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野球ができること、支えてくれる保護者、あらゆるものへの感謝を忘れずに(秀岳館高校OB 林大賀インタビュー)

高校野球の監督である祖父に連れていってもらった甲子園

――野球を始めたきっかけについて教えてください
 祖父が元々熊本工業高校野球部の監督をしていて、いつも甲子園に連れていってもらっていました。その経験から野球は素晴らしいと思い、野球を始めました。

――高校を選んだ決め手は何でしたか?
 自分が中学生の頃から甲子園に出場していた強いチームだったので、そういう強いチームに溶け込んで自分を磨きたいと思い、秀岳館高校への進学を選びました。

至る所に書いてあった『日本一』という言葉

――甲子園出場を目標としていた当時の思いなどについて教えてください
 当時はほとんどの生徒が寮生活をしていて、寮やベンチ、部室の中などどこでも『日本一』という言葉が書いてあるくらい、全員が日本一を目指してやっていました。学校生活での1つ1つの行動であったり、練習の1つ1つのプレーが全部甲子園につながると思って取り組んでいました。

――寮生活というお話がありましたが、寮生活で印象に残るエピソードなどはありましたか?
 寮生活では洗濯や食器洗いといった自分のことを自分でするのが当たり前のことで、それが一番大変なことでした。それを同級生の仲間全員で助け合い、食器洗いなどは当番制にしていたことが印象深いです。

――甲子園、そして日本一を目指す中で印象に残っている練習メニューなどはありましたか?
 一番キツかった練習メニューは、山まで5キロの道のりを走り、その山にある777段の階段を昇り降りして、また5キロ走って帰るというメニューです。この練習メニューが冬でも夏でも関係なくあり、特にウェイトトレーニングの後という体が動かないときにあったのでとてもキツかったです。

甲子園中止になっても保護者への感謝を忘れずに

――甲子園中止の第一報を知った時はどういった感情でしたか?
 自分たちが学校生活までかけて目指してきたものがなくなるというのは、本当に頭が真っ白になりましたし、全てを奪い取られたような気持ちでした。

――そうした中で監督やコーチからかけられた言葉などはありましたか?
 「甲子園だけを目標にして野球をしているんじゃない」と、「保護者の方にたくさん応援していただいて、野球をさせてもらえていることを忘れるな」という言葉はとても印象深く残っています。

大会後に伝えた感謝の言葉

――その後、各都道府県で独自大会開催の動きが進みましたが、大会の開催を聞いたときの心境を教えてください
 また皆で野球の試合ができるという喜びが大きくて、本当に嬉しかったです。

――熊本県の独自大会は3地区で分かれての大会という形式でしたが、その点についてはどう感じましたか?
 本当の気持ちとしては、皆熊本県でナンバーワンを取りたいという気持ちはありましたが、野球ができることへの感謝の気持ちを改めて学ぶことができました。

――独自大会の直前には熊本豪雨があり、秀岳館高校の近くも大きな被害がありました。部員の皆さんも片付けなどのボランティア活動に参加されたとのことですが、そうした活動を通して感じたことはありましたか?
 野球だけで地域に恩返しすることを考えていたので、周りの被害に遭われた方々のお手伝いをすることでその方々が笑顔になっていくのを見て、「こういうことでも恩返しができているのだな」と感じました。

――独自大会で特に印象に残っている試合はありますか?
 全ての試合が印象に残っているのですが、八代東高校戦が印象に残っています。1年生大会では八代東高校に負けてしまったのですが、2年3年になるにつれて自分たちの力が付いていくのが分かって、最後の大会で勝利することができたので、そこでまた自分たちに自信を持って野球することができました。

――決勝戦で勝利し、優勝した瞬間はどういったお気持ちでしたか?
 優勝へのこだわりはもちろんあったのですが、優勝よりもまず保護者に感謝しようということで、全員で試合が終わってから感謝の言葉を伝えました。本当にいい大会になったと思います。

――感謝の言葉を伝えたということで、その後ご家族の方から何かお言葉などはありましたか?
 3年生全員が保護者から手紙を貰いました。寮生活で色々と辛かったこともあったのですが、こういう経験ができて本当に良かったと思っています。

『本当の区切り』をつけるために

――この「あの夏を取り戻せ」というプロジェクトについて聞いたときはどう思いましたか?
 本当にそういうことができると思うと嬉しかったです。野球部の中でも「また皆で野球をやりたいね」という話になりました。

――このプロジェクトでの目標について教えてください
 野球をしていなくても『本当の区切り』がついていない人が多いと思うので、今回のプロジェクトを通して高校野球への区切りをつけて、次のステップに活かせることができればと思います。

――最後に応援してくださってる方々へ意気込みをお願いします
 このプロジェクトでの意気込みは、全員で野球ができることへの感謝の気持ちを監督から教わったので、感謝の気持ちを忘れず皆で楽しみたいと思います。
 頑張るぞ!


プロジェクト公式サイト:https://www.re2020.jp/
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