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読書note No.54 寛容力のコツ 第2章 下園壮太

 「むかつく」「イライラする」「許せない」こんな気持ちをシンプルな言葉に集約すれば、「怒りの感情」と言えるでしょう。「怒りの感情」と言うのは、実は...。

蒲公英(たんぽぽ)カウンセラーの読書note No.54
今日も読書ノート、開いていきますね🤗

2021/02/22 54日目
しばらく、下園壮太先生の本を読んでいきます。
今日から新しい本です。
また小分けでご紹介したします。第2弾です。

<1book>
寛容力のコツ
第2章 
下園壮太 
三笠書房 

<3point>
①怒りはなぜ強いのか?
「むかつく」「イライラする」「許せない」こんな気持ちをシンプルな言葉に集約すれば、「怒りの感情」と言えるでしょう。「怒りの感情」と言うのは、実はとっても厄介です。なぜなら、理屈では片付けられない感情だからです。
 人の心は、「理性」と「感情」と言う2つの要素から成り立っていると私は理解しています。「理性」は、物事を客観的に考察して、総合的な視点で捉えて判断しようとします。一方、「感情」は、ある特定のテーマを直感的、迅速に解決しようとします。私たちは、文明の発達した現代社会に生きていますが、その本能的な部分は原始人のまま変わらないところが多いからです。人の感情には、様々なものがありますが、特に「怒り)の感情が最も頑固で勢いが強いといえます。なぜなら、怒りの感情の目的は、その感情の持ち主の「命」を全力で守ることだからです。

②怒りのピークはたった6秒から10秒
「怒り」の感情は、あらゆる感情の中で最も「客観性を失いやすい感情」です。命がけで相手と戦おうとしている時に、「自分は相手よりもっと強いかな、どうかな?」などと冷静に考えている余裕はありません。
 しかし、「怒りの感情の勢いは、実は長く続かない」のです。心理学でも、怒りの衝動のピークは、6秒から10秒と言われるています。なぜなら、怒りの感情は激しいため、それを常にフルパワーで発していたらエネルギーがもたないし、また、不必要な戦闘を引き起こすことで結果的に自分がやられてしまう確率を高めてしまうからです。

③起こった自分を責めてはいけない

「怒り」そのものの勢いがおさまったとしても、その時に、我を忘れて怒ったり怒鳴ったりしてしまった場合、その「事実」が残ります。それがいつまでも尾を引く、「自分には寛容力がない」「人間の器が小さい」などと自分を責め続けてしまう人が多いのです。また、実際は相手に対して怒鳴ったりしていないのにもかかわらず、「カットして相手に激しい怒りを抱いてしまった」だけで自分を責めてしまう人もいます。
 しかし、「怒り」と言うのは、自らの地位や生命が脅かされそうになったときに発動されるものであり、人間の本能として当然なもの、自然なものなのです。そのことを知らず、いつまでも自分を攻めれば攻めるほど、自分のエネルギーが失われ、さらに寛容力が低下していってしまいます。「でも、原始人モード(人の本能)で考えてみたら、これって当たり前だよね、怒って当然だよね」と自分を認めてあげるべきなのです。「怒りの発生は認め、行動を選択していく」のが寛容力のコツなのです。

<1episode>
 自分をどうご機嫌にするか。
 もし、夫や子供に当たってしまったとしても、自分を責めてはいけません。自分の不寛容について、結果と原因をしっかり分けて考えることが大切です。
 その解決策を考えるときは、「体調を整える」ことを優先順位のトップに持ってくるようにしてみてください。ゆっくりお風呂に入る、ぐっすり眠る、軽く運動する、と言うことから、ちょっとぜいたくなランチを食べに行く、好きなお店で買い物をする、みたかったお芝居を見に行く、といった気分転換まで含めて、「自分のコンディションを整える」ことを最優先する意識を持ち、実践しましょう。自分にご褒美を与えるなんて…と言う人もいるかもしれません。しかし「当たり散らしてしまったからこそ、自分をケアすべき時間」と考えてください。
 自分で自分をご機嫌にする術を持っている事は、健やかに元気に生きていくためには、とても大切なこと。夫や子供を大切に思うからこそ、最優先でセルフケアをして自分をご機嫌にしてほしいと思います。

<1action>
 やらなければならないことがたくさんあって、疲れも溜まってくると、イライラして、物や人に当たってしまうものです。そして、反省して、落ち込んで、またイライラしての繰り返しをすることがあります。イライラの発動は、本能からくる「怒り」のスイッチ、全力で自分を守るためのスイッチである。だから、「怒り」という感情が発動されたことを認めて、自分のケアを考えることで、寛容力のある人になれる。無駄な我慢はしないで、認めて、自分がご機嫌になれることをするんですね。いいのかなという、自分の価値観がありますが、自分のために大切なことなのです。皆さんも、実践してみるのはいかがでしょうか?

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カウンセラーをやっております。お気軽にどうぞ☺️
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