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看護師不足と言われる中、求人を出さずとも看護師がくるように!

レンアイ型Ⓡ採用は、これまで1300社以上の企業にセミナーを通して考え方や事例紹介をお伝えてしてきました。
このnote記事は人材不足で悩める経営者・採用担当者さまの少しでもお役に経てるならという思いでこの5年間で培ったことを公開しています。

今日の記事では、沖縄県浦添市でご夫婦で訪問看護を始められた「きずな訪問看護ステーション」にご協力いただき、採用のお手伝いに関してヒアリングさせていただいたことをまとめています。

ご相談時の状況

訪問看護ステーションは常勤換算2.5人といって「看護師フルタイム2名と看護師のパート1名いれば開業してもいい」という決まりがあります。
社長である奥間さんは奥様とともに平成25年の8月に開業しましたが、2年が経過しても、スタッフが1名増えては数ヶ月で辞めていくパターンがしばらく続いていました。

当時は、求人誌や人材派遣会社で採用を行っていました。求人誌は1年間に50万円、人材派遣会社は看護師さんの場合、100万円近くの採用コストがかかり、加えて毎月の給与も派遣分余計に支払うのに、それでも約1年で辞めてしまう…という状況がありました。

小宮と出会ったのは3年前。セミナーでお会いし、それからのお付き合いです。奥間さんはコンサルというものをお願いしたことがなく、コンサル自体をあまり理解していなかったため、当時の小宮の印象としては、大丈夫なのかなという不安があったそうです。

採用ページには自分の価値観を書く

奥間さんの場合、小宮が提示した「書いて欲しい項目」に沿って、ホームページ内の採用情報ページに記載する文章の作成をご自身で書かれました。書いて欲しい項目の内容が伝わりやすく書かれており、サイトにはそのまま使用しています。つまり、構成や編集、写真素材の撮影、選定を小宮が担当し、実際の文章は奥間さん自身の生の声を極力生かしました。

最近新しく始められた事業の採用ページも奥間さんご自身で書かれているのですが、その際に前回小宮が作成したホームページの内容を応用しているそうです。ホームページを見て応募してくれた人が辞めないのを見て、ある程度自分の考えている価値観を全面に書いていいんだと理解できたことで、まるっとホームページをアップデートしていっているそうです。

書いているときはこれがどういう感じになるのだろうかと半信半疑だったそうなのですが、出来上がったものを見たときは、あれがこうなるんだと感動したそうです。

応募状況

現在は看護師の募集を終了しているのですが、その後もずっと応募は続いているそうです。
看護師さんはどこでも人材不足。きずな訪問看護ステーションは夜勤がないため、給与面では病院に勤めている時よりはどうしても見劣りする条件にも関わらず…。直近でも「沖縄で訪問看護師として働きたいんですけど、ホームページを見てぜひきずなさんで働きたい」という問い合わせが3件あったそうです。(そのまま断るのも申し訳ないので、奥間さんと横の繋がりで信頼のできるステーションを紹介したりもしているそうです。)

きずな訪問看護ステーションでは、求人広告やハローワークは出していませんが、昨年の1年間だけで看護師さんからの応募が5件程度あったそうです。

ホームページを見て応募してくれた方の定着率が高い

奥間さんいわく「ホームページを見て応募してくれた方の定着率が高い」のだとか。

人材派遣やハローワークから応募された方の定着率は長くて1年。看護師さん自体が資格を持っていればどこに行っても働けるため、そもそも定着しにくい職種です。
しかし、サイトを見て応募される方は、「ずっとここで働こう」というスタンスの方が多いそうです。「本当はもっとゆっくり患者さんに寄り添いたかった」という気持ちがある看護師さんも多く、そういう方がサイトも見て、ここなら長く働けそう!と感じて応募してくれるようです。

採用ページの作成を通して「きずな訪問看護ステーションは、自分のペースで患者さんと関わる方に向いている」と認識できたそうです。
そのため、今までは様々な異なる価値観の人たちから応募がありましたが、1年働いて「思ったのと違う」で辞めていくことがはっきり分かったそうです。今のホームページを見て応募してきた方はある程度の価値観がわかっているため、自分だったらここで働けそうという人が応募してくれ、定着率が上がってきています。

現在の状況

現在の看護師は奥間さん合わせて12名いて、採用が完了してしまっています。奥間さんはご自身で文章を書かれたので、枠が固まり、ある程度流れが掴め、こうやればうまくいくんだと腹落ちしたそうです。そのため、新しく採用する際など前回のものを元にご自身でもできるのですが、誰からの評価もないため、これで良かったのかな...と不安になることもあるそうです。「以前は小宮さんからのハンコがあったから心強かったけど、今はそれがないから気長に反応を待つしかない」とご自身でできるからこそのお悩みがあるご様子でした。

おわりに

今日の記事では、沖縄県浦添市でご夫婦で訪問看護を始められた「きずな訪問看護ステーション」にご協力いただき、採用のお手伝いに関してヒアリングさせていただいたことをまとめました。人手不足が激しく、定着率も低い看護師という職種において、採用が完了してしまっているというのはとてもすごいことですね!

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