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40代の人生を変えた、中国語資格チャレンジ。3回落ちた「HSK6級」、4回目の結果は…

2021年、40代も折り返し地点となる私。新年早々、12月に受験した中国語の試験「HSK 6級」の結果が届きました。

HSKの素晴らしい受験体験記は世にあふれていますが、私のケース『アラフォーから初めての中国語・中国に3年3ヶ月生活・HSK6級に3回不合格』でのチャレンジをまとめました。

『HSK』は中国政府が主催する世界共通の中国語試験。初級レベルの1級から最上級レベルの6級まで(一般的な試験の逆)6段階に分かれています

合格発表は、1月6日。専用サイト上に受験番号を入力すると、すぐに結果がわかります。

朝からドキドキ……実際、試験はとても難しかったので自信はなく、結果を見るのも怖くて。いつものように在宅ワークに集中していました。

心の中で「やれることは全てやったから。仕方ないよ」と、自分への励ましメッセージを繰り返していました。不合格でも、ドーンと落ち込まないように。

震える手で、受験番号を入力した結果…

HSK6級結果

4回目のチャレンジで
やっと合格の6割スコア、180点を越えた=合格ヽ(´▽`)/

過去3回の不合格。もう私には無理!と諦めていた

HSK6級 過去回のスコア
  1回目:177点
  2回目:162点
  3回目:174点


HSK 6級は、300点満点で「180点・6割スコア」が合格ライン。私は過去3回チャレンジしましたが、上記の通り180点に届かず。涙を飲み続けました。

ちなみに試験は、听力(リスニング)・阅读(リーディング)・写作(ライティング)の3パートに分かれていますが、各パートに最低合格点は設けられていません。極端な話、リスニングが20点だったとしても、リーディング80点・ライティング80点取れたら「180点=合格」です。

過去3回、自分なりに勉強して試験に臨んだので、不合格のショックは大きかったです。毎回、仕事と勉強の両立で、心身ともに疲れ切っていました。

合格するためには、もっと日々の勉強時間を増やして、効率よく試験対策をしなくてはなりません。不合格の要因は、単純に勉強量、練習量が足りないから。とてもシンプルですよね。

ダメな部分はわかっているのに、うまくできない自分に腹が立って。精神的に辛い状態が続きました。

その後、また試験の申込をしましたが、緊急事態宣言の発令〜自粛期間に入り、試験が中止に。当時、仕事量が激増していたので、心の中で「中止になって良かった」と思いつつ、中国語の勉強をしなくなりました。

ココで諦める自分or チャレンジする自分、どっちが好き?

さてさて、連続で落ちたHSK6級。コロナで試験が中止となり、振替受験の権利を持ったまま時が過ぎました。感染が落ち着いた夏頃からHSK試験も通常の毎月開催に戻っていたので、受験のチャンスは何度もありましたが、ずっと中国語から逃げていました。

私の振替受験の期限は、昨年12月まで。気づいた頃は、振替ラストチャンスの2ヶ月前。受験するかしないか、決断しなくてはなりません。まずは、目標達成できない今の自分とトコトン向き合いました。

お金を払っているし、もう一度チャレンジしなくちゃ!
いやいや、、今から猛勉強するのは辛いでしょ。 HSK6級合格にこだわる必要ないのでは?

何かの選択に迷った時、効果的な方法は「自分への質問」。NLP心理学、セルフコーチングを学んで以来、この質問によって決断のスピードが速まり、納得のいく結果を得られるようになりました。

その自分への問いは『チャレンジを諦めて、中国語をやめる自分』orもう一度チャレンジする自分』どっちが好きか??

  * * * * * * *

過去、学生時代を振り返ってみる。
英検準1級を目指していたが、2回落ちて諦めてしまいました。大学受験では第一志望、第二志望ともに失敗しました。私って「諦めの人生」を送ってきたのかもしれない。。

そして現在、未来に目を向けてみる。
息子からみて「チャレンジしない、諦める母」になりたくない。家族は自分を映す鏡でもある。息子の夢を実現するためにも、私の「諦めクセ」を排除しなくては、彼の人生にも悪影響を及ぼしてしまう。 

過去、現在、未来を考えた結果
12月試験を最後のチャンスと決めて、覚悟して勉強しよう。やっぱり諦めない自分、チャレンジする自分の方が好きだから。

このように、向き合う時間を確保して「覚悟する」ことが大事。すると、自分で決めた道を迷いなく進めるようになります。

平日は隙間時間、休日は2,3時間。過去問に集中!

試験前の約2ヶ月、HSK6級の過去問を片っ端から解く⏩ 間違えた問題の解き直し⏩ 復習を繰り返しました。

平日は、家事をしながらイヤホンをつけてリスニング問題を潰していくなど、隙間時間を活用しました。休日は、苦手なリーディング問題を解きまくって。作文は、対策の時間を確保できませんでしたが、割と得意なので実力で勝負することにしました。

短期集中で過去問に取り組んだ結果、リスニング&リーディングで7〜8割スコアを取れるようになりました。

「リーディング52点」でもHSK6級に合格できた

試験当日。リスニングは今まで解いた過去問より難しく感じた。リーディングで一番得意な「長文の穴埋め問題」が超難問で、解答に時間がかかってしまった。。 

結果、听力(リスニング)70点・阅读(リーディング)52点・写作(ライティング)74点。今回、試験対策の7割を苦手なリーディングに当てましたが、52点しか取れませんでした。

日本人の中国語学習者にとって、試験の「読解、リーディング」は点数の稼ぎどころ。得意な人が多く、最上級のHSK6級でも100点中、70,80点以上取れるという話をよく聞いていました。漢字の知識があるので、中国語の文章を見て「何となく意味がわかる」んですね。

しかし…私は、その「漢字がわかる」ことに甘んじてしまい、中国語の黙読や朗読をサボっていました。先生から「毎日中国語のニュースを読みましょう!」と言われても、1日読んだだけで投げ出すほど。漢字を見ていると眠くなって、三日坊主にすらなれませんでした。

だって、会話の方が楽しいし、リスニング練習の方が受け身でラクだったから。そんな言い訳をするダメ学習者でした。  

これまでHSK4級、5級は順調にパスできたので、「中国語を読んで理解する」ことをサボり続けてしまったのです。HSK6級では、長年サボった部分を克服するのが本当に大変でした。

結局、最上級レベルの試験は、直前の対策だけで苦手を克服できるほど甘くないんですね。私の実力をスコアが証明してくれた、よくできた試験だと感じました。

リーディングは苦手なままですが、何はともあれ合計196点で合格できました!!4度目のチャレンジで、やっとHSK6級の壁を超えられました。

で、、中国語の資格を取って、どうなったの? 

夫の中国駐在をきっかけに始めた中国語。中国に住むという貴重な機会をいただいたので、現地の言葉を話せるようになって異文化交流を楽しみたい。あわよくばーービジネスレベルまで頑張って、仕事で使えるようになりたい。そんな夢と希望を抱いて、40代で新しい言語にチャレンジしました。

すると、いつの間にか中国語に関わる仕事とご縁がありました。現在は、コピーライター×マーケティング×中国語で、新しい仕事が増え続けています。中国語を学んだ結果、ライター経験に中国語力を掛け算し、自分の価値を高められました。

講師や通訳などの専門家を目指してはいません。ただ、独自の経験に中国語力を掛け算して、社会貢献したい気持ちが強いです。今後も、中国という巨大なマーケット相手に仕事ができることにワクワクしています!

途中でモチベーションが下がって諦めたり、仕事が忙しくなって勉強をやめていたり。それでも、中国語を諦めなくて良かったなーと思います。

HSK6級へのチャレンジは、自分の人生に大きな自信を与えてくれました。何より、40代で、やっと「諦めない自分」に生まれ変わることができ、幸せを感じています。

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