見出し画像

真あじの香草パン粉焼き ミネラル感豊かシャープなヴェルディッキオ

 長崎産真あじ4切れ、2割引きで272円。スーパーでの思わぬ収穫は、香草を混ぜたパン粉をまぶして、オリーブオイルをたっぷりとかけてトースターでこんがりと焼き上げる。

 香草焼きと言えば、以前、浅草の西洋家庭料理レストラン オペラで食べたイワシの香草焼きが印象に残っている。香草や塩気がしっかり効いた家庭料理の味付けにワインが進んだ。

 今回、真あじの香草パン粉焼きに合わせたのはイタリア マルケ州のヴェルディッキオ。そして香草焼きにカレー粉を振ってインド産スパークリングワインに。

カレー粉たっぷり

 まずはヴェルディッキオに。

コッレステファノ, DOCヴェルディッキオ・ディ・マテリカ, イタリア, マルケ州, 2021, 12.5%, 2,310円
Collestefano, Verdicchio di Matelica,

 ワインについては先日のNoteに。標高420mの丘陵地、寒暖差の大きい畑で栽培される。有機栽培、醸造はステンレスタンク。香りにはカボス、ライム。大ぶりの梨。味わいは透明感高く、ピュアでフレッシュ、酸味が強くシャープ、余韻にはややはっきりとビターネス、ミネラル感豊かでやや堅牢な印象。トスカニーで購入。
 真あじのパン粉香草焼きにワインを合わせる。ワインの塩味と酸味、ほのかなハーバルなタッチが絶妙にシンクロ。微かに青魚のワイルドな香りも立ち上がるが、そのほかの魅力やシンクロのほうが圧倒的。相性: ★★★★☆

 続いて香草パン粉焼きにカレー粉を振ってインド産スパークリングワインに合わせる。

スーラ ブリュット クレマン・ド・ナシック NV, 12.5%, インド, ナシック, 2,674円
Sula, Brut, Creman de Nashik, India NV

 ワインについては先日のNoteに。シリコンバレーで働いていたラジーヴ・サマントが故郷のインドで立ち上げたワイナリー。このワインには白ブドウはシュナン・ブラン、シャルドネ、ヴィオニエ、リースリング、黒ブドウはピノ・ノワール、シラーズを使用。香りには青リンゴ、洋梨、微かにグレープフルーツ。フレッシュなフルーツ香に白い花、ほのかにハーブ。非常にドライでキュッと舌が引き締まる酸味、余韻まで一貫してドライ。葡萄屋で購入。
 真あじの香草パン粉焼きカレー風味に。ワインの果実味と多品種のブレンドが織りなすフラワリーなフレーバーは、スパイスとの繋がり圧倒的。そこからアジの風味も力強く、ワイルドに立ち上げる。魚の風味の立ち上がり方はもしかすると好みが分かれるかもしれないが、青魚らしい味わいもしっかりと引き出されて楽しい。相性: ★★★★☆

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?