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「スマホ脳」まで進んでた件。


やっと治療始まる

 予想もしていなかった肺動脈血栓症への対応が一段落し、後回しにされてしまっていた抗がん剤の投与が、昨日から始まりました。体調を崩してから2カ月。「やっと治療にたどり着けたか」と、少し安心しています。初回でもあり、副作用がどう出るかを見ながら1週間ほど入院する予定です。

 担当医や薬剤師からは、「投与の初日は風邪のようなアレルギー症状、2日目以降はかゆみやだるさ、肌の乾燥、吐き気などが出る可能性がある」と言われていますが、まだ目立った副作用はありません。14日目あたりは免疫力が最も低下する「骨髄抑制」の時期で、感染症にも充分に気を付けるように求められています。ウイルス感染と重症化の恐れが強まるからです。

消えないモヤッと感

 副作用もさることながら、十分な治療効果が上がるのかなど相変わらず不安は尽きないのですが、それより気になっているのが、最近の何とも言えない「モヤッと感」です。人に言われたことが頭に入ってこないし、軽い物忘れも時々起きる。集中できないし、言葉も出にくくなったような気がする。「がんが脳に転移しているのではないか」「あるいは若年性認知症か」とついついおびえてしまう。ところが、自分自身で何となく納得できる別の答えを見つけてしまいました。

 「スマホ脳」です。

 少し前にスウェーデンの精神科医が自著で提示しました。出版元によれば、「現代人のスマホのスクリーンタイム(※筆者注:利用時間)は1日平均4時間に達する」「1日2時間を超えるスクリーンタイムはうつのリスクを高める」「スマホを傍らに置くだけで学習効果、記憶力、集中力は低下する」とのこと。まさに最近の私そのもの!

電子機器との異常な関係

例えば、入院中の平均的な一日。

・ゲームアプリをいじる。
・Netflixなどで映画三昧。
・Kindleで読書。
・インターネットで購読している新聞2紙を通読。
・ヤフーニュースなどをサーフィン。
・フェイスブックやツイッターを眺める。
・職場からのメールをチェック。
・家族とLINEのやりとり。
・noteで書き物。
 
 など挙げればきりがない。iPadとスマホを合わせれば「スクリーンタイム2時間超え」どころか、毎日5時間以上は電子機器とたわむれている気がする。コロナ禍で家族との面会や患者会などオフラインの交流が厳しく制限されている入院生活が一因となっていることも、一因だと考えられます。確かに目はチカチカするし、ほとんどベッドで過ごしているし、睡眠時間も削ってるし、そら精神状態も揺らぐわ。

レトロ回帰へ

 ということで、電子機器としばらく距離を置くことにしました。
 その第一歩として、本日は外気が吸える場所に出て空手の基本稽古と型(太極、平安Ⅰ、Ⅱ)を軽めにやり、入院前に書店で買った小池真理子の「月夜の森の梟(※ふくろう)」を読み進め、ビートルズの「ラバーソウル」、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」、「青版」とクイーンの「グレイテスト・ヒッツ」に久々に酔いしれています。
 どうしてもスマホに頼らざるを得ない部分はありますが、まさにレトロ回帰。これでモヤッと感が少しでも解消してくれれば。

追記
とりあえずiPadとスマホのゲームアプリを泣く泣く削除。でも、映画のアプリだけは手放せない。手放せないっす、、、。曲がりなりにも大人の私でさえこんな有様なのに、デジタルネイティヴの若者らはどうやって自制してんのかしら。

 

 

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