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西洋家庭料理風イワシの香草焼き ややコクのあるソアーヴェ・クラシコ

浅草のレストラン、オペラは西洋家庭料理を売りにしている。2014年に開店となっているがこの地に20年以上は根を張っているかのような佇まいで、浅草の周囲の空気への馴染み感が半端ない。
ビールを飲みながらメニューを眺め、次に飲む白ワインに合いそうなものは何かなと考えていると素敵なメニューが目に飛び込む。イワシの香草焼きだ。きっと白ワインに合わないはずがない。
さらに満を持して、ワインはお魚にフレンドリーなソアーヴェを頼む。

ピエロパン, ソアーヴェ・クラシコ, 2020
Pieropan, Soave Classico, 2020
大ぶりの梨、微かに白い花のフラワリーなニュアンス。
みずみずしい口当たりながら、おおらかな梨のジューシーな果実味、メリハリのある酸味はさすが、いつ飲んでも間違いのないワインだ。

イワシの香草焼きが運ばれてくる。パン粉をまぶしてたっぷりの油でじっくり炒めたようで、まるでイワシのフライのような風貌だ。香草や香辛料がしっかりめに振られている。

見た目の通り、味付け、焼き具合いともにややしっかりめの調理だ。家庭料理という看板にふさわしい。ご飯があれば何杯でも食べてしまうメニューだ。
パン粉がイワシの旨味を吸って、カリカリに焼かれていて、爽やかな香草によく合う。カリカリのコーティングの中のイワシの魚肉も、しっかりと磯の香りとイワシの旨味が楽しめる。やや強めの味付けは、酒のつまみにもってこいだ。ワインの大ぶりでゆったりとした果実味は、香草のハーバルなニュアンス、イワシの旨味に的確に寄り添う。
相性: ★★★★☆

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