デンマークのヒュッゲを味わう「スモーブローのランチ会」
先週末、「スモーブローのランチ会」を水道ギャラリーにて開催しました！
水道ギャラリーさんは様々な作家さんの器をご紹介されている江戸川橋のギャラリーで、お鮨・酢飯屋さんに併設されています。
ヒュッゲをテーマとした企画展にて、益子焼とガラスのお二人の作家さんの作品でスモーブローを味わう、楽しい企画でした。
酢飯屋さんでお寿司をいただいた時にも、さまざまなデザインのお皿で演出される世界観に驚きましたが、なんと今回はデンマークのオープンサンド、スモーブロー（Smørrebrød）を美しい作品などで楽しむ会！初めての体験にウキウキします。
まずは会場。
少しクリスマス感のある演出にしたいなと思ってお持ちしたクリスマスツリーたちが、二人の作家さんの作品と出会って、びっくりするくらい美しくなって。すっかり嬉しくなってしまいました。
白と黒、２色のモダンなテーブルとあいまって、気分はすっかり北欧。
松ぼっくりが載っている小皿も、ツリーを載せた台皿も、今回の二人の作家さんの作品なんですよ。（詳細は上記のHPをご参照くださいね）
ヒュッゲや北欧文化に興味があって、という方も、ヒュッゲ大好き！という方も。
作家さんの作品で食べる会に興味を持たれた方も、スモーブロー食べてみたい、という方も。いろんな方にご参加いただきました。
みなさんが召し上がられている間に、デンマークのクリスマスの楽しみ方についてお話ししました。忘年会のように同僚や友人と楽しむクリスマス・ランチ（Julefrokost）や、クリスマスの飾り付けなど。手にしているのは北欧のクリスマスの飾り、クリスマス・スター（ユールスティヤーネ Julestjerne）です。
そして今回は、初めて「手で食べる」スモーブローに挑戦しました！
デンマークのスモーブローは、レストランでいただくご馳走料理。通常はフォークとナイフでいただきます。ですが今回は作家さんの作品でいただくこともあり、お寿司屋さんという場所でもありますので、手でいただくことにしました。
通常はほぼ真四角のライ麦パンに、パンが見えないほどの具材を載せてご提供しますが、今回は食べやすさを考えて、長細いスモーブローに作りました。サイズは通常の半分サイズ、その分種類は多く食べていただけます 笑。
６種類のスモーブローをご用意しました。
☆ ニシンとりんごのサラダ
☆ 塩漬けサーモンとじゃがいも、ハーブマヨネーズ
こちらは金線と淡い色合いが美しい、ガラス作家、藤本咲さんの作品にのせて。ガラスの粉を型に入れて焼く手法とのことで、磨りガラスとは異なり、初めて見る表情のお皿です。まるで和紙やレースの様な繊細な色合い、上品で美しい作品で、スモーブローもすっかり美人さんに！嬉しい。
☆ 卵のハムサラダのせ
☆ サラミ、レムラードとクリスピーオニオン
こちらは酢飯屋さんのお皿にて。
☆ ミートボールとマスタードクリーム、ルバーブ
☆ ローストポークと赤キャベツ、きゅうりのピクルス、オレンジ
こちらは益子焼作家、佐々木康弘さんの作品にのせて。掛け分けによる４色の線が、長方形に作ったスモーブローとぴったり！他の作品も、森や湖を感じる色合いに、柔らかい線でのヘリンボーン模様など、北欧で大切にされる温かみの感じが、デンマークのギャラリーで見つけたみたいです。
トップ画像も同じスモーブローですが、お皿によって雰囲気が全然変わりますね〜
手で食べるスモーブローは初めてで心配でしたが、大好評でした！みなさんからはこんな声をいただきました。
「たくさんの具材が載っているけど、実は口に入りやすくて食べやすい」
「手で持つとずっしりした感じがわかってすごく良かった。これまで知っているサンドイッチと全然違う、ということが持った感じでよくわかる」
「フォークとナイフで食べると、どうしても切る時に崩れやすいけど、この形だと、最後まで美味しい組み合わせのまま食べられて嬉しい」
やはり手を使うと感覚も使って食べるからか、新しい楽しみ方を発見していただけたようです。
ヒュッゲを実現するライフスタイルやワークライフバランスなど、北欧の文化についてのご質問も多くありました。作品とスモーブローのマリアージュ、スモーブローの作り方に関心がある方など、参加者の方の関心もいろいろ。
いろいろな形でお話が広がり、久しぶりの会食、美味しいものを食べながら、ヒュゲリな楽しい時間になりました。
幸せの国 デンマークの幸福度を支える文化である、ヒュッゲ。
今はコロナウィルスの影響で、会食の機会などは限られていますが、デンマークのヒュッゲで大切にされているのは、毎日ちょっとずつヒュッゲを感じること。
小さな幸せを、毎日少しずつ。
幸福感の人生貯金を、みなさんもぜひ。
All photos by @_studiomana_
デンマークの幸せの秘訣、ヒュッゲな時間をもっと広めるためにサポートいただけたら嬉しいです！ いただいたサポートはオープンサンドの試作など、デンマークの食文化研究に使わせていただきます。