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デンマークの幸せの秘訣 ヒュッゲの方程式: FOCUS

先日のヒュッゲの会では、参加された方たちで、ヒュッゲについていろんなお話をしていただきました。

そして、自分のお気に入りヒュッゲをお聞きしたときのこと。ゲストの方が、人とのつながりによる居心地の良さ、って大事なことなのに、今は全然ないことに気づきました、と言われました。

後のことも先のことも考えず、まずは目の前にいる人との会話を楽しむ。
わかってはいるのですが、これがなかなか難しい。
どうしても関わっている仕事のことを考え、自分の関心ある領域の発展について思いをめぐらし、家族との時間が取れないことを悔やんでしまったり、なかなか、今この時を楽しむことは難しい・・・。

ヒュッゲが生まれるのには、3つの要素があると私は考えています。そのうちの1つ目が、FOCUS(=意識)。今、この瞬間を楽しむということです。
ヒュッゲの方程式はこちら。

デンマーク人は自然とやっている(=意識せずにできる)ことなのですが、日本の考え方や価値観とはかなり違いがあるところなので、あえて何を意識すべきか、という視点でヒュッゲを見てみたいと思います。

わかってみたら、意外に難しくないかな、と思います 笑。


この時間を楽しもうと「決める」

ヒュッゲを味わうことは、まずは今この瞬間を楽しもうとする、ということです。
私たちは、この後こうしてああして、どうすれば先に到達できるのか、未来のことを考えたら、ああすればよかった、こうもできたかもしれない、と過去のことを考えたりしがち。

まず、自分で今この時間は楽しもう、と決めること。
心配事がなくなるわけではありませんが、他にやるべきことや心配事をちょっと脇に置く。

例えば、ディナーのときには食べ物とその時間を味わうために、スマホをテーブルから遠ざけておく。

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この時間は楽しんでいいよ、と自分に許可を出してあげること。それがまずはじめの一歩です。


人と一緒に過ごす

ヒュッゲの方程式の2つ目がPEOPLEですが、この「人と一緒に過ごす感(Togetherness)」が、一つの鍵です。
自分だけで時間を過ごそうとすると、ついついスマホを見たり、気になってた片付けを始めたり、なかなかこの時間を楽しもう!ということに集中するのって簡単じゃないと思うのです。

ですが、一緒に過ごす相手がいれば、やっぱり相手と話したり一緒にご飯食べたりと、今の時間に意識が行きやすいと思います。

前回のイベントの時はコミュニティ・ディナー式にしたので、一緒に食卓を準備したり、食べ物の好みを話したり。
そうしていると、いつのまにか今のこの瞬間を過ごしているんです。

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参加いただいた方から、素敵な感想として、このことをコメントいただきました。

素敵な会に参加させていただき、ヒュッゲな時間を体験させていただくことができました。とても丁寧に準備された空間と時間で、参加されたみなさんもその一部として、創っていくものなんですね。

人と一緒に過ごすことで、ヒュッゲな居心地のよさ、温かさを作っていくことができるんですよね。


人と楽しむ時間を作ってみよう

デンマークの家庭や、アブサロンなどのコミュニティでは、若者同士でボードゲームを一緒に楽しんでいる光景をよく見かけます。

テレビゲームやスマホももちろんあります。でも、トランプやボードゲームは、相手との間にゲームがあって、みんなでそれに向かいます。この「一緒に過ごす感」が、大切かなと思います。

前回のイベントではみなさんに一つのヒュッゲの作り方として、この「人と楽しむ時間を作ろう」というお話をしました。
自分の好きなところにいくときに、一緒に行かない?と声をかけてみる。

そんなところから、ヒュッゲな時間ができたらいいなと思います。


ヒュッゲなオープンサンドを味わう会、デンマークの伝統、クリスマス・ランチの会がもうすぐです。
味わってみたい方はぜひこちらへどうぞ。

デンマークの幸せの秘訣、ヒュッゲな時間をもっと広めるためにサポートいただけたら嬉しいです! いただいたサポートはオープンサンドの試作など、デンマークの食文化研究に使わせていただきます。