くら寿司あわびにぎり　ステンレスタンク発酵でアロマ豊かな白のヌーボー

家族でくら寿司で夕飯。5皿に一回ずつ注文する液晶画面でビッくらポン。今は呪術廻戦とのコラボ中で当たりが出るとキャラクターグッズ入りのガチャが出てくる。子供が半ばこのビッくらポン目当てでくら寿司に行きたがる。
くら寿司にはワインはなく、ビール、ハイボール、日本酒が用意されている。今回は少し橙がかった色合いのクラフトビールを楽しんだ。が、やはりワインに合わせたい衝動を押さえられないことが分かっていたので、イートインした帰りの時間帯にテイクアウト注文を入れておく。解禁日に自宅に届いたボジョレー・ヌーボーや新酒に合いそうなものをセレクト。赤身のネタを多めに、あわびにぎり(230円)も注文する。自宅で本日4食目。

ボジョレー・ヌーボーといえば赤ワイン（とロゼワインが一部）。白ワインは存在しない。なぜなら、ボジョレー・ヌーボーを名乗るにはボジョレー地区で黒ブドウのガメイ品種で作ったワインという規定があるため。ボジョレーのすぐ北側、マコン地区でシャルドネ品種から造られる白ワインの新酒にお寿司を合わせる。そう、マコネ地区はシャルドネで新酒を作ることが認められている。パリの有名レストラン タイユヴァンの名前でリリースされているが、レストランがブドウ栽培からワイン造りをしているわけではなく、タイユヴァンがセレクトし、一級品と認めたワインを瓶詰めしている。醸造はフレッシュなアロマを保つためにステンレスタンクを使用。

タイユヴァン, フランス, マコン・ヴィラージュ・ヌーヴォー, ヴィエイユ・ヴィーニュ, 2023, 6,050円
Macon Villages Nouveau Vieilles Vignes Taillevent

グリーンがかった明るい色調。
フレッシュで軽快な白桃、洋梨、フラワリーなニュアンスも、微かにあるかないかのナッティなニュアンス。
ジューシーな口当たり、果実味はシンプルで明るい、果実味が軽いためか思い
ほろ苦さ。シンプルだがバランスよくいつまでも飲み続けたいワイン。

あわびにぎりにワインを合わせる。コリコリで歯ごたえのあるあわび、風味はやや穏やかながら余韻にふんわりと磯の香り。ほんのりとまった
としたコク。貝の土っぽいクセが少なく食べやすい。余韻にワイン#nouveau ひと口。ワインの明るくシンプルでフレッシュな果実味との高めあいは期待ほどではないか。ケンカはしないがもう一歩。相性: ★★★☆☆

さらに相性がよいものはないかとセラーを漁ると、先日開栓したサルディーニャ島の白ワインに目が合う。

アルジオラス, イス アルジオラス, イタリア, サルディーニャ島, 2021, 14.5%, 3,784円
Is Argiolas, Argiolas, Sardegna

グリーンがかったフレッシュなややはっきりとした色調。
ハリのある柑橘香はピンクグレープフルーツ、オレンジピール、パッションフルーツ、パイナップル、そして微かにハーブと潮香！めくるめくフルーツ香。ソーヴィニョン・ブランとみまがう、そして魅惑の麝香！
みずみずしくあたり厚みのある充実の果実味、たっぷりと熟させたからこその果実味、中庸ながら的確な酸味、中盤からほろ苦さがゆるゆると広がる、余韻に鼻腔に微かにワラ香がスパイスに。

あわびにぎりにワインを合わせる。あわびの磯の香りを引き立てるワインの潮香、ワサビともよく共鳴するワインのオレンジピールやピンクグレープフルーツ系の厚みのある香り。アワビの余韻のコクと磯の香りがワインにより再度グッと立ち上がりメリハリの効いた素晴らしい相性に。海の恵みのアワビには島のワインの相性良し。相性: ★★★★☆

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