【NEWTリリース物語 SP】NEWTのロゴデザインができるまでの裏側を公開!アートディレクター 佐々木智也さんインタビュー
こんにちは!令和トラベルHRデザイン部 大木優紀です。
4月5日、海外旅行予約アプリ「NEWT(ニュート)」がついにリリースされました!リリースを記念し、今回はNEWTのシンボルマークであるウミガメやフォントのロゴの作成を担当していただいた、アートディレクターの佐々木智也さんにインタビューを実施。
NEWTのシンボルがウミガメになった経緯やロゴに込められたこだわりなどを、プロダクト推進部の向井がインタビュアーとして伺いました。
長く愛される普遍的なデザインにしたい
ーNEWTのロゴデザインを担当することになった経緯から聞かせてください。
NEWTのブランディングとクリエイティブ周りに関わっていた、NORTH AND SOUTHの北尾さんと南坊さん経由で依頼していただきました。僕はスタートアップのブランディングを担当した経験が多かったので、それを見てお声がけいただいたのが最初のきっかけです。
それからしのさん(代表:篠塚)にも話に加わっていただき、正式に担当させていただくことになりました。ちょうど1年前くらいの話ですね。
ー1年前だと、まだ「NEWT」というサービス名も決まってない頃ですね。
そうです。話の流れでネーミングやコンセプトから一緒に考えてほしいということになり、メンバーの方々にヒアリングからスタートさせていただいてました。
ーフルタイムメンバーがまだ10人もいないとき、オンラインでお話を聞いていただいたのを覚えてます。
サービス名の候補がいくつか挙がった段階で、ホテルのカフェで朝からしのさんと北尾さんとネーミング案を机に広げてディスカッションしました。そのときに改めてサービスの構想を聞いて、インスピレーションを広げたのを覚えています。
ーサービスの構想を聞いて、どんな印象を持ちましたか?
レガシーな旅行業界の市場にゼロから参入すると聞いたときは、とんでもないことをしようとしているなと思いつつ、この流れに乗ってみたいと率直に感じました。
大手旅行代理店の横に並ぶようなインフラ的存在を目指すって、なかなかないチャンスだと思うんです。このサービスに自分が何かしら関わったうえで、大きくなっていくのを見てみたいとワクワクしました。
ー空港にNEWTの名前が並ぶようになりたいですね……!しのさんから聞いた話で、今のロゴに繋がっている部分はありますか?
いつもデザインを考えるときに、作ったものがどれくらいの耐久年数を考えるんです。しのさんの話を聞いて、このサービスは世の中のスタンダードを目指していくという覚悟を感じたので、普遍的なカタチにしようと思っていました。そのときは、まだウミガメがシンボルになるとは思ってませんでしたが。
世界中をめぐっていくウミガメに
ーNEWTのシンボルがウミガメになったのには、どんな背景があったのでしょうか?
最初は、世界をひとっ飛びできるような勢いのあるデザインや、添乗員が持つ手旗をシンボルにしたものなど、様々な角度からNEWTらしさを体現したロゴを提案しました。
しのさんの話の中で、ロゴのシンボルに動物を使うと親しみやすいよね、と初期の頃からうかがっていて動物シンボルの案も出しました。提案の結果、動物の案がいいという話になったと同時に、どの動物がふさわしいかという議論に移りました。
検討段階では旅行と親和性が高く意味付けができそうな動物として、鳥やクジラ、ペンギンなどをイメージしていました。そのあとに「ウミガメはかなりの距離を移動するところが旅行会社っぽい」という話が出て、一度ウミガメでデザインを掘り下げてみることになりました。
ー動物というところから、だんだん絞っていったんですね。
デザイン案を作っている間に、しのさんがたくさんウミガメについてかなり調べたらしく「やっぱりウミガメがしっくりくる」とメッセージが来て。
ウミガメは1年で1万km以上を移動する世界を旅する動物で、幸せを運び、災いから身を守ってくれる守り神でもある。さらに長寿の象徴でもあることで、ウミガメがNEWTの事業ドメインやコンセプトとすごくマッチしていることがメンバーの中ですっと落ちていきました。
そのあとはウミガメの案を中心に出していくことになりました。ウミガメをよく知るためにフィギュアを買って、甲羅の形や足の出方などを研究していましたね。
シンボルがウミガメに決まったと言っても、最初から今のようなスタイルに辿り着くまでに、NEWTのNをウミガメで表そうとしたり、海外旅行をDXするという部分からデジタルの要素を入れたり、世界地図を用いたり、いろんなアプローチを試みました。
他にも空を飛ぶウミガメの案などもあったのですが、ウミガメをスクリーンの中で自由に泳がせたいよねという話もあり、シンプルで横向きのウミガメのイメージに向かっていきました。
その後、親亀と小亀どっちなのか、甲羅の模様や足はどうするかなどの細かい部分を検証しながら、ブラッシュアップしていきました。
ー私たちもメンバーとどのロゴがいいかを話したり、陸亀とウミガメの違いをディスカッションしたりしましたよね。
最終的にはNEWTの大切な価値である「かんたん」をかなり意識して、余分なパーツや複雑な線を削ぎ落としながら、やさしさや愛らしさを感じさせるようなシンプルなウミガメに仕上げました。
制作過程の中で、しのさんは自分の中にはっきりとイメージが見えている方だったので、かなり細かい箇所までやりとりさせていただきました。要望をもらって作るのではなく、一緒に作り上げた感じですね。
ーメンバーみんながお気に入りの可愛いロゴになりました。このロゴは、使うと美しくなるとされている黄金比を採用しているそうですね。
はい。AppleやTwitterのロゴでも使われている黄金比を、NEWTのロゴにも取り入れています。
僕がロゴのデザインを手がけるときは、よほど強い意識が見出せない限り黄金比を使うことはないのですが(世の中のロゴにはとりあえず黄金比にしておけばよいというトレンドもあり)、NEWTが末長く愛されるサービスになっていく普遍性、そして、DX化という合理性、その2つを体現するために、黄金比を取り入れることにしました。
ーNEWTといえばグリーンがイメージカラーになっていますが、これはどのように決まったのでしょうか?
すでに大手旅行代理店で赤と青が使われていたので、大前提としてそれ以外の色にすることは決まっていました。あと少し業態は違いますが、某有名旅行予約サービスが黄色を使っていたので、自然と空いているのは緑だとしのさんと話していたんです。
とはいえ緑にも何種類もあるので、ターコイズっぽい緑から深い緑までいろんな緑の案を出していました。
決まったは若々しさのあるフレッシュなグリーン。常に「あたらしい」を提供していくNEWTのミッションにふさわしい緑になりました。
グリーンには安心安全やリラックスできること、自然や環境を大切にする思いも込められています。
かんたんさ・明快さ・やわらかさのあるフォント
ーウミガメのデザインや色が決まって、それからフォントのデザインをされたのですか?
はい、文字は本当に最後です。フォントはウミガメのシンボルとの相性が最優先にはなるのですが、NEWTのサービスの強みであるかんたんさ・明快さ・やわらかさの3つが表せるものにしたいと考えていました。
ーウミガメもフォントも最終的にはシンプルなものになりましたね。
そうですね。その分文字の太さや角のRの具合、アルファベットごとの幅のバランスなど、細かい調整にはこだわっています。文字に丸みを帯びさせることでかんたんさを表現しつつ、丸くしすぎず少し尖った部分も出すことで、安定感もあるようにしています。
また、さまざまな場面で使われることを想定して、実際に色々なツールにはめてみて、違和感がないかなどの検証もしています。
旅行代理店の看板がNEWTに塗り変わっていく景色を見たい
ー今日(取材日:4月5日)はNEWTのリリース日で、登録者も1000人を突破しました。社内も盛り上がっていますが、感想はいかがですか?
オフィスの扉を開けた瞬間にスタートアップ特有の革命前夜感をすごく感じました。ここから世の中を変えていくんだという気持ちが伝わってきます。みんなが仕事を楽しんで頑張っている部分や社内が賑わっている様子は、これまでに関わって大きくなっているスタートアップと共通する部分だなと思います。
ーいつも社内は賑わっていますが、今日は特に盛り上がってますね。今後、このロゴがどんな風に使われたらいいなというイメージ像はありますか?
空港などで見ている旅行代理店の看板が、オセロのようにNEWTに変わっていく姿を見たいです。あとはスーツケースや飛行機のデザインとコラボできたら面白そうですね。NEWTが人々の生活に浸透してほしいなと思います。
ーその光景を想像するだけでワクワクしますね。空港や街中でNEWTが見れるようにサービスを成長させていきます!佐々木さん、今日はありがとうございました。
(文=伊藤美咲)
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