見出し画像

【エッセイ】いじめられたほうが悪い…そうなのか?

「いじめはいじめられたほうが悪い」ないし「いじめたほうが明らかに悪い」という意見をよく目にする。それぞれに考えがあって当然だろう。

私は若いうちは前者の考えだったが、だんだん後者の考えになってきた。

私自身、小学校の頃は「○○菌」などというあだ名をつけられて、クラスのイジメっ子から被害を受けていた。身なりに気をつけていたにも関わらず。

学年が上がるにつれて徐々にエスカレートし、仲良くしていた子たちも私と関わらなくなり、不良男子に殴られ蹴られ暴言…の日々。不登校にもなったり周囲とうまく関われなかったり、グズグズな日々であった。

高校に入ると、いじめこそ無くなったものの人間関係を築くのに難がでるようになった。物書きの夢に向けて、必死に勉強をして進学を目指すも、あまりうまくはいかなかった。

大学進学~社会人になって現在にいたるまでは、転職や環境変化などもあったが、そこまで大きな問題はないし安月給ながら細々と生きている。
(コミュニケーションの難を克服したからのかもしれない)

このような人生を送ってきたことを、後悔してないといえば嘘になる。

本題に戻り、「いじめはいじめられたほうが悪い」という話は違うと思う。明らかに、いじめた側に原因があると思う。原因は、彼(彼女)らの環境や家族、交友関係などさまざまだろう。

ただ、いじめられた被害者もその経験を引きずりすぎないでほしい。
私のようなポンコツでもどうにか人生をやり直せてる。

教育の専門家じゃないから、詳しくアドバイスをしたり分析したりはできない。ただ、いじめ被害者は自分の道を見つけて邁進し、いじめられた経験をも克服してほしいと願っている。

私から伝えたいことは、いじめを受けた経験があっても真っ直ぐ生きてほしい。きっと、何かしらの光明が見つかる。

私は、いじめられた経験のある人が自分らしく生きることを、地球の片隅でそっと祈っている。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?