子育てに悩む主婦の突破口は、学び直し。「宣伝会議コピーライター養成講座」へ
子どもが2歳くらいの頃、毎週土曜、宣伝会議のコピーライター養成講座に通っていました。
当時、引っ越したばかりで知り合いゼロ、夫は仕事が忙しくほぼワンオペ。激しいイヤイヤ期の真っ只中で。かわいい時期の子育てを楽しめない自分に腹を立てていました。
このままでは育児ノイローゼ状態が続いてしまう……何とかしなければ。
当時、「ちゃんと育てなければ、良い母でいなければ」という思考だった私。子ども最優先の生活では、「母親ではない自分の気持ち」を置き去りにしがち。
いったん家族や子どものことは横に置いて、私の本音と向き合って、一番やりたかったことを考えてみました。
今までやりたいと思っていたのに、できなかった(やらなかった)こと。それは「広告コピーを学び直す、宣伝会議コピーライター養成講座」でした。
思い切って行動した結果、育児ノイローゼから脱却。薄暗いトンネルを歩いているような生活から一転、ついスキップしたくなるような楽しい日々に変わりました!
「普段、一人で子育てを頑張ってくれているから。いいよ!」
まずは家族に相談。
勇気を出して、旦那様に「お願いがあります。講座に通わせてください。土曜日だけだから!」
ありがたいことに「普段、一人で頑張ってくれているからね。いいよ!」と、即OKをいただいたのです。
感謝感激!!
それから毎週土曜、出かけるときに泣きじゃくる息子を夫に託して、電車に駆け込みました。時に罪悪感に襲われながらも、息子と離れる時間を持つことで、徐々に心のバランスが整ってきて。好きなことを学ぶ喜びで満たされ、心からリフレッシュできました。
宣伝会議のコピーライター講座に憧れていた
私は、大学生の頃からこの講座に通いたいと思い続けていました。「広告業界の最前線」に触れられるスクール。憧れの世界そのものでした。
宣伝会議は、広告・マーケティング、編集、デザイン、広報系の雑誌や書籍の出版社としても有名。出版業とともに、関連の教育講座を開催しています。各専門分野の第一線で活躍したい人に向けた多くの講座があります。
「コピーライター養成講座」は、日本で一番最初に開講されたコピーライターの学校と言われていて、60年以上の歴史があります。
講師は、業界トップの面々で、輝かしい経歴、受賞歴をお持ちのプロフェッショナルばかり。例えば…
・眞木準さん
「恋を何年休んでますか(資生堂)」「でっかいどお。北海道。(ANA)」など
・岡田直也さん
「史上最悪の遊園地」「プール冷えていますか」(豊島園遊園地)など
・山本高史さん
「ココロとカラダ、にんげんのぜんぶ(オリンパス)」など
・中村禎さん
「いい仕事をしたひとが、いい顔になるのはなぜだろう。(リクルート)」など
・谷山雅計さん「ガス・パッ・チョ!(東京ガス)」など
・神谷幸之助さん「タイは、若いうちに行け。(タイ国際空港)」など
今から20年以上前(まだネット広告やWEBコピーライターの世界が出来上がっていない時代)、コピーライターを目指すなら大手広告代理店に入社しないと難しい時代。
最前線で活躍する講師から学べる、夢のような世界です。
講座の費用は18万円くらい
学費は安くありません。私が通っていた頃は、基礎コースが約17万円、上級コースが18万か19万円くらいだった記憶があります。
講座の存在を知った大学生の頃は、私のアルバイト代では支払えなくて諦めていました。(どうしても通いたいなら親に借金するなど、方法はあったはず。当時は私の覚悟が足りなかった!)
受講期間は約半年間。週に1回、2時間1コマ×2の講義があります。
私は、はじめに「総合コース(現、基礎コース)」毎週土曜午後、2コマを受講しました。
地方に住む子育て中の主婦でしたが、講義が午後スタートだったので、問題なく通うことができました。午前中、子どもと少し遊んだり、夜ご飯の準備をしたり。やることを終えて、講座の宿題をやりつつ、ダッシュで電車に飛び乗る。忙しいけれど、子育てと勉強を両立している自分に喜びを感じるようになりました。
30代主婦は場違いではないのか?
受講生は、10代後半〜20代の学生や大手広告代理店の若手社員が中心。
・コピーライター、広告業界を目指す大学生
・大手広告代理店の新人コピーライター
・制作会社のディレクター
・企業の広報、営業
・フリーランス
6,7割くらいの受講生が、会社からの派遣、社内研修で受講していました。自腹の身としては、どうしても彼らの姿が眩しく見えてしまいます。
でも、私は私で「自分のタイミングでココに来られたんだ」という軸を持って、席に座っていました。
教室を見ると、明らかに最年長ではありましたが、主婦でも年齢を重ねていても、全く問題ありません!
中には私と年齢が近い女性も受講していました。広い教室の中で引き寄せられたのか?毎回、近くの席に座るようになり、話す機会が増え、自然と仲良くなりました。新しい友だちもでき、ますます通うのが楽しくなりました。
また、周囲の受講生より年齢を重ねている分、それなりに経験の数も多い30代。幅広いターゲットの視点からコピーを書けることがメリットの一つでした。
得られたもの:新しい仕事、講師との繋がり、戦友。そして働く女性マインド
高い学費を支払ったから「必ず結果を出すぞ!」と意気込んでいた私。毎週、たくさんの課題が出て忙しい日々でしたが、得られたものは数知れず。
多少無理をしてでも講座に通って大正解でした。詳しくは次の機会に!
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?