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ヨシツグ:歴史で磨く会代表☆オンライン歴史講義開催中@フォロバ百
2021年3月13日 18:07
幕府は追い詰められていた。和宮降嫁の時に約束していた、攘夷の決行を迫られていたからだ。 この時、朝廷を操って攘夷決行の勅命を出させたのは、長州と土佐の藩士達である。特に、土佐勤王党のメンバーは、暗殺という手段によって、朝廷を支配していた。 この攘夷決行の勅命に回答するため、14代将軍である徳川家茂が上洛する。実に、3代将軍徳川家光以来、230年ぶりのことである。 余談だが、幕府は、将
2021年2月27日 15:14
時代は少し前後する。 1861年、土佐勤王党が産声を上げる。江戸で遊学していた武市半平太(たけちはんぺいた)は、尊王攘夷思想に感銘、土佐藩を尊王攘夷思想で染め上げるために立ち上げたのだ。 武市は、江戸3大剣術道場の1つで塾頭を務めるほどの腕を持つだけでなく、学問にも才能があった。「自分には、世の中を変える力がある」と信じていた。 武市は、土佐に帰国すると、200名近い同志を集める。土
2020年8月15日 08:30
「大国清が負けただと!」 老中首座の水野忠邦は、そうつぶやくと、考え込んでしまった。 人口3億5千万の中国の大国清が、人口1千万の国イギリスに負けたのだ。イギリスは、植民地であるインドを経由して、2万の軍隊を清に送り込んでいた。地球の裏側から戦争を仕掛けて勝利したのだった。 「戦争になれば、この国は負ける。」 水野忠邦は、賢明にもそう悟ると、次の手を考え始めた。 人、武器、弾薬、食