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衝撃!AMAZONがついに美容室をOPEN!

皆様このニュースはご覧になりましたでしょうか。ご存知の通りアマゾンは今や小売業をはるかに超え、破壊的な勢いでその勢力を広げています。複雑なサプライチェーン物流の専門知識とデータ収集での競争力を武器に、新たな業界に次々と攻撃を仕掛けています。挙げればキリがありませんが以下の通り最近の拡大状況を簡単に列記することができます。

■実店舗を展開する食品スーパーを買収し、地域の配達を簡素化するために、野菜や果物の熟度を自動選別する機能を搭載した生産ラインなどテクノロジーを駆使している。

■オンライン薬局のピルパック(PillPack)を買収。新サービス「アマゾン薬局」により全米で薬局の免許を取得し、流通網を築こうとしている。

■個人や外部の販売業者が出品できる「アマゾンマーケットプレイス」では、売り上げや予測などのデータを活用し、出店者に銀行よりも有利な金利でリスクを排した融資を提供している。

薬局、金融、物流、さらには決済、保険、高級ファッション、スマートホーム、園芸の事業にまで拡大するというのはすでに色々なところで見かけていました。そして!この記事の標題、美容室をロンドンでOPENしたというニュースが飛び込んできました。まだ詳細までは把握できていませんがこのニュースについて今日は記事にしていきたいと思います。

アマゾンサロンとは

アマゾンの発表によるとロンドンで立ち上げられたこの新しいヘアサロンは、ヘアケアとスタイリングの新しい技術や製品、サービスを体験できる場所とされています。また、拡張現実(AR)ヘアコンサルテーションからポイントアンドラーンテクノロジーまで、最新の業界テクノロジーを試すことができるとも発表されています。これが具体的にどんなものなのかまでは言及されていませんのでこれからの展開を確認する必要がありそうです。

所在地と規模

アマゾンサロンはNeville Hair&BeautyのオーナーであるElenaLavagni氏がサービスを提供すると発表されており、ロンドンのシティに近いショッピングやレストランで知られるトレンディな地区、スピタルフィールズのビルの2フロアに設置されるとのことです週7日の営業を予定しているようです。

この1,500平方フィートのスペースは、約5,000人を収容できるアマゾンの英国本社から徒歩5分以内の場所にあり、当初はアマゾンの社員のみが利用できます。一般のお客様は数週間後から予約することができるようになるようです。

差別化ポイント①拡張現実によるヘアカラー

拡張現実(AR)技術により、例えば、異なる色の髪を持つお客様がどのように見えるかを確認することができます。擬似ヘアカラー体験ができるといったところかと思います。

また、新しい「ポイント&ラーン」技術は、お客さまがサロン内で商品を指差すと、ディスプレイ画面に情報が表示されます。SF映画に出てきそうなイメージですね。そしてその商品を注文したい場合は、QRコードを読み取ることで、Amazon.co.ukの商品ページに移動することができるようです。

差別化ポイント②ファーストクラスのスタイリング

オーナーのエレナと彼女のチームは、パリファッションウィークとカンヌ映画祭にヘアサービスを提供しており、最先端のヘアと美容トリートメントで有名です。

同氏は「このプロジェクトに参加できることをうれしく思います。サロンは、クラシックな理髪サービスとテクノロジーを組み合わせて、クライアントに完全にユニークな体験を提供します」と述べています。

また、「私たちのクリエイティブチームは、髪への才能がテクノロジーへの愛情と同じくらい本質的であり、クライアントを彼らが行うすべての中心に置きます。業界での40年の経験を活かして、このサロンを活気づけることができたことを誇りに思います。」とも述べております。

日本人の我々にとってはあまり馴染みがありませんが、非常に技術力のある有名な方のサービスが受けれることが差別化ポイントになるようです。

まだ価格帯などの詳細は発表されていませんが、今ある情報をまとめるとアマゾンサロンは【最新のテクノロジー】と【高い技術を持つクリエイティブなスタイリスト集団】この二つ差別化ポイントとして展開していくことになりそうです。

今後の展開

アマゾンによると、現在のところロンドンのサロン以外にアマゾンサロンを開設する予定はないと発表してます。あくまでもテスト的な要素を含んだサロン展開ということのようです。

同社のブログには「これは私たちが新しい製品や技術を紹介する体験的な場所であり、他のアマゾンサロンの場所を開く計画は現在ありません」という言葉で述べられています。

しかしここからは私の私見ですが、冒頭記載した通りアマゾン社はここ数年で大きく破壊的にあらゆる業界に参入してきました。美容室展開がこのロンドンの1店舗で終わるとは到底思えません。また、もしサロンを展開する予定のないことが本当だとしたら一体何のためのサロン展開なのでしょうか。

それはおそらくマーケティングの拠点ということではないでしょうか。実は日本でも同じなのですが美容業界は他の業界と違いデータベースが存在しません。顧客分析のためのデータベースがないためにマーケティングがしずらく、それが原因でなかなかデジタル化が進まないとも言われています。

一方で美容室は顧客と接する時間が長く、顧客とのカウンセリングが存在する貴重な場所でもあります。実はこの体系が他のサービスとの圧倒的な違いとも言われています。しかしその優位性がうまくいかせていないとも言われています。

そこでアマゾンサロンです。アマゾンのもつ最新のテクノロジーを駆使し、顧客データを集めることを目指しているのではないでしょうか。特にデータを集める上で大切なのが顧客ターゲットです。現にアマゾンサロンは美意識の高い顧客を集めるために有名なレベルの高いスタイリストがサービスを提供すると発表しています。

①美意識の高いターゲット顧客が来店する。

②その顧客の様々なデータを収集する

③その結果以下のようなデータが蓄積されていく

顧客のオーダー、来店動機や来店基準、オーダー毎の満足度、興味を示す美容アイテム、購入するアイテム、リピート率、リピートメニュー、来店頻度、季節的なオーダーや購買アイテム、年齢別支払い金額などなど。

このようなデータが集積されれば間違いなく次の一手が打てるようになります。マーケティングのデータベースが完成するのです。そこに何かのプラットフォームが生まれ、美容室を展開するまでもなく美容室の顧客を美容室を展開せずに完全に獲得してしまい、気づけば美容業界を飲み込んでいた。といったことになるかもしれません。

あくまでも私の想像ですが皆様どう感じれるでしょう?またのご意見よろしくお願いいたします。

引用元 AMAZON blogより



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