真鯛の煮付け缶詰　勝沼のプティヴェルドの力強くしなやかな果実味

真鯛の煮付け缶詰。スーパーで330円。パッケージには醤油ベースのタレで煮込まれた鯛の写真に、3種の国産柑橘(ゆず、かぼす、すだち)香るという魅惑のフレーズ。

合わせたのは山梨は勝沼の赤ワイン。丸藤葡萄酒が プティヴェルド品種単一で造る珍しいワイン。

丸藤葡萄酒工業, ルバイヤート  プティヴェルド, 山梨県甲州市勝沼町, 2020, 11.5%, 7,700円

黒みの強い力強い色調、エッジには明るいレッド。やさしめの濾過かほんのりと濁りあり。
香りには濃密なジャミー、リキュールの果実香、おおらかに樽香。微かにマツやミントの爽やかなフレーバー。
風味には密度は高いが滑らかなあたりの果実味。タンニン、酸味はやや明瞭でワインを心地よく引き締める。ほんのりとビターなニュアンスが残るのは樽へのローストは気持ち強めか。バランスが素晴らしくしなやかで伸びやか。

真鯛の煮付け缶詰にワインを合わせていく。身はほろほろ、骨まで柔らかくなっていて丸ごと食べられる。アミノ酸たっぷりで肉を食べたような充実の旨みたっぷりの余韻。醤油のフレーバーの絡み、そしてカボス、スダチ、ゆずの爽快な香りがほのかに、絶妙なバランスで抜ける。
力強い果実味のワインが醤油、出汁に吸着、そのまま真鯛のアミノ酸に直行。料理に対してワインのボリュームがやや強いが和食、特に醤油の味付けとの相性は抜群。相性: ★★★★☆

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