若狭小浜名物小鯛笹漬け カジュアルなシャブリ
物産展で若狭小浜名物、小鯛笹漬けを見つけた。なかなか食べる機会がなかったので、目につくや買い物カゴに投入。
かわいい杉の小樽の中に、小ぶりの身が6、7片、笹の葉とともに入っている。
塩味、酢の締めが素晴らしい塩梅で、魚の旨味を存分に引き立てている。ほんのりと発酵食品のような香りと旨味も感じられ、茶碗のご飯はあっという間になくなりそうだ。酒 (日本酒) のアテにも最高だろう。と、思いながらもいつも通りワインに合わせる。
ラ・シャブリジェンヌ, シャブリ ラ・ピエレレ, 2,016円
La Chablisienne, Chablis, La Pierrelee, France, 2019, 12.5%
香りには青リンゴ、ライム、スダチ、柑橘果皮、ほのかに黄色い花。樽香はほぼ感じず微かに酵母の香り。
みずみずしく、果実味は堅くやや厳格、明瞭な酸味、余韻までしっかりとドライ。
笹漬けのほのかに発酵的な香りを含む、特有の魚の風味に、シャブリ特有の甲高い柑橘香が悪い形でぶつかってしまった。柑橘香に押し上げられて魚の臭みが立ち上がり、口内がなんとも言えない悲しい状態に。ストレートな果実味、酸味を楽しむ気軽なシャブリ (村名クラス) には、刺身やカルパッチョなどのシンプルな料理のほうが合わせやすい。その後、口直しにイタリアのドライなプロセッコと合わせたが、泡の刺激と控えめな果実味とドライな口当たりで、笹漬けにも悪くない相性を見せてくれた。
相性: ★☆☆☆☆
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