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2020年で読んでよかった本たち

 2020年ももうすぐ終わるということで、今年読んでよかったな、面白かったな、という本をまとめることにしました。

 ちなみに、振り返ってみると私は今年キンドルで88冊、紙の本を8冊、図書館で大体160冊ほど借りて読んでみたみたいなので、合計260冊ほど読んだことになります。その中から、今年素敵だなと思った本や印象に残った本をまとめました。

 しかしながら、ここにある本は全て今年発売された本ではなく、これを書いている人が今年楽しく読んだ本たちになります。なので、この記事を読んでくださる方には、必ずしも今年である必要はないのですが、良い本ばかりなので、そのうち読んでみてください。

1サマセット・モーム「月と6ペンス」

 今年読んでみて、いちばんよかった小説、月と6ペンス。主人公ストリックランドの、理解できないような人生の選択みたいなものを追っていくのが楽しかったです。普通の生活にモヤモヤしている人に、お勧めしたい小説。頭がぐわんてなります。

2公田連太郎「易経講話」

 去年のおわりくらいから易経にハマって、今年もちょこちょこ読んでいたもの。これは本当にすごい。出会えてよかった。

 人生の流れみたいなものを読みとく本で、ちゃんと理解できると、様々な場面での人生哲学の指針になります。自分の人生を易経に当てはめて、もっと客観的に見れるようになったり、深く向き合えば向き合うほど、得られることが多い本です。奥が深い。

 まだまだしっくり来ていないことも多くて、折に触れて読み返したいなと思っています。

3竹村亜希子「超訳・易経」

 上記の易経講話にたどりつく前に、易経の入門書をたくさん読んだ中でいちばんよかったもの。というよりも、なんでも良いので竹村亜希子さんの本を入門に読むと良むのがお勧めです。

 竹村さんは子供向けの本も出していて、そっちもわかりやすいです。ちなみに、易経の本は、そんなに種類がない気がしているので、おすすめがある方は教えてください。

4セネカ「人生の短さについて」

 確か去年くらいに読んだ本だった気がしたけれど、今年も何度も読んだので。セネカの言っていることはとてもシンプルで、日常にも生かせる哲学なので、とっつきやすいです。それでいて深く熟考されているので、好き。

5荻野弘之「奴隷の哲学者エピクテトス 人生の授業」

 セネカと同じストア派と言われるエピクテトスさんの哲学を漫画風にわかりやすく解説した本。奴隷でありながら、生きることについて哲学していたエピクテトスさんの考え方はすごく勉強になるし、絵もかわいい。頑張って仕事している人に全力でおすすめ。

6キム・スヒョン「私は私のままで生きることにした」

 上の哲学みたいな言葉を彼女の言葉でゆるゆる語ってくれている、ほっこりした気持ちになれる本。日本よりも大変かもしれない競争社会の韓国で生活する彼女だからこそ、勇気を出して、人と比べて自分らしくあろうという気持ちを丁寧に語ってくれているのは、読んでいても勇気がもらえます。

7ハ・ワン「あやうく一生懸命生きるところだった」

 こちらも韓国の方の、頑張りすぎちゃって疲れちゃった方が書いた、ゆるゆる休むための本。言葉のセンスが良くて、読んでいるだけで楽しくなってきちゃう。上の本と合わせて読むというかも。最近は韓国のベストセラーが日本に輸入されているようになって、そのどれもが面白くて、嬉しいです。

8イ・ミンギョン「私たちにはことばが必要だ」

 もう、ものすごく良かったフェミニズムの本。女性だからというだけで、今まで自分に降りかかってきた苦悩や、立ちむかざるを得なかったこととかを伝える手助けになる本。誰かにフェミニズムの話をしようとして分かってもらえなくて疲れちゃったりしたことのあるひとは、絶対に読んだ方が良いと思う。うまく言語化されていて、すごくしっくりきた。もっと早く出会いたかった。

9星覚「禅の言うとおりにやってみよう」

 この本は上の本たちとは違い、「考え方」というよりも、日常でできる行動などなどを示していて、すぐにでも実践できる。シンクを綺麗にしたり、ふつうの生活に取り入れることができて、尚且つ、実践すると確かに良くなる気がする。「禅」に親しむのに、とっても素敵な本です。

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10細谷功「具体と抽象」

 頭の使い方、知性とは何かをうまく表してる良書。具体と抽象など、あきらかに議論がずれているのにうまく違いを説明することができなかったりしていたのだけれど、この本ではそうゆう違いが上手く説明されていて、しっくりきました。また、自分の思考が偏りすぎていないかなどの精査にもなると思う。

11バカの研究

 バカとはなんなのかとか、バカの特徴とは、とかとかを真剣に考察してくれている本。真面目に調べているものの、面白いところもあって笑ってしまったり、自分の戒めになったり、いろんな風に楽しめます。心理学とか脳科学とか好きな人におすすめ。

12事業家bot「金儲けのレシピ」

 「こうすればお金稼げるよね!」というTIPSがたくさんのっている、事業のヒントをたくさん得られる本。レシピとうたっているだけあって、自分で事業などの具材を持っている人が、どんな風に調理できるかな?と考えながら使うと、いちばん効果を発揮します。漠然と読んでもつまらないと思うので、自分が何かの事業の責任者だったらどうする?を考えながら読むのがおすすめ。

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現代建築家コンセプト・シリーズ

 LIXIL出版が出している「現代建築家コンセプト・シリーズ」がとても良かったので、シリーズ全てをおすすめしておきます。現在は29こあります。若手建築家の建築思想から建築の方途を探るシリーズということで、ひとりひとりの考え方を知れるのが、とっても面白いし、勉強になる。設計を勉強している人はもちろんのこと、ものづくりやデザインに関わる人みんなにおすすめです。

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以下は番外編として、雑誌や漫画など、簡単に読めるものをすこし。

Number(NBA特集)

 NumberのNBA特集は良かった!NBA好きな人は読んでください。もしくは、NBA興味なかった人もこれを読んでNBAファンになってください。ただただ楽しいです。

WIRED DIGITAL WELL-BEING

 WIREDは好きな雑誌のひとつなのですが、去年に出ていたウェルビーイングの特集が面白かった。デジタルによってウェルビーイングはどう考えていくの?とかとかそんなお話です。

CASA 植物と暮らすスタイルブック

 こうゆうおしゃれで緑にあふれるほっこりした暮らしの雑誌が好きなので、これも入れておきます。現実生活でもすこしずつ生活の質を上げて行けたら良いな、と。緑をお部屋に入れたりするのは、おすすめです。

凪のお暇

 いろいろ捨てて、人生リセットをしようとした女の子のお話。ほっこりしていて、好きだなーと思った漫画でした。疲れている人におすすめです。

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まとめ

 そんな感じで、今年印象に残っていた本をいくつかあげてみました。どれも良い本ばかりなので、手にとって眺めてみていただけると嬉しいです。

 とはいえ、ここにあげたのは割とさいきん読んだ本が多く、きちんとメモをとったり読んだ本の思考を見えるかたちで整理しておかないと忘れがちだなということにも気づきました。

 来年はまた、気づいたことをメモするという意味でも、このnoteの更新も増やしていければ良いなと思っているので、よろしくお願いします。

参考として、ビルゲイツさんは以下の本をすすめていたらしいです↓


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