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3週連続で推しのタイトルマッチを観戦してきた

はじめに

自分の好きな選手が、ベルトが賭けられた舞台に立つ…。

私自身、2015年にプロレスを好きになって以降、そうしたシチュエーションに巡り合う機会は決して多くはなかった。


どんなにタイトルに恵まれている実力者であっても、年1回、その舞台が生で見られれば御の字。

比較的毎日のように興行が開催されている関東圏内に住んでいても、そのような実感がある。


先日、私の好きな選手がタイトルマッチに絡む機会があった。
それも、3週間連続で。

その選手の名は、高梨将弘(DDTプロレスリング)


団体最高峰であるKO-D無差別級王座を獲得した事もある実力者であるが、個人的に高梨は、エゴイズムを前面に出すタイプというよりは、「仲間を縁の下から支える」、「他の人の思いを背負って闘う」印象が強い選手だと感じている。
(本人はインタビューで否定しているけれど…)


そんな高梨に訪れた、3試合のタイトルマッチ。
試合は下記のスケジュールで行われた。

●5.22(日) DDT後楽園ホール大会・『高梨将弘&クリス・ブルックスvsMAO&朱崇花』
(KO-Dタッグ王座防衛戦)

●5.26(木) 我闘雲舞新宿FACE大会・『高梨将弘&クリス・ブルックスvsタノムサク鳥羽&MIKAMI』
(アジアドリームタッグ王座防衛戦)

●6.1(水) DDT後楽園ホール大会・『MAOvs高梨将弘』
(DDT UNIVERSAL王座挑戦)

特筆すべき点は、3試合全てが異なる王座を賭けて行われた事だ。


DDTと我闘雲舞がそれぞれ管轄しているタッグ王座を保持していたとはいえ、(推しの選手という点を抜きにしても、)このようなスケジュールを私は見たことがなかった。


「好きな選手にこういう機会が訪れるなんて、中々無いのかもしれない」

そう感じた私は、気づけば上記の3試合を生観戦しないわけにはいかなかった。
推しの雄姿を焼き付ける時は、理性より衝動が働きがちになる私…。


今回は、高梨将弘の3週連続タイトルマッチを通じて感じた事を書き記したいと思います。


①好きな選手の晴れ舞台は、中々見れない

前述したように、好きな選手が晴れの舞台に立つ機会は中々見れるものではない。

3週連続で立ち会えたからこそ、その大事さを改めて感じることが出来た。

高梨の場合、約1年4カ月(2020年3月~2021年7月)に及ぶ欠場期間もあり、その雄姿を見る機会が中々無かったことも、有難みをより一層強くした気がする。

私は【現地が絶対】だなんて思わないけれど、自分の中で行くかどうかを懊悩するのなら、迷わず行く方を選択するのが良いのかもしれない。

素晴らしい機会に巡り会えるのは、大抵、偶然の一致による影響が大きいと、私は感じたから。


②いつもの試合より、強く感じた喜怒哀楽

好きな選手が勝った時は嬉しいし、負けた時は悔しい。

当然の感情かもしれないけれど、推しの存在が絡む事で、普段試合を見ている時よりも、気持ちや熱の入り方が私の中で違うことを実感した。


ベルトを落とした時の悔しさ。

ベルトを護った時の嬉しさ。

この3週間で見たタイトルマッチは、私にとって良い結果ばかりでも無かった。
けれど、そうした感情も含めて、推しの存在は、私の喜怒哀楽を増幅させる事に気付かせてくれた。

そのような選手に巡り合えた事が、何より一番幸せだ。


③長く見てきた悲願の結実

「プロレスは、長く見続ける程面白い」

プロレスを好きになってから、そんな言葉を度々耳にするようになったが、この3週間のうちに、心の底から見続けて良かったと思えた場面に巡り合えた。

その試合が、3週目に行われた『MAO vs 高梨将弘』だ。
(6.1DDT後楽園ホール)


DDT後楽園ホール大会のメインは実に3年半ぶりという高梨。


私自身、過去に高梨のシングルマッチをメインカードで見る機会は何度かあったものの、DDTのリングで勝つ姿を見たことが無かった。
(2016年1月のvs木高イサミ、2018年11月のvs佐々木大輔戦etc)


一進一退の攻防に加え、(個人的には)悲願が叶うか否かの大勝負。
強敵であるMAOを前に、ドキドキハラハラした感情を抱いていた私だったが、試合が進むにつれて、不思議と「楽しい」という感情が先行するようになった。

双方の技と技、スタイルの違いが絡み合う、極上の世界。

それでいて、私の中で顔を覗かせてくる、「絶対勝ってくれ!」という願い。

そんなシーソーゲームを制したのは、高梨だった。

再三のピンチを耐えた末、最後はタカタニックで勝利!


勝った瞬間、私は持っていたカメラを持つ事も忘れ、両の拳をグッと握っていた。
勝った時に思わず片手を握ってガッツポーズしたことは何度かあるけれど、両手は初めてだったかもしれない。

それだけ、高梨の王座戴冠が嬉しかったのだ。


私自身、プロレスの試合を見てきた中で、この先も忘れられない瞬間の一つとして刻まれた一戦。
シングル王座戦や、メインの舞台で勝てない時期があったからこそ、私の中の悲願が結実した瞬間でもある。




まとめ

3週間連続で、高梨将弘のタイトルマッチを見て、感じたことの数々…。

好きな選手の王座戴冠はおろか、王座挑戦する機会に立ち会えた事、本当に貴重だと思いました。

だからこそ、そうした一期一会は大事にしていきたい、とも。


高梨にとっては、恐らくDDTで久方ぶりのシングル王座戴冠だったと思いますが、そんなシチュエーションにあって、私の推しが残した言葉は実にシンプルなものだった。

「ありがとうございました!」

ノーマイクで放たれた感謝の言葉。
しかし、これまでシングルメインで勝てなかった試合を思えば、このシンプルな内容が、どんな雄弁なマイクより私の胸に突き刺さってきたのです。


改めて、戴冠おめでとうございます!

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