デンマークを知る2ヶ月の冒険 その5〜 自然を楽しむデンマークの休日
デンマークの料理と食事にまつわる文化を体験する、という目的で始まった、伝統的なホテル、Kro(クロ)での2週間。
今回はデンマークで2番目に大きい森、Rold Skov(ロルドの森)で過ごした素晴らしい時間についてお伝えしたいと思います。
自然を楽しむデンマークの休日
デンマーク人は、日が出ているときはできるだけ外で過ごしたい、と言います。私がRoldを訪れた時期は8月でまだ日は長かったのですが、6月の夏至からどんどん日が短くなっていくことを感じます。日が極端に短くなる北欧のこと、お日様をいつでも楽しみたい、ということは一年を通じていつも同じです。
デンマークでは、散歩やウォーキング、自転車、ランニングが代表的な外での過ごし方。そんなに暑くならないこともあると思いますが、ランニングや散歩で気持ちをリフレッシュするのを楽しむ人をよく見かけます。できるだけ自然公園などに出かけます。
そしてそれは近くの公園だけでなく、遠くの公園に出かけたりといったことも。
ロルドの森は独特の地形や美しい森が有名で、デンマークの人たちが観光で訪れる、美しい自然スポット。この森は、自転車で楽しめるとても素敵な場所なので、Rold Gammel Kroのお客様の中には、自転車を積んで来る人も多くいます。
私は休憩時間に、レンタサイクルをお借りして楽しみました!
ロルドの森
ロルドの森は8,000ヘクタール(80㎢)。ベタな感じでいえば、東京ドーム1,711個分!東京23区で一番大きい大田区で60.8㎢、それよりさらに大きいのですから、大きさは推して知るべしです。
コペンハーゲンの公園なども広くて木が大きい!と思うことが多いですが、ロルドの森は本当にびっくりするほど大きい!
ロルドの森は山のないデンマークでは珍しく丘陵地帯で、アップダウンがあることで有名です。また泉が多く、湖がいくつもある美しいところです。
この湖を何回も訪れて、鳥のさえずりと水の音、風が気持ちいい、この美しい風景でのんびりする贅沢を味わいました。
中には、Rebild Bakker(レビルドの丘陵)という丘陵地帯はヒースに覆われた岩の地形が美しいところがあります。この地区は散策コースが設定されていて、多くの人が車や自転車を近くに駐めてハイキングを楽しんでいます。私は自転車を押してコースを歩きました。
デンマークにはよくあるのですが、自然公園で羊が放牧されています 笑
自然に触れるのが大好きなデンマーク人が楽しめるところが、たくさんあるんです。
自転車で楽しむデンマークスタイル
ロルドの森は大きく、Rebild Bakkerのようなハイキングコースもありますが、自転車で訪れて楽しめるところの方が多くあります。自転車で森を散策するのです。
ロルドの森は山のないデンマークでは珍しくアップダウンがあるため、マウンテンバイクのコースが人気があるそうです。その距離、なんと32km!
↓ロルドの森 観光案内所から、マウンテンバイクコースの案内もあります↓
自転車を1人3台持っていると言われるデンマーク人。毎日の通勤・通学に使う自転車の他に、長距離のツーリング用やマウンテンバイクなどを持っている人も多く、自転車で森を楽しむのは、デンマークの代表的な休日の楽しみ方です。
私も自転車で森を楽しめるようになって、鹿や羊とも出会えちゃったり。
もちろん森の体験は、都市圏から離れたRoldにいたからこそできること。
でも、自転車に乗ってゆったりと体を動かして、いい空気に触れる。そんな過ごし方を日常に持つことは、私にとっては新しいものでした。
毎日の中で、ちょっと自然散策に行くという、リフレッシュ。
仕事が終わったらリセットする意味も込めて、散歩や自転車で木の多いところに行ってみる。それだけで、大自然がすごく身近な存在になって、穏やかで豊かな気持ちになれるということを学びました。
おまけ:クリスマスツリー畑
私は最初、Kroから自転車で出かけて、気になる道で曲がってみたりして、散策していました。森は広くて、自然公園で整備されたところは一部だけ。他に、林業が営まれているエリアも多くあります。
その中で、散策しているうちに見つけたところ。なんとクリスマスツリー畑です!
デンマークではクリスマスツリーは大きなビジネスだそうで、ドイツやイギリスなどに輸出されているのだそう。
デンマークはクリスマスツリーに好まれる品種を育てるのに良い気候だったことから始まったとのこと。1,000万本の輸出ってすごいですよね!
次回はKroでの過ごし方、キッチンでの体験についてお伝えしたいと思います。
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