれを具体的に言語化した記事を付け足して投稿しようと思っていました。内容は、先ほどの「ノルウェー人100人に聞いた幸せのカタチ」です。

が、振り返ると色んなことが思い返され、毎日書くブログのような軽い感覚で書き上げては勿体無いと思いました。本来であれば今日の末尾にリンクを貼る予定でしたが、それを明日にまた繰り越して、明日の記事にて「学びの再定義」を締めくくろうと思います。

身を削ったこの実体験はすでに一本の動画にしてまとめてあります。先にこちらをご覧いただいてから明日の記事を読んでいただいた方がスムーズに入ってくると思うので、宜しければ覗いてみて下さい。10分ほどの動画になっています。

動画はコチラから↓


それでは、明日は半年に渡るプロジェクトの裏側を全て言語化します。


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