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にしきやケララフィッシュカレー 垢抜けたトスカーナのヴェルメンティーノとサンジョヴェーゼ
海外滞在のお供にスーツケースに入れた“にしきや ケララフィッシュカレー”。
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“にしきや”は宮城県岩沼市のレトルト食品専門メーカーだ。
レトルトといっても並々ならぬこだわりを持っている。その一端を感じられるホームページの自社紹介を一部抜粋する。
わたしたちのレトルト食品を少しでも知っていただければ安易に「手抜き」とは呼べない。
食材やスパイスは厳選したものだけを使用し、手に入らない食材はみずからつくります。インド料理によく使われる「パニール」と「カレーリーフ」は何年もかけて蔵王の生産者の方と共同開発しました。
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また、世界中に足を運び、現地の家庭料理を学んだり、料理教室に通ったりもしながら、0.1gの分量にもこだわってレシピ開発をしています。
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これだけこだわり抜いたものを「手抜き」のひとことで片付けてしまうのはもったいない。「手抜き」ではなく、「カンタン」にすること。それこそがわたしたちの使命です。世界中の料理を手軽に楽しめるようにすること。キッチンにいる人の負担を軽くすること。
https://nishikiya-shop.com/contents/aboutus
ケララはインド南部の沿岸州で魚がよく食べられている。以前、ケララ州のトリヴァンドラムを訪問した際、レストランで豪快なサイズの魚から好きなものを選んで調理してもらった。
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カレーの国の魚の州のフィッシュカレー、絶対美味しいはずだ!
ちなみにAmazonで700円ほどで購入。サイトの直販通販では550円で買えるようだ。こだわりの詰まったカレーをポットでしばらく湯せんする。温まるのを待っている間にワインを準備。最近定番のラ・スピネッタの白ワイン(ヴェルメンティーノ品種)と赤ワイン(サンジョヴェーゼ品種)に合わせる。
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ラ・スピネッタ, カサノーヴァ, ヴェルメンティーノ, トスカーナ, 2021, 13%, 2,879円
La Spinetta Casanova, Vermentino, Toscana, Italy
香りには軽やかにフレッシュなグレープフルーツの柑橘香、ナッティなニュアンス、潮風の香りもほんのりと。
香りの上品な様子とはまたうって変わって、ずしりとくる酸味、中盤以降ほろ苦さと塩味がしっかり。それでもサルディーニャ島の同じ品種のものより垢抜けた印象だ。
ラ・スピネッタ, イル・ネーロ・ディ・カサノーヴァ, 2018, 13.5%, 2,991円
La Spinetta, Il Nero Di Casanova, Toscana, Italy
サンジョヴェーゼ品種で造られるワイン。香りにはラズベリー、よく熟したプラム、明るいチャーミングな果実香、よくなじんだ軽めの樽香、ほのかにカカオのニュアンスも。
風味にはチャーミングさも伴う明るくジューシーな果実味、こぎみよい酸味、舌が微かに乾くようなタンニン。
さて実食。ホテルにちょうど良いお皿がなく紙コップにて失敬。
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カレーの香りにはココナッツと香辛料がたっぷりと効いている。額に少々汗する刺激的な辛味・酸味、一方でココナッツのまったりとした風味も。歯ごたえの強いカジキマグロを噛みしめると凝縮された旨味が広がる。
ツナピコという名前のようだがあの金と銀の包みにキャンディーのようにくるまれたおつまみ。うまい例えではないが、あの感じの凝縮した風味とはごたえがカレーの香辛料に混じり楽しいハーモニー。
先ずはラ・スピネッタの白に。
ワインのシャープで軽快な柑橘、強力な酸味とほのかな塩味が、カレーの香辛料、ココナッツのまったり、カジキマグロの旨味と個性の強い風味にしっかりとバランスし、且つ素晴らしい調和。カレーとワインの風味が口内でお互いを高め合う。
相性: ★★★★★
続いてラ・スピネッタの赤に。
明るいベリー果実にココナッツの陽気な風味がびしっと繋がる。香辛料にもワインのほのかな樽香が調和し、力強いカジキマグロの風味にも心地よく重なる。余韻にはややワインが強めに出るか。
相性: ★★★★☆
レトルトを超えるクオリティのフィッシュ・カレー、スペースの限られたスーツケースに入れてきた価値はある。そしてヴェルメンティーノ品種との相性は最高だった。
にしきやのレトルトカレーのシーフード具材のものはガーリックシュリンプカレーもある。また試してみよう。シーフードではないが、お酢の酸味の効いたポークカレーのポークビンダルもある。これも大好きなカレーだ。
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