神山竜一選手引退インタビュー

今シーズンで現役を引退した神山竜一選手に、どこよりも早く引退インタビューをさせてもらいました！
太田康介選手に引き続き引退選手インタビューの第二弾です！
太田康介選手のインタビューはこちら↓
前編／後編

印象に残っている試合、サッカーへの向き合い方、ルーティンなどを赤裸々に語ってもらいました！
ぜひ最後までお読みください！

＜聞き手＝今井俊之介（フロントスタッフ）＞

神さん、今日はよろしくお願いします！

早速ですが、引退を決断した時期はいつ頃だったんですか？

今年の夏くらいから悩んでいた。
今シーズンは、怪我していた膝の調子が良くなくて、なかなか復帰できないというもどかしい期間が続いてたんだけど、
ピッチの上で、プレーで自分を表現できないんだったら、選手としては辞め時かなっていうのもあって、9.10月あたりに引退を決断した。
気持ち的にはまだやりたかったけど。

今後は、どういった道に進んでいく予定ですか？

今後については、まだ未定だけど、
将来的には、やっぱり指導者としてやっていきたいなと思ってる。
今後のことは正式に決まり次第、発表する感じになると思う。

現役を長く続けられた要因って何だと思いますか？

とにかく周りの人に支えてもらえたのが一番の要因かな。
自分一人では絶対に無理だった。
大きい怪我をした時は、一年間サッカーできなかったから、その時はサッカーやめようかなとかピッチに戻れるのかなとかかなり色々考えてたんだけど、そういう時もたくさんの人が周りにいてくれた。
ここまで現役を続けられたのは、本当に周りの人たちのおかげ。それに尽きるかな。
一人だったら、やめてたかもしれない。

今シーズン、アウェイで試合の時に、青森に残ったメンバーの練習を、神さんが仕切って盛り上げていたと聞きますが、
周りに支えられた経験があったから、今度は自分が支えようという気持ちでやっていたんですか？

いやいや、そんなたいしたことしてないけど…笑
試合に出れないメンバーがすごい悔しい想いをしているのは知っていたから、そういうメンバーが次の試合に出れるように何とか手助けしたいなという気持ちが大きかった。
あとは、自分が若い時に、上の選手がそういうことをやってくれたのを見ていたのも影響してるかな。

現役生活の中で、一番印象に残ってる試合は？

アビスパ時代の2015年のプレーオフの決勝。相手はセレッソ。
普通、プレーオフ決勝は中立地で開催するんだけど、色んな事情（国立機競技場の改修等）があって、セレッソのホームでの開催だったんだよね。
完全アウェイで戦わないといけないっていうのもあって、かなり印象に残ってる。
年間順位はアビスパが3位で、セレッソが4位だったから、引き分け以上で、昇格が決定するという試合だったんだけど、後半途中に先制されて、残り5分で追いついたんだよね。
おれはベンチにいて、試合には出てないんだけど、一番印象に残ってるし、サッカー人生で一番うれしかったかな。
あんだけインパクトがあって、しびれる試合はないかなって感じ。一発勝負だったし。

ベンチにいた試合が一番印象に残ってるんですね！

神さんのエピソードを聞いてると、「誰かのために」「チームのために」という気持ちが強いように感じるんですが、いつ頃からそういった考えになったんですか？

高校の時に、メンバーに入れなかった同期とかが、悔しさを抑えて、スタンドで本気で応援してくれている姿を見てたから、自然と「あいつらのために」「チームのために」という感じで試合に臨むようになったんだと思う。
あとは、高校の時の監督が、「試合に出てるメンバーが偉いんじゃない。応援してくれるやつらがいるから、お前らが試合できているということを忘れるな。」とよく言ってたのも影響しているかな。

ベンチからでも大声でチームを鼓舞するのが印象的という話を聞くことが多いのですが、今の話を聞いて、すごい納得しました。

出られないのは悔しいけど、チームで戦ってるわけだから、少しでもピッチの上で戦っている選手たちの助けになればいいなと思ってやっていた。
おれが思ってることを言ってただけだから、どれだけ助けになってたかは分かんないけど...
去年のFC大阪戦では、度が過ぎちゃって、ベンチなのに退場しちゃったし。笑

神さんのサッカー人生を総括するとどんなサッカー人生でしたか？

本当に山あり谷ありだったなと思う。
すごい調子いい時に、急に怪我したり、
J１昇格しても、毎回一年で降格するし。笑
2005年、2010年、2015年って三回昇格を経験したんだけど、毎回一年で降格しちゃったからね。
今年また5年ぶりに昇格したから、来年が楽しみだね！

調子良い時は意識しなくても、なんでもうまくいくと思うんですけど、
悪い時は、どうやって乗り越えてたんですか？

悪い時は、いつも以上にサッカーに真摯に向き合うしかないと思って、歯を食いしばってやってたね。
どんな時も、自主練とかストレッチとか筋トレとか、自分がやること自体はそこまで変えてはいなかったんだけど、
悪い時は、いつもより自主練の量を増やすようにしていた。

キーパーって一人しか出れないし、そこまでコロコロとスタメンが変わるポジションじゃないから、試合に出れない時にモチベーションを保つのが難しいと思うんですが、神さんはどうやったモチベーションを維持してましたか？

自分には何か足りないから、試合に出れてないわけだから、自分の足りない部分を探して改善するように努力はしてた。
まぁ、試合に出れない時は、監督に対して、おれを使えよって思うこともあったけど。笑
負けず嫌いな性格だからこそ、なにくそって思いながら、頑張れたんだと思う。

ここからはサポーターからの質問に答えていただきます！

この選手すごいなと思う選手はいましたか？
(ヒロノザ @3_klg5g さんからのご質問)

J１とかはみんなうまかったからなぁ。
でもやっぱり、アビスパ時代に一緒にやっていた城後（城後寿選手）はすごかったかな。
努力の量も半端ないし、サッカーに関しては絶対に手を抜かない。
アビスパに長い間在籍していて、色んな期待がある中で、ちゃんとその期待に応え続けてたのは、本当にすごいなと思う。

現役時代ずっと続けていたルーティンってありますか？

お風呂が大好きだから、ほぼ毎日、交代浴してた。
身体のケアもあるんだけど、どちらかというと気持ちのリセットのために交代浴してたかな。
アビスパ時代は、クラブハウスにお風呂があったから、練習後、一時間近くお風呂入ってたね。
青森来てからは、家では交代浴しづらいから、週に4.5回は温泉とか銭湯に行ってた。

僕もお風呂好きなんでよく行ってますけど、行くたびに神さんに会ってましたもんね。笑


「青森のここが良かった！」と思う場所や食事などを教えてください。
（津軽衆 @ponhahさんからのご質問）

アスパム（青森県観光物産館）は、帰省する時とか青森のお土産を買う時とかによく行ってた。青森のお土産は何でも売ってて、すごい好きだったね。

あとは、やっぱり自然豊かなところは青森の魅力だよね。温泉も多いし。
今年のホーム最終戦の時に、両親が来てたから、次の日に十和田湖に観光に行ったんだけど、湖がきれいだったし、温泉も良くて、最高だった。

もしも、チーム太田VSチーム神山の引退試合があるとすれば、どんなスタメンを組みますか？
（マウスケ @kemarinos5 さんからのご質問）

キーパーは野坂浩亮。
去年ラインメールで一緒にやってたから、期待も込めて。

ディフェンスは、左に野田紘史、右は中村北斗。
紘史はプライベートでも一緒にいることが多かったからね。

中村北斗はさっき話した2015年のプレーオフで点を決めたやつね。
公私ともに仲良くて、おれの相棒的な存在かな。

センターバックは、柳楽智和。
なぎらは、高校の後輩でアビスパでも一緒にやってたんだよね。
もう一人のセンターバックは、今マリノスの實藤友紀。

ボランチは、法師人将人と小栗和也。中盤の右は、神山泰一。
この3人は、ラインメールでよく一緒にいた可愛い後輩たちだね。いわゆる神山軍団。笑

中盤の左は、枝村匠馬。アビスパの時は、ずっとこいつと一緒にいたんだよね。

ツートップは、坂田大輔と城後寿。
坂田さんは、おれの兄貴だね。
城後は、アビスパで14年近くずっと一緒にやってたからね。

最後に、今まで応援してくれた人へのメッセージをお願いします！

サッカー選手の神山竜一を今まで応援、サポートしてくれて、本当にありがとうございます！
色んな人に支えてもらわなかったら、ここまで長くできなかったと思ってます。
これからもサッカーには携わっていきたいと思っているので、
サッカー選手は引退しましたけど、引き続き神山竜一をお願いします！

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