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ローカル、ホーム、リモートワーク。場所とハイパフォーマンスの関係性│Septeni Group Startup

【連載note】セプテーニグループにある10社以上の社内ベンチャーをめぐり、事業家ひとりひとりが持つ“プレイスタイル”を聞き集める企画です。

今回は、2010年設立のHigh Score,Inc. の代表、肥後さんとお話しさせていただきました。

●プロフィール

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肥後 博之 HIROYUKI HIGO
株式会社ハイスコア代表取締役社長

「オリジナルなサービスで企業・個人の成長をバックアップしたい」とう想いからセプテーニグループの新規事業として2010年に株式会社ハイスコアを設立。「個性最大化」が何よりも個人の成長意欲やモチベーションを高めるとの考えから、お互いが認め合い「個性」を活かす経営に尽力する。会社の目標と個人の目標をリンクさせ、ワクワクしながら野心的目標の達成を目指すフレームワーク『ハイスコア版OKR』導入や、優秀なメンバーが希望する働きたい地方への拠点展開、異なる業種間での人材交流を促すコミュニティのディレクションなど、これまでの当たり前にとらわれず、メンバーやパートナー一人ひとりが輝ける舞台を用意し、関わる人全てをエンパワーメントするため走り続けている。>https://www.highscore.co.jp/

記事の途中に置かれたフィルム写真は、アーティストのkoniさんによる撮影&セレクトです。ぜひ、ゆっくりとお楽しみください。

==目次==

マイスペース、ホームエリアが保てること
 ・さらけ出す前に他者目線が入ってくるから
 ・在りたい論に絞ると、自分の自由度が増していく

個性、能力、パフォーマンス
 ・自分のタイミングで「そうなる」ときがくる
 ・いつくるかわからないリミットを意識し集中する
 ・仮説だけど、自分の声を使って

マイスペース、ホームエリアが保てること

さらけ出す前に他者目線が入ってくるから

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ーあれ、聞こえてますか?動画つけてるとタイムラグありますね、ビデオはオフで行きましょうか。

そうですね〜、あ、いけるかと思います。

ーハイスコアのnote、読みました!東京から福岡に移転した話や、チームメイトが大阪や宮崎でリモートワークしている話などは今後もきっと展開されると思うので、今日はミッションに掲げてる「個性」について、肥後さんの考えを聞きたいなあと思っています。

なるほど。はい!

ーハイスコアのミッションは「個を活かす舞台を用意し、人を活かすサービスを創る」、ですよね。

そうです!

ーその〜、個が発揮されるときの環境要件って何でしょうか。こういうコミュニケーションのあとは個性が前に出てきやすいよね、という実感値があったら教えてほしいなと。

ああ、今原則在宅じゃないですか。メンバーから聞こえてくる声は『テレワークの方がパフォーマンス上がる』なんですよ。コミュニケーションが取りやすいと。

自粛期間になる前から他県で働いてるメンバーはリモートでしたけど、福岡のメンバーも在宅になりました。そこで、全社でキックオフだったり、オンラインキックオフ飲み、オンラインパーティみたいなのもやっていて。

ーキックオフ飲み、パーティ、明るい…!!

そういう関わり方はありつつ、結論、オンラインの方が個が発揮されてると。職種で言えば、営業などでフロントに立つ人は普段と変わらないのかもしれないけど、クリエイターやバックオフィス系は特に…いや、職種は関係ないか。

直接対面での交渉や提案は、相手の圧を感じることもあるじゃないですか。

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ー非言語も手段ですもんね。

そうですね。でも今は非対面なので、相手の目線もなんとなく把握しつつも、画面を一枚挟んでいるので自分の話もハキハキとできてる。この人ってこんな感じで喋るんだなあとか、チームメンバー同士の発見も多いんですよ、対面だと見えてこなかったことが非対面で引き出されてる。

ーなんでだ〜

まあ普段からシャイ…なのかな?
自然と気遣いができすぎてしまう、というか…いや、リアルのコミュニケーションって、相手がどう捉えるか、察せるじゃないですか。誰しも本音をさらけ出す前に相手に気を遣ってしまうこと、あると思うんですよ。

ーあー・・・『本音を出す前に他者目線が入ってくる』ですか。

うん、そうっすね

ーこないだお話した時に、ハイスコアでは、チームメンバーが自分の好きなローカルを選ぶとおっしゃってたじゃないですか。福岡を拠点に、そこから大阪、宮崎、と。あたらしく沖縄も始まるとのことで。

はいはい

ーで、そのときに「人生のフェーズによって、物理的に過ごしやすい場所は変わる。だから場所を選べた方がパフォーマンスも上がる」とおしゃっていて。それは子育て環境を選びたいとか、過ごしやすい土地柄だとか、そういう話かなと思ってたんですけど

うん、それもありますよ。

ーその上で「場所とハイパフォーマンスの関連性」って、自分のスペース・エリアから発言できる、自分自身が何かに侵食されてない状態で、ディスカッションできる。その環境整備がチームメイト全員に横並びな状況で気兼ねない、ということなのかなあと感じました。今の一言で。

まさしくそういうことだと思います。うん、いいすね、今の説明!

ーあれっ何言ったっけ。ハッとしたことに夢中で…

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いや、ありのままの状態なんですよね。全員がオンラインになって、ひとりひとり自分のホームエリアから安心してさらけ出せる状態。外行きのモードじゃないといいますか。

ーなるほど。話すべき話から始められそうでいいな

そうなんですよね、マインドが素の状態から始められるので、シンプルに画面を通して自分の考えを伝え合ってる状態。鎧を纏ってないところから始められるので、いいなと思います。

在りたい論に絞ると、自分の自由度は増していく

ー「シンプルに伝え合える」となると、率直がいきすぎて不具合は起きるのか、それともいいディスカッションに向いていくのか…

今のところ後者のメリットの方が目立ってますけどね〜。もちろん今後、非対面に慣れてくるといろんな不具合が出てくると思います。だからこそ今は、「非対面だから、コミュニケーションは全て相手ベースで行こう」とメンバーに伝えてますね。感じ方とか受け取り方とか、相手優先で考えようと。

ー受け手ファースト、方針を定めているんですね。コミュニケーションエラーがあっても「いろんな人がいるからしょうがないよね」と流してしまうことも多い気がしますが…

そうですね。そこで中途半端にいいとこ取りしちゃうと、何にもならないと思うので。

ー確かに。

第一フェーズとして、まずはひとりひとりが個性をさらけだせるように。次に、非対面で続ける以上、言いたいことは伝えるけど、伝え方は受け手ベースで行こう、と。実験段階ですけどね。

ーそもそも「さらけ出す」とか「個性」を重要視されるようになったのはどうしてですか?

自分がそうありたいから、ですね!

ー回答が速い!自分の「ありたい論」って年齢とともに段々と鋭くなっていくというか。本当に大事なものだけに減ってくる感覚があって。

はいはいはい。

同じ意味ですけど、自分の中では鋭くなるというよりは「個性が剥き出されてく」みたいな感覚なんですよね。余計なプライドがなくなってきました。小さいエゴがなくなって、本当に自分が成し遂げたい大きなエゴがどんどん明確化してる状況なんですよね。

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こないだ、社内のメールバトンにも書いたのですが、そのときセプテーニグループ創業者の七村さんからの返信に「小我(小さいエゴ)に拘らず、大我(大きいエゴ)を育てる。」とありました。それが結構自分にはしっくりきてるんです。

本当に成し遂げたいことさえあれば、人の目は気にならなくなるし、自分のリソース配分も変わる。東京でチャレンジしていたころの迷いや焦りとか、そういう余計なものがなくなってきてるなと感じますね。もちろん今が完璧かというとそうではなくて、やるべきことをね、追ってる最中ではあります。

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個性、能力、パフォーマンス

自分のタイミングで「そうなる」ときがくる

ー自分へのフィードバックについて、聞きたいです。肥後さんが自分自身の行動や発言に違和感を感じるのはどんな時ですか?ちなみにわたしは、本題から切り出さないとき。好くないやり方してるな〜ともどかしくなります。

ああ〜。自分は本音で話してないなと思うときですかね〜。ただ、この話、一歩踏み込むと少し違って。

ー?

本音で語れる部分は本音でいくんですけど、「ここは本音よりも笑かすベースのとこだな!」とか、使い分けることは随分できるようになってきた感じありますね〜。

ー使い分けることを、ポジティブに迎え入れてらっしゃる。

熱く語るのも自分だし、持ち上げキャラも自分だし。全てが自分なんで。そういう意味では、チームメンバーにも自分らしくやってほしいなと思ってます。個性を出すことを強制するつもりもないですし。その人のタイミングで、ありたい姿のままやってくれたらいいなと。ひとりひとり自分らしく。個性、能力、パフォーマンス共に。

ー個性、能力、パフォーマンスですか。仕事って、職種や専門性があれど、だんだん総合競技になっていきますよね。だからその3点で考えるのは面白い切り口ですね、肥後さんの場合はなんですか?

そうですねえ、自分の個性でいくと、めちゃめちゃ大胆でめちゃめちゃ繊細なとこですかね。根アカで根暗っていうか…そういうのが共存してるところがありますね。

(ピコン:インタビュー中のMessengerが鳴る)

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ははは、そうなんですよ。本来は共存しえない部分ですけどね〜、両側面ありますね。

ーへ〜え

能力はそうだな〜、自分も楽しく周りも楽しくすることができる。めちゃめちゃ持ち上げますけどね!ひとを気持ちよくさせる能力はある気がするな。営業職だったから備わってるんでしょうね。

パフォーマンスは〜、嫌なことがあっても、だいたい引きずらない。落ち込むようなことがあっても、現場に出れば根アカにパフォーマンスを発揮できるとこっすかね!

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いつくるかわからないリミットを意識して集中する

ー今日話してて、なんかこう…爽快というか…スポーツマンな印象を持ちました

ははは、そうですか?スポーツは好きですけどねえ…。あ、今10年くらい格闘技やってて『福岡ITキックボクシング部』っていうチーム作ってるんですよ。

ーITキックボクシング…!

そう、名前もロゴもダサい(笑)こんな感じで…。仲間と立ち上げて、20〜30代が集まってやってます。

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こういう集まりを作るの、好きですね。人を巻き込みながら「おもろいことやろう!」って。結果論かもしれないけど、楽しいことする集団を作るのは仕事でもプライベートでも好きっすね〜。

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ー逆に「これがないと力が出ない…」みたいなものはありますか?全てのトリガーになっていると言いますか。

それは〜あれですかね、人生は一度きりなんで、今を楽しく生きていきたい。その延長で、逆に死ぬときに後悔したくない。「あんま楽しくなかったな」と思いたくない。そのときにめちゃめちゃ満足していられるように、今を楽しくっていうのは結構考えます。

ー高校や大学とかだと、終了の時期がわかってるじゃないですか。死だといつかわからないじゃないですか?だからそこに焦点絞るの難しくないですか?

うん。そうなんですね。そこが自分の繊細な部分でもあるなあと思います。死は普段からあんまり考えたりしないじゃないですか。そのいつくるのかわからないリミットを意識して、今に集中するという感じで…。まあ酒飲んでオンラインで話してるだけですけどね(笑)!でも、それが自分にとっては大事なことなんですよね。

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最近、社内でラジオをやっていて。リモートだとテキスト情報増えますから、仕事中に聞き流せると便利だなあと思って始めたんですけど、会社としての方針だったり、コアなメッセージだったり、文字情報に乗りきらない部分は、声を使って伝えた方が、受け取り方も変わるんだろうなと感じてます。

ーああ〜、それこそ音程や言葉のスピード感で圧も変わりますし、“間合い”を共有できるのも、声のやり取り特有ですよね。テキストにしちゃうと身体から離れちゃうもんなあ…

そうそう、そうなんすよ。声ってやっぱナマモノだなと改めて感じてますね

ーなるほどなあ。今日のお話はテキストにしちゃうんですけども。

ッフフ

ーできるだけ臨場感が載せられるように頑張ります、ありがとうございました〜!

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制作後記

肥後さんは回答が端的で速い。自粛期間で忘れかけていた会話のキャッチボールの楽しさを思い出すような時間でした。オンラインでも会話の間合いが気持ちいいって、すごいことですよね。

インタビューが始まってすぐ、肥後さんのさっぱりしたワンフレーズには長い時間かけて積み上げた思考が裏打ちされているのだとハッとしました。ゆっくり話すから聞き出せる言葉もあるけれど、今聞いた鮮度のいい言葉を一緒にひらいていくような時間にしたいなと思ったのを覚えています。

そして、“自分のホームエリアからハイパフォーマンスをする”、聞いたそばから誰かに話したくなるような大発見でした。地方移住や2拠点生活は、暮らしやすさの文脈で語られることが多いですが、「場所さえも選ぶことで、状態のいい自分へと自分をマネージし、チームプレーを展開してく」という視点を、ハイスコアの取り組みからは教わりました。そして、こうやっていくらでもややこしくできる話を、端的に、普段づかいの言葉で話してくれるのが肥後さんなのです。かっこいいな〜…と唸り、インタビューは終わったのでした。(keiko.mei.fukushima)

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