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今が旬!イサキと春キャベツのロースト 浅利ソース 南仏の陽気でふくよかな白ワイン

住宅街にポツンと一軒家のレストランを見つけた。家屋をレストランに改築した、どこかアットホーム感のある空間。階段を上がると2階にテーブルが並ぶ。華美でないが機能的なインテリア、調度品、カトラリーにも心地よいセンスが滲み出る。

ランチコースを注文。私はイサキと春キャベツのロースト 浅利ソース(2,100円)。妻は海老と筍のクリームコロッケを(1,320円)。この値段にポタージュ、パンorライス、コーヒーor紅茶が含まれる。

スタートにはコーンポタージュ。お店ですりおろしたと思われるコーンは粗ごしで少し食感が残っていて、コーンの甘やかな香りがたっぷりと鼻腔を抜ける。胃袋のウォーミングアップ完了。メインが運ばれてくる。

イサキは今が旬!脂の乗る初夏から夏に旬を迎え、この時期のイサキは鯛にも匹敵するともいわれる。
振り返ると昨年はイサキの刺身、カルパッチョに、山梨のスパークリング・ワイン(シャルドネ品種)、ドイツの白ワイン(ミュラー・トゥルガウ品種)を合わせていた。

レストランのグラス白ワインはシャルドネとソーヴィニョン・ブラン品種のものがあり、妻のコロッケをひと口失敬することも見据えて、ふくよかな南仏のシャルドネを注文(700円)。南仏ラングドックの有力栽培者協同組合が造るコスパに優れたワイン。

ロタンティーク・シャルドネ, フランス, ラングドック, IGP ペイ・ドック, 700円(グラス。レストラン価格)
L'Autantique Chardonnay, IGP Pay d'Oc, France

香りには洋梨、マルメロの果実香。太陽をたっぷり浴びた陽気さを持ちつつ、凝縮感は程よくコントロールが効いている。ハーブ香、黄色い花もほんのり。
味わいは瑞々しく余韻にはほのかなミネラル感やほろ苦さをほんのり。

イサキと春キャベツのロースト 浅利ソースに。白身でサッパリしつつ皮のみならず身にも脂が入っていて、白身魚とは思えないほど口内にリッチな幸福感バターが溶け込んだアサリのソースがさらに幸福感を高める。イサキの皮と身の脂はバターに相性良い。皮目に近い部分にほんのりと磯の香りのグリップ。ワインの陽気な果実味がお魚、貝にどこまで合うか気になったが杞憂。カジュアルなワインながら、ミネラル感やほろ苦さをほんのり兼ね備えているので繋がりは悪くない。相性★★★☆☆

海老と筍のクリームコロッケに。タケノコのシャキシャキの食感が楽しいアクセント。口内でシャキシャキしていると、エビの甲殻類特有のグリップのあるフレーバーが重なってきて、タケノコをガシッとブロック。タケノコとエビ、意外だが海と山の恵みが楽しいコンビネーション。そして味付けはしっかりしているが強すぎず上品。レストランのアットホーム感と上品なインテリアが同居したバランスと、まさに料理の雰囲気がシンクロ。ワインの明るくふくよかな果実味と、コロッケのクリーミーな味わいが同調。相性: ★★★★☆

仕上げにアイスコーヒーでごちそうさま。

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