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星野廉
2023年10月19日 15:42
うつる 川端康成作『雪国』の冒頭。汽車のなかの場面で、視点的人物である島村の思いとして「夢のからくり」というフレーズが出てきます。 この「夢のからくり」とは、一言で言うなら「うつる」ではないでしょうか。私にはそう思えてならないのです。 移る、映る、写る、うつる――。こう書くと、夢のからくりと言葉のからくりはとても似ているように感じられます。 * 具体的に見ていきましょう