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Dissertation week 4-5: 残りの留学期間に思いを馳せる。社会人留学の意義

写真は、修論執筆中の図書館です。
吹き抜けになっていて、外からの光が入り気持ちのいい場所です。
さて、前回夏が来たー!と喜んでいたのも束の間、また雨と風と寒さが到来し、冬!??と思うような日もあります。。
まさか7月にウルトラライトダウンを着るとは思いませんでした。

7月に入り、周りも修論執筆に本腰を入れつつ、留学後の職探しをするというのが周りでも流れになっています。
休職できている私はストレスが少ない方ですが、イギリスでの職探しは苦労が多いようで、イギリスでの仕事が決まった!という話は、まだなかなか聞きません。
これまでは、授業や先生がどうだったか?試験やEssayつらいよね~~という学業の話や、寮生活、ブライトン生活の日常のあれこれで、共通の話題が多かったのですが、いまは次の人生に向けて学業と職探しの間で関心の比重が変わってきているので、「あ~~もう学生生活が終わりに近づいている」と哀愁を感じてしまいます。
今日会った人に、もう二度と会わないかもしれない、そんな感じ。
さみしいです。
ということで、残り期間を見据えて、大学って何を学ぶところなのかな、というのを徒然書いてみたいと思います。


大学は何を学ぶところなのか?

大学とは何か、のとらえ方が、お国柄、文化、教育制度によって千差万別であるということを知ったことが、私にとっては学びでした。

Theoritical Perspective ~論理的思考力

私は、留学当初から自信を持ってサステナビリティについて、クライアントに話せるようになりたいなぁと思っていたのもあり、最新の知識だけでなく、知識と合わせて応用がきく「考え方」や基礎基本を第一優先として、深く身につけたいと思っていました。
ひとつひとつの課題でも、これをお客さんに提案するとしたら/上司やチームメンバーに伝えたら、どんな反応が想定されるか?を考えたり、どういうストーリー、ロジックで物事をとらえて説明すれば納得してもらえるか、卒業後に役立ち人生が豊かになるかを想定して学ぶようにしていました。
比較的、日本人界隈はこの考え方を持っている人が多く、イギリスの大学院の考え方=Self study)にも近いと思います。
教育制度が似た形で整っていて、大学(アカデミア)のコアな役割への期待ギャップが少ないのかなという印象です。
日本の教育制度、学校ってすごいんだな、って思ったこともたくさんあったのですが、これはまた別記事にそのうちできたらなぁって思います。

最新の知識

一方で、すぐ履歴書に書ける資格や知識を重視する人も多いです。
日本だと、資格の大原とかTACとか、四谷大塚とか河合塾とか、要は予備校のような役割。こうした最新の知識は、授業でももちろん触れますが、授業だけでカバーしようと考えていると、授業で扱える範囲にも限界があるので、期待ギャップが生まれます。

期待ギャップが少ない人は、授業そのものだけでなく、授業の予習復習を含め、授業外での学びをうまく構成していたのかなと思います。
授業のリーディングリストや、授業とは別の課外活動として用意されるワークショップや資格試験に取り組んだり、また授業中に出てきた国際機関の最新情報をフォローするなどです。
私も、仕事をしているときによく耳にしていたけど、体系的に理解できていなかったサステナビリティに関連する国際機関やそれぞれの役割は、授業後にまとめて復習し、それぞれの機関が今、どんな発信をしているのかをLinkedInでフォローするようにしています。
こうした最新動向に触れ、気になる記事にコメントをしたりしていると、essayで書くテーマを決めるときにも質の良いテーマが選べたり、いざ実務に戻るときに足りない知識が明確になり、早期にキャッチアップできるのではと思います。

市場動向・職探しのノウハウ

イギリスに仕事を求めてきている人も多いので、職探し、キャリアサービスを大学に期待している人もとても多いです。
友人たちの会話を聞いていると、一定以上のキャリアがあるミドル層にとっては、大学に求めることができるのはイギリス式CVの書き方くらいで、期待ギャップが一番大きい事項なんじゃないかな、と思います。
キャリアセミナー、キャリアイベントの類は、いわゆる日本でいうところの、新卒・第二新卒向けのものが多く、中途採用に特化したサービスが充実しているかというとそうでもない。
イギリスではLinkedInが圧倒的なプラットフォームになっていて、個人どうしのつながりがものをいう印象です。日本の転職サービスのようにエージェントが取り持ってくれる、というスタイルは聞いたことが今のところなく、孤独な闘いが待っています。
なので、仕事を辞めて留学に行く方は、留学開始後、LinkedInの職歴や自己紹介を定期的に見直したり、自己紹介の一環で気になる記事にイイネやコメントをする、募集要項をチェックし必要な知識を理解し学びに生かす、(日本で職探しする方はエージェントと定期的に会話する)といった習慣を早めにつけたほうが良いのではと思います。

大学はあくまで学問、アカデミックの場なので、JOBマーケットや市場の動向(どういった企業が採用を強化しているのか)は、得意分野ではないんだなぁ、と感じています。なので、大学側が何か仕事を紹介してくれると期待はしないほうがよいです。

多文化の中での人間関係を育む教養

なんだかんだで、やはり教養が一番、大事な学びだなぁと思います。
日々、友人たちと触れ合うたび、自分の「人間としての未熟さ」を感じます。
いくら知識があって論理的に考えられたとしても、人間性と教養が足りてないと人間関係は構築できないわけで。
日本にいる間、ずっと同じ会社にいると知り合いも多く、共有している経験も多いので会話が楽だったんだな、って思います。
ぱっと道端であった知り合いに、目をそらさずに、"Hi! How are you?" と挨拶ができて、そのあと会話が続けられるか。いやぁ、語学の問題じゃなく、めっちゃ難しいです。相手のことを知らないと会話なんて弾むわけもなく。
クリケットのワールドカップの結果とか(インドが優勝した)、新しいNetFlixのシリーズとか、周りが楽しんでいても入っていけず、会話を楽しむためのネタの少なさが、なんて自分って”Boring”なんだろう、と思います。
また、当然知っているべきなのに、知らなくて失礼にあたるというのも悲しい話。
例えば、アフリカの留学生も多いのですが、各国の位置関係や首都がすらすらと出てこなくて、日本が有名なだけに傲慢な立場になるんだな、なんてことを感じたこともありました。
逆に、漢文のおかげで中国の友人とはめちゃくちゃ会話が弾んだり。
でも、韓流ドラマやスターにはてんで興味がないので、”BTSって何人いるの?”というレベルで、”え!??隣国なのに??”ってなったり。

相手の歴史、文化、言語を知ることは、人間関係を構築するために、自分の責務として努力しないといけないのかなって思います。

(余談ながら、天皇陛下が訪英されたときに、チャールズ国王と並んでいるのを見て、この人たちってこれが仕事なんだよな、よく考えたらめちゃくちゃすごいよな、って思いました。キティちゃんを引き合いに出してスピーチされてましたし。チャールズ国王。)

おまけ)NetFlixのアカウントを開設した話。

最近、つぶやきでも投稿しているように、せっせと「Emily in Paris」を視聴していますが、ちょっと前までアカウントすら持っていませんでした。
そうすると、最近面白かった番組の話題でよくクラスメイトが盛り上がっている会話に入れない。

嗚呼、デジャブ、なんかこの感覚、覚えがある・・・

中高生のころ、妹や弟が小さかったのもあって、テレビを夜見せてもらえず、人気の番組の話題に翌日学校でついていけず、教えてもらってはみてみたいなぁ、、笑う犬、見たかったなぁ、、、と思っていたのを思い出しました。

前からEmily in Parisを見たかった、英語のリスニング力を上げたいというのに加え、「面白かった!」という話ができるようになりたいなぁ、なんて思い、試験期間が終わったあとにアカウントを開設しました。

本当は、アメリカやヨーロッパの映画だけでなく、ボリウッド(インド)やノリウッド(ナイジェリア)のエンタメとかも見たほうが、もっと多くの人と会話が弾むんだろうなぁ。。でも次はブリジャートンが見たい。

楽しいと思ったこと、今日あったちょっとしたことや相手がどんな文化にいるのかを思いながら、会話を英語で楽しめた!という経験を一つでも多く得て帰りたいと思います。

それでは今日はこの辺で。
みなさま、ごきげんよう。


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