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太田康介選手引退インタビュー【前編】

今シーズンで現役を引退した太田康介選手に、どこよりも早く引退インタビューをさせてもらいました!
ラインメールのTwitterでいただいた康介さんへの質問も合わせて、答えてもらいました。
熱い想いが溢れすぎて、1回分では収まらなくなってしまったので、前編後編の2回に分けてお届けします!

まず、インタビュー前編では、
印象に残っている試合、引退を決意したタイミングなどを赤裸々に語ってもらいました!
ぜひ最後までお読みください!

<聞き手:今井俊之介(フロントスタッフ)>

康介さん、今日はよろしくお願いします!

まず、今までで一番印象に残っている試合はどの試合ですか?
(わさきぃキャプテン @daisumf10kemariさんからのご質問)

2011年のJFLで町田ゼルビアの時にアルテ高崎とアウェイで戦った試合が印象に残ってる。
その試合に勝って、Jリーグ昇格をほぼ確定させたんだけど、やっとJリーガーになれるということもあって、すごい嬉しかったし、興奮した。
正式には、最終節で昇格が確定したんだけど、その試合よりもアルテ戦の方が印象に残ってる。
埼玉(現・さいたまSC)、草津(現・ザスパ草津チャレンジャーズ)、武蔵野(現・東京武蔵野シティFC)、町田(現・FC町田ゼルビア)と4クラブでの6年間の下積みが報われた感じだったね。

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現役を長く続けている選手の特徴は?

現役を長く続けている選手は、それぞれに個性があって、チームに欠かせない存在になっていることが多いかな。
人間性はもちろんだけど、それだけでは生きていけない。
チームのニーズに合わせて自分を変化できるっていうのも長く現役をやる上では、すごい重要だと思う。

長く現役を続けた上で、凄いと思った選手や印象に残っている選手を教えてください。
(ヒロノザ @3_klg5g さんからのご質問)

特に印象に残っているのは、カズさん(三浦知良選手)。
長男が生まれた年(2012年シーズン)に、横浜FCと対戦して、0-4で負けたんだけど、
どれだけ点差が開こうが、とにかく最後まで声を出し続けて、がむしゃらに戦ってたら、
試合後に、カズさんが、おれのチームメイトに対して、
「あの6番(太田選手)は何点差つこうが最後まで声を出して、戦い続けてた。俺はああいう選手好きだから頑張れって伝えといて。」
と言ってくれた。
一気に惚れちゃったよね。今でもすごい心に残ってる。
相手チームの無名選手のことまでちゃんと見ててくれて、気にかけてくれるところにカズさんの人柄の良さを感じた。

引退を決意したタイミングは?

今治を満了になった時と、今年のシーズン中に、二年連続で同じ進路から次の仕事のお話をもらって、
一回目の時はまだ現役としてやりたいという気持ちが強かったからお断りさせてもらった。
今年、もう一度お話を持ってきてくれた時に、向こうが自分の今後を真剣に考えて今後のプランを提案してくれたし、
何よりも熱意をもって二回もアプローチしてくれたということもあって、次のステップに進もうと決断できた。

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(次の仕事に向けて、パソコンを特訓中!)

ここまで長く続けられた要因は?

一言でいえば、サッカーが好きだったからかな。
なんと言ってもそれが一番。
やめようと思ったことは一度もなかった。
自分がサッカーをする場所がなくなったら引退するんだろうなぁと思ってたから、こうした形で、自分の意志で引退を決断できたことは意外だった。

自分が好きなことを職業にし始めると、あまり好きじゃなくなっちゃうことも多いと聞きますが、康介さんはそういう感覚はなかったですか?

下積みが長かったからプロサッカー選手でいることの喜びがずっとあった。
自分が好きなサッカーでお金をもらい生活できること、色んな人から応援してもらえることに対して、とにかく喜びが大きかったから、サッカーを嫌いになることがなかったのかも。
そういう意味でも、アマチュアとしての数年間は自分の中ではとても意味のあるものだった。

康介さんのサッカー人生を総括すると?

最高に楽しかった!
もうちょっとやれば良かったなとは全く思わない。
ここまでやったらもう十分でしょって感じかな。笑
周りの人に恵まれて、本当に幸せなサッカー人生だったと思ってる。

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あとは、アマチュアとしての良さも、プロとしての良さも味わえたのは、本当に良かったと思う。
アマチュア時代は、本当にサッカーを好きでプレーしていたやつが多かったし、毎日働きながらでもこんなに戦えるんだぞっていうギラギラした感じが楽しかった。
身体的にきつい時はあったけど、ずっと楽しく生活できていた。いいメンバーに恵まれたのが本当に大きかった。
武蔵野の時は、朝、埼玉の家から満員電車で通勤して、日中は仕事をして、夜7時ごろから練習して、9時に終わって、家に着いたら11時という生活の繰り返しだったし、
さいたまの時は、もちろん皆働きながらだし、プレーするためにチームに年間7万円払って、しかもユニも練習着も自分で買ってたくらいだから、
武蔵野もさいたまも、本当にサッカー好きなやつしか集まってなかったよね。笑
そんなアマチュア時代の6年間で、サッカー選手としての振舞いやサッカーに対する姿勢を学んだ気がする。

プロになってからは、結果を残さないと生活できないから、アマチュア時代よりも人生を懸けて戦っている感じがしてた。
アマチュアから這い上がって凄いねとか言われることが多いけど、最初からプロとして何年もやっている選手の方が全然すごいとおれは思ってるし、リスペクトしてる。

アマチュアは肉体的なタフさ、プロは精神的なタフさが求められるって感じですかね?

そうだね。特に昇降格の時にプロとアマの違いを強く感じたかな。
金沢も町田も今治も、そこに住む人たちは地域への想いや誇りが強かったから、プレッシャーは感じてたんだけど、
それよりもそういう人たちの想いを背負って戦えることの素晴らしさを強く感じた。
そういう感覚って選手じゃなきゃ味わえないよなぁと思ってる。

結婚式の時に、嫁が町田の理事長から、
「旦那さんはいろんな人の想いを背負ってサッカーをしてくれている。」
と言われたらしい。
家族が支えてあげてねってことを言いたかったんだと思うんだけど、こういうところからも応援してくれている人たちの想いの強さを感じたね。

後編へつづく...

インタビュー後編では、サポーターへの想いや康介さんの選ぶベストイレブンなどの内容をお届けします。
後編も内容盛りだくさんですので、ぜひお読みください!

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