![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077776/rectangle_large_type_2_d61d3358dad9a6db60100f75f0775639.jpg?width=800)
愛媛じゃこ天カレー 垢抜けたトスカーナのヴェルメンティーノとサンジョヴェーゼ
愛媛県に水揚げされた小魚(じゃこ)を骨ごと石臼ですり潰し、すけそう鱈のすり身を加えたカレー。レトルトのご当地カレーを楽しむ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077791/picture_pc_1a1fb502d68db8236d7bcbdc5bc95a82.jpg?width=800)
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077792/picture_pc_536255f6b00dff16d8f1210fdcac3bd5.jpg?width=800)
合わせるワインは最近定番のトスカーナのヴェルメンティーノ品種とサンジョヴェーゼ品種。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077804/picture_pc_5e4a00b1afb3c4399cd14f8e0fa4c8f9.jpg?width=800)
ラ・スピネッタ, カサノーヴァ, ヴェルメンティーノ, トスカーナ, 2021, 13%, 2,879円
La Spinetta Casanova, Vermentino, Toscana, Italy
香りには軽やかにグレープフルーツの柑橘香、ナッティなニュアンス、潮風の香りもほんのりと。
香りの上品な様子とはまたうって変わって、ずしりとくる酸味、中盤以降ほろ苦さがしっかり。それでもサルディーニャ島の同じ品種のものより垢抜けた印象だ。
ラ・スピネッタ, イル・ネーロ・ディ・カサノーヴァ, 2018, 13.5%, 2,991円
La Spinetta, Il Nero Di Casanova, Toscana, Italy
サンジョヴェーゼ品種で造られるワイン。香りにはラズベリー、よく熟したプラム、明るいチャーミングな果実香、よくなじんだ軽めの樽香、ほのかにカカオのニュアンスも。
風味にはチャーミングさも伴う明るくジューシーな果実味、こぎみよい酸味、舌が微かに乾くようなタンニン。
さて、パウチを湯せんし開けると漂う香りはまさに二日目のカレーだ。
![](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/89077815/picture_pc_a7d88d7cc7c2a0cb54a4d411e625709c.jpg?width=800)
煮込んで濃厚になった家庭のカレーの香り、かつ本格的なスパイスがしっかり効いている。そこにじゃこ天がごろごろと。プリッとした食感に続いてカレーのスパイスに少し圧されながらも余韻にふわりと磯の香りと魚のほのかなほろ苦さが広がる。ホテルに適当なお皿がなく紙コップで失敬。
先ずはラ・スピネッタ白に。ワインのきれいにまとまった柑橘香は圧されたが、鋭い酸味は香辛料にも負けない。カレーの余韻のじゃこの磯の香りに酸味がメリハリをつけてくれる。
相性 ★★★☆☆
続いてラ・スピネッタ赤に。カレーの香辛料とじゃこ天の旨味の意外で楽しい組み合わせに、このワインの明るい果実味がしっかりとブリッジした。香辛料へのつながりよく、タンニンが口内を心地よいフィナーレに導く。
相性: ★★★☆☆
カレーのコクとスパイス、じゃこ天の磯の香りの意外な組み合わせに、白ワインの柑橘香と酸味、赤ワインの明るい果実味とタンニンが心地よく共鳴してくれた。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?