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ご支援ありがとうございます〜私の今の仕事の仕方を説明します

いつもこのページに立ち寄り、徒然なる文章読んでいただきありがとうございます。
特にこの夏は体調がすぐれない日が多く、8月初旬まで仕事も最低限しかやれず、先日、あらためてご支援をお願いした次第です。ここ1週間ほど、だいぶ文章を書く気力も戻ってきて、こうしてnoteも更新できて ほっとしていましたが、また今度は、胸のつっぱりが背中にも広がっている感じで、気力はあっても、立ち上がったり、動き出すのがさらに億劫に。なんとか、この状態を少しでも緩め、回復に持って行かねばならないと、方法を考え中です。

でも、まずはお礼をいわねばなりません。
寄付いただいた皆さま、本当にありがとうございました。
物価高騰が続く中、家賃や光熱費のし払いもでき、何とかこの暑い8月末を越すことができました。心からお礼申し上げます。

いつまでこういう状態が続くのか見えませんが、生活費をどう稼ぐかは最大の問題です。ずっと前から言っているYoutubeも、胸のつっぱりが強く、なかなか始められません。回復のために自分で必要と思ったものが自由に買えるくらいの収入はなんとかならないものかと思っていますが、まだ、そこには到達していないので、何卒引き続きのご支援お願いいたします。しかし、このままではいつも同じ方ばかりがご支援くださる形になってしまうので、もっとnoteを更新し、読者層を広げ、新たな方からもご支援を得られるよう、頑張りたいと思います。

というわけで、今回は、現在私がやっている仕事について、どのように工夫することで、また、どういう協力を得ることで、動きづらい身体でもこなせているか、その方法も含めて紹介したいと思います。

【今の私はこの身体でどうやってディレクター仕事をしているのか】


今の私にできることは基本的に、パソコンを広げて、椅子に座ったまんまでできることです。文章を書いたり、調子の良い時なら、パソコンで映像の編集もできます。ただ、編集は疲労がすごいので、短いものに限ります。あとは、zoomなどを使ったリモートでの打ち合わせなどでしょうか。現在は、これらの中から私がやれそうな仕事を、これまでの仕事仲間からもらっています。発注を受けてやる仕事テレビの仕事では、かつて新卒で社員として入社し、7年勤めて退社した制作会社から、ミニ5分枠の番組関連の仕事をもらっています。

この会社との関係をもう少しご説明しておきます。
ここを辞めてから、私はしばらく請負という形で報道情報系の番組で働いていました。1997年から2010年に報道の仕事を辞めるまでのおよそ13年間、報道はやらないこの会社とはずっと疎遠でしたが、2011年、あるきっかけがあり、再び、この会社にフリーランスとして仕事をさせてもらうようになりました。そして、日本の伝統文化を紹介する番組を担当しました。

しかし、生放送の報道と娯楽教養番組を作る部署では、編集の仕方から何から結構違うため、13年のブランクは大きく、編集マンがついて編集してくれるニュース番組と違い、生放送でない番組では自らパソコンソフトを使って編集せねばならなかったため、編集ソフトを使い慣れない私は、まず番組のSNSの中の人を担当することから始め、途中から、番組の構成をディレクターとともに考え、ナレーションを書く構成作家をやるようになりました。

あれからはや12年。報道以外の仕事にも慣れてきたとはいえ、今のような身体の状態で仕事を回してもらえるのは、やはり、この会社には私の同期や仲良くしていた後輩がまだ残っていて、私の現状を心配してくれているからでしょう。とはいえ、取材にも出られないこの身体では受けられる仕事もそうそうあるわけではありません。たまたま、私の同期が、ミニ枠のプロデューサーだったため、運良く、そこまで身体への負担の大きくない仕事をやることができているのです。

とはいえ、ほかのディレクター同様、どんなテーマでも請け負って、ディレクターの仕事ができるわけではありません。

そこで、私が担当することになったのは企画書の執筆。その番組は何か新しいことに取り組んでいる若者を毎回1人取り上げて、インタビューを軸に構成する番組ですが、番組で紹介できそうな若者をリサーチし、番組企画書として、隔週の会議に提出するのが仕事です。このリサーチ&企画書制作を毎月5本作成しています。

しかし、それだけでは到底生活はできず、家賃プラスαくらい。そこで、自分で担当できそうなテーマがある時には、ディレクターもたまに引き受けています。とはいっても、そんなに都合よく今の状態の自分にできそうなテーマなんてなく、3ヶ月に一本あればいい方。これは、1本で企画書制作の倍ほどの収入にはなりますが、なかなか生活を支えるまでには至りません。

では、今の自分にできそうなテーマとはどんなものなのか?
それはインタビュー以外の取材が極力少なく、借用映像素材などを使えば、番組として成り立つもの。それが具体的にどういうことを指すかは、この先を読んでいただければわかると思います。

それに、この動けない体で、そもそもインタビューだってどうやって行っているんだろうと不思議に思われる方もいらっしゃると思います。そこで、ここからは私がどうやってディレクション業務をやっているかをお伝えしたいと思います。

普通は身体がこんな状態では、ディレクター仕事など振ってもらえないと思いますが、やはりそこは、スタッフの多くが旧知の仲だということが大きく、現在私がやっているイレギュラーな取材方法を許容してもらえているのはそのおかげだと思います。自分から辞めた会社とはいえ、やはり、新卒で入社し、最初にテレビの仕事を一緒にやった同期や後輩というのは、その後、契約や請負で仕事をした仲間とは違うと感じます。私はサラリーマン生活を自分から辞めたわけで、どちらかというと自営業で生きていきたい派ですが、最初に社会に出て働いた場所というのは特別なのではないかと思います。もちろん、辞めた会社ですから、今も私のことを良く思わない方もいると思います。テキパキ仕事ができるわけでもないのに、口数だけは多かった私に対しては、良く思っていない方の方が多かったと思います。でも、そういう先輩は定年になった方も多く、一方で同期や後輩には心配してくれる人もいて、今の私の状態でできることを振ってくれるのです。こんな私が仕事を少しでも続けられるのは、こういう人のつながりがあることが前提となっています。

では具体的に、どのように取材しているのでしょうか。

私が担当するミニ枠の番組は5分枠ですが、取材したVTRで構成する正味は2分半ほどです。この短さなら、なんとか今の体力でも仕上げられます。紹介する方のインタビューをベースにして、そこにその方の仕事風景や関係者のコメント、資料映像などを入れて構成するのが基本です。

ディレクターとしての最初の仕事が先方との打ち合わせ。今はみな打ち合わせはzoomでという感じなので、違和感なく進められ、ありがたいです。打ち合わせが終わると、取材日までに仮の番組構成案を書きます。2分半ですと、A4一枚に収まる程度です。インタビューの部分は打ち合わせで聞いた内容や過去の記事などを参考に想定で書いておいて、実際にインタビューを行った後で、良い使い所を選び、今一度、構成し直すわけです。

ロケ前には、その構成案をもとに、インタビュー以外で必要そうなカットを書き出し、その一覧を構成案とともにカメラマンに送って、必要なカットを確認します。

そして、取材当日。カメラマンとADさんには現地に行ってもらい、私は自宅のパソコンの前でzoomに繋いで待機します。これでどうやってインタビューするのでしょうか?

インタビューは座りで行い、2カメで撮影します。
インタビューはこの番組の根幹となるもので、どう質問するか、どう受け答えしていくかで、撮れるものがずいぶん違ってきますし、質問するには、取材対象のことを事前にリサーチしておかねばならないので、インタビュアーをカメラマンにお願いするわけにはいきません。そこで、やはり私自身がパソコン画面を通して、取材対象者に質問するのです。

私と取材現場にあるパソコン画面をzoomで繋いでもらい、インタビュー時にディレクターが座る位置にパソコンの画面を置き、取材対象者には画面上の私を見ながら、質問に答えてもらいます。パソコン画面の置き位置と高さを大体の大人の目線の高さに合わせれば、現場に私がいるのと変わらない形でインタビュー撮影ができます。取材対象者の目線がおかしな方向を向いていないかは撮影カメラのモニターで確認します。

仕事風景は時と場合によって様々ですが、最近はパソコンを使った作業がほとんどという方も多く、本人のオフィスだけで撮影が完結することも多々。また、自社で自らの活動をVTRでまとめて紹介されているところも多く、そういう場合はこちらで撮影せずとも、そうした映像を借りて使わせていただく場合もあります。アーティストなどの場合は、作品をたくさんインサートしますが、今はみなさんだいたい、高解像度の写真データをお持ちなので、それを使わせてもらいます。つまり、インタビューを撮影できれば、仕事風景がシンプルなパソコン作業などに限られ、かつ、取材対象自身が作った自己紹介や自社紹介のVTRなどがある場合、私が現場に出て行かずとも、事情のわかったカメラマンに事前に撮影して欲しい画の指示をしておき、当日はzoomで現場と繋いでもらって、インタビュー部分をしっかり撮れれば、番組を成立させることも可能なのです。

仕事風景などの撮影時は、ADさんのスマホやタブレットにzoomを繋ぎかえて、カメラマンの撮影の様子をADさんに映してもらい、それを確認しつつ、もう少しこうしたアングルも欲しいとか、イメージカットとして撮影できそうな場所や備品はないかとか、確認しながら撮影します。事前に打ち合わせもしており、ざっくりとした構成台本もあるので、それも見ながら、カメラマンさん自身が気づいた映像は自主的に撮っていただき、協力しながら撮影しています。

そして、撮影が終了すると、そのデータをハードディスクにコピーして、ADさんに届けてもらい、編集作業に入ります。この番組では、試写の時に全スタッフで全インタビュー内容を共有するので、インタビューの書き起こしはアルバイトさんがやってくれることになっていて助かります。長い時は1時間近く話をすることもありますから、いくら質問の部分は書き起こさなくていいとはいえ、自分で書き起こすとなるとかなり体力を使いますが、こういう決まりになっているおかげで、ずいぶん助かっています。

編集はノートパソコンで。とはいえ、結構重さのあるパソコンなので、今の私には持ち運びが億劫。でも、なんとか膝の上に乗せて、滑り落ちないように気をつけながら作業しています。でも、たまに油断して、パソコンが滑り落ちることがあり、いつ、故障するかヒヤヒヤしています。このパソコンが使えなくなったら、私はおまんま食い上げです。今は買い換える資金もありません。そのためにも、こうして、日々、noteを更新して、サポートをお願いしたい次第です。

また、編集作業の内容に話を戻します。
編集が終わると、試写ですが、これもzoomでやらせてもらっています。コロナも落ち着き、他のスタッフの会議は対面に戻りましたが、コロナ期間があったことで、常にzoom参加の枠が用意され、私のような事情がある人のほか、他の仕事が忙しく、家から会社の往復の時間も惜しいというような人はzoom傘下にすることもあるよう。リモートが定着したおかげで、私も特別扱いされているという後ろめたさをあまり感じずに仕事できています。

オフライン編集の終わったVTRのデータは今ではギガファイル便を使って簡単に送れるので、事前にデータを送っておき、会議の場で、ADさんに大画面で再生してもらい、みんなで見ます。本当に、21世紀に入ってからのウェブの進化はスピーディで、こんな大きな画像データがすぐに送れるなど、私がこの仕事を始めた頃には想像もできませんでした。動画の記録媒体の大きさもどれほど小さくなったことか、、、。

映像の編集が終われば、次はMA(マルチオーディオ)といって、ナレーションを撮ったり、BGMをつけたり、音声の調整を行ったりする音の作業があります。
ナレーション収録のスタジオに行けないので、これもzoomで繋いでもらい、モニターを見せてもらいながら参加します。さすがにzoomの画面越しから、ナレーション収録のキューボタンを押すことはできないので、これはその日のMAに参加している別のディレクターにお願いしてやってもらいます。一回のMAで2〜3本の番組の作業をするため、必ず、誰か別のディレクターがいるのです。私はパソコンを通してナレーションを聞きながら、イントネーションや言い間違い、澱みなどをチェック、おかしいと思うところがあれば、取り直しをしてもらいます。

ナレーションやBGMを入れての全体の音のバランスなどは繊細なので、さすがにパソコンを通して聞こえてくる音では判断できません。そこは、現場にいるディレクターと音声のオペレーターさんにお任せしています。

こうして、いろんなスタッフの助けを借りて、なんとかディレクター作業をこなしています。とはいえ、このように私でも対応できそうなネタはそうそうあるわけではありません。ほとんどないと言った方がいいかもしれない。そういうネタが上がってきた時には、ラッキーです。これ私でもやれそうと自己申告しやらせてもらうようにしています。

でも、ディレクターが現場にいかず、zoomを使ってインタビューするなんて、親しくない制作会社の仕事だったら許されないんじゃないでしょうか。そんなだったら、普通にロケ現場に行ける人を雇うでしょう。けれど、今私は20代から知っている仲間と仕事しているから、こんなやり方を許してもらっているのでしょう。

それに、ディレクターが現場に来ないという前提で取材を受けてくださっている取材先にも感謝せねばなりません。最近は事前の打ち合わせはzoomでということがほとんどになってきていますが、その打ち合わせの場で、身体が不自由で現場に行けないという事情を話し、お許しをいただいています。必要以上に心配させるといけないので病名は言いません。

zoomを通して、座ったままで喋るだけだと、私が重い病気であるとは見えないようです。もちろん、取材の時は気も張っているので、普段より声にもハリがあると思います。なので、やはり、取材が終わると、その日はもう使い物になりません。下手すると、翌日もぐったりです。その後の養生が悪いとそのまま体調をより崩してしまいそうなので、気をつけねばならず、どっちにしろ余裕を持ったスケジュールで臨まなければなりません。

と、こんな感じでディレクターの仕事はたまにやらせてもらっています。
こんな方法でディレクターをやっている人なんて、今、私だけじゃないでしょうか。
本当にありがたいことです。

でも、現場に行けるなら行けた方がいいわけで、私の担当に当たってしまった取材対象者には申し訳ない限り。なるべく真摯に取り組むことでお許しいただけると幸いです。

今の私の状態だと、テレビなら、構成作家のレギュラーの仕事があるとありがたいのですが、今や構成の仕事は椅子取りゲーム。なかなか手放す人がいないため、空きがありません。また、これまで構成作家の事務所に入ったことのない私は、構成作家としてのキャリアをそれほど積んでおらず、今一緒に仕事をしている制作会社の一部の人としか繋がりがないため、身体がこういう状態で使ってくれるところなど、今の仲間くらいしか考えられません。けれど、そこでも椅子取りゲーム状態は一緒なので、自分で作った企画を通して、新番組を立ち上げるしか方法がない。これはなかなか至難の業です。企画書を書くのはかなり体力のいる作業。なのに、2次選考、3次選考で落ちると、そこまでの努力は水の泡なのです。それでも、たまに、調子のいい時には企画書を書いてみたいと思います。

そして、やはり、このnoteをはじめ、文章を読んでもらえる媒体にその時の想いを綴る。それで十分な収入が得られることが最も望むことかもしれません。思うに、自分自身、まだまだ本当の言葉を発することができていないと感じます。つまり、もっと面白くなる余地があるのです。

生と死というものと日々どう向き合っているのか、本当に今やりたいこと、やるべきことは何なのか、ここへ来て、基本的な問いが再び湧いている。神妙な顔をしながら、1番の悩みは皮膚の痒みだったり、、、。体と向き合うとはそういうことで、そんなに哲学的な話でもない。何かテーマを考えて書くというより、その時の思いつきを書くのが正しい姿勢なのでしょう。まあ、迷いながら書いていきたいと思います。できればもっとまめに。

そして、読者を増やし、見知らぬ多くの方にも読んでいただき、広く浅くサポートしていただくことで、収入を得て生きていけたらと思います。もちろん、大口のあしながおじさんも大歓迎です!

では、今後ともよろしくお願いいたします。

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