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⟬レンタル彼女失敗談⟭結婚しない選択

『男性だって女性に甘えたいし頼りたいよね!』

甘えたがり男子専門コーチ/恋活婚活アドバイザー/レンタル彼女PREMIUM店長&指導教員/小説家の中村千花(@chika_rkt)です。

あなたは、既婚者ですか? 未婚者ですか?

私も時々、お客様から質問をされますが、私は未婚者です。

我が家は機能不全家族だったため、物心つく前から両親がいがみ合う姿を見て育ちました。

よその家の諍いの話なんて、気分が良いものではないので控えますが、ギスギスした家庭中で育つと、残念なことに結婚というものに夢や希望など抱かなくなってしまうんですよ。

やっぱり『家っていいもんだな』『家族って安心するな』『何でも話せる家族ってありがたいな』って、常日頃から思っていないと、結婚したいなんて思えないんですよね。

ゆえに、現在私は独身ですが、そのことに後ろめたさはないし、逆に、結婚しないと頑なに決めているわけでもありません。

まあでも、愛犬が我が子のように可愛いから、今は私と犬の小さな母子家庭で満足です。

それに、適齢期というものを過ぎて独身でいても、『人それぞれ考えがあるから』で済まされる時代なので、そこはありがたいです。

けれども、私が20代の頃なんかは『一昔前は、クリスマスケーキという言葉があってね…』という話を何度か聞かされたことがあります。

それは、女性の結婚適齢期のことを例えた言葉で、クリスマスイブの24日(24歳)、もしくはクリスマスの25日(25歳)までに結婚できないと、『売れ残り』と言われたんだとか…。

26日のケーキは誰も食べたがらないんですって。

いやいやいやいや…、24歳、25歳って、大学を卒業してまだ2~3年ですよ!

自分の人生も決めかねているような年齢なのに、他人と生きていく決意がよくできるよ!

また、男性側もそんな世間知らずで生活力のない女性と一緒に生きていくって覚悟がいりますよね。

内閣府の発行しているデータを見たところ、統計を取り出した1908年の女性の平均初婚年齢は22.9歳。

年を追うごとにだんだん上がっていき、平均初婚年齢が『クリスマスケーキ』を超えて、26歳に達したのが1992年。

約20年前のことです。

たかだか数十年前は、そんな早くに結婚していたのかと感心します。

↑の記事にも書いたのですが、『多様性』など重視されなかった、私よりも少し上の世代の方たちは、社会人を何年か経験したら結婚し、子供を育てて…という価値観が当たり前でした。

そういう固定観念を植え付けられていたとも言えるし、今のようにスマホ一つでなんでもできる時代ではないから、そうやって支え合って生きていくしかなかったとも言えます。

周囲が当り前のように結婚していくから、しかるべき年齢になったら結婚を意識するようになり、そこで出会った人と縁を結ぶというのが普通だったのでしょう。

私もその時代に生きていたら、迷わず結婚していたのかもしれませんね。

逆に、その時代に結婚した方の中に、本当は結婚したくなかったという人も少なからずいるかもしれません。

私がお会いした中にも、バブル期に周囲の勧めで結婚をしたけれど、結婚して数十年が経った今でも、本当の自分は奥さんに見せられないという人がいました。

しかも、男性は結婚していないと出世ができないという謎のルールがあったので、出世街道を行くには、結婚しないという選択はできなかったのです。

元々は赤の他人が夫婦になるのですし、性別も違うので、何年経っても分かり合えない部分はあるんだろうなと思うのですが、自分の人生を『本当にあれで良かったのか』と、疑問を持って生きていくのって、なかなかしんどいですよね。

さて、このお客様。

昔からの密かな趣味を奥さんにバレないようにしてきました。

誰にも言えないことって、その人にとっては守り通したい聖域なんだと思います。

もちろん、誰かに話したい気持ちもあるでしょうが、相手に受け入れてもらえないだろうと想像するから、『言わない』という選択をするのでしよう。

仮に、このお客様の趣味が『女装』だったとします。

私は男性が女装したい気持ちは理解できるし、女装姿の男性とデートをしたことも何度かありますが、それとは反対に、男性が女装するのを理解できないという女性もいます。

それは、わざわざ打ち明けなくても、一緒に暮らしていれば、奥さんが女装趣味に理解があるかないかなんて、なんとなく分かりますよね。

もしかしたら、奥さんに趣味を打ち明けても、案外けろっとしているかもしれません。

けれども、そうじゃなかった時のことを考えると、家庭が壊れる可能性もあるので、慎重になってしまうのは仕方のないことでしょう。

『多様性』が謳われているといっても、それはあくまで社会の流れのことで、社会の末端にあるいち家庭にまで『多様性』への理解を期待してはいけません。

金髪にしている若者を街で見ても、『ファッションとして楽しんでいるんだな』という感情しか湧かないものです。

けれども、それが自分の子供だったらどうでしょう?

『なんて髪色にしているんだ!』『親からもらった体を傷つけるなんて何事…』って、途端に大目玉になるんですよ。

私はこれ、学生時代に金髪以外にもパーマとピアスで実証済です。

こんな事でどうしてって思うかもしれませんが、家庭には社会の動向とか時流とかって作用しないものなのです。

もう一つ二つあったような気がしましたが、『多様化』って家族であるからこそ認めるのが難しい気がします。

これは常々不思議に思っていることなんですが、家族って血のつながりがあるだけで、途端に相手への配慮がなくなりますよね。

他人には言いにくいようなことも平気で言えてしまうし、わがままを言ったり、八つ当たりをしたりと、自分の感情を最優先にしてしまいがち。

家族は一生付き合っていく相手だからこそ、多少の気配りは必要だと思うのですが…。

この、趣味を奥さんに打ち明けられないというお客様は、奥さんから理解を得ることよりも、死ぬまで秘密にするということを選択したのでした。

本当は理解して欲しい部分なんでしょうが、それを押しつけないというのも立派な一つの答えです。

その答えを選択し、奥さんに話したいことを代わって私に話してくれたことで、そのお客様は悶々とした気分から抜け出してくれたようでした。

もちろん、一番理解を得たいのは奥さんなんでしょうが、自分に特殊な趣味があるということを誰かに知っていてもらう、肯定されるという経験が大事だったようです。

このお客様とは今も定期的にお会いしていますが、趣味の話は奥さんに理解されなくてもいいと割り切ったことで、奥さんとの仲も却って良好のようです。

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最後まで読んでいただきまして、ありがとうございました。
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