嫌なことに感謝してみる
住めば都といいますよね。
私は東南アジアのホーチミンに暮らして4年以上経ちますが、ホーチミンがすっかり大好きになりました。そんな私でも、いまだに慣れなかったり、「嫌だな」と思うことがいくつかあります。
今日はそんな「嫌な点」を、ポジティブに捉え直して感謝の念を抱いてみよう、の企画です。なぜなら、私たちの長いホーチミン生活にも終わりが見え始めているから。
あと1年も住むことはないだろうとなると、とたんにいろんなものが名残惜しくなってくるものです。それに、目の前の環境に不満をいだいて過ごすよりも、感謝の気持ちを抱いて過ごした方がきっと幸せだから、この機会にポジティブ大作戦をやってやろうじゃないか。
というわけではじまりました。
夜中のカラオケが爆音すぎてうるさい
ベトナム人はカラオケが大好き。しかもそこら辺の道端や屋上で、爆音をたれ流しながら、自由気ままに歌っています。ホーチミンでは夕方4時ぐらいからカラオケが始まるのですが、お酒が入って調子が良くなり、夜22時を過ぎても遠慮する気配がありません。それどころか、ますます気持ちよさそうに歌っている声が聞こえてきます。
我が家は小さい子供がいるので、20時には寝かしつけをしています。そんな寝かしつけの最中にカラオケが流れて来ようもんなら、うるさくて仕方がありません。
最初は「ああ”うるさいいいいい!!」とイライラしていましたが、今では多少の音は気にならなくなりました。むしろ1日の最後、疲れた時に聞こえてくると、なんだかほっこり元気づけられることも。
カラオケの歌声を通して、心底楽しそうにしている気配が伝わってくるのです。「なんだか世界って平和だな」という謎の安心感で私と包み込んでくれます。爆音を添えて。
勝手に赤ちゃんを触ってくる知らんおばちゃんが多い
子供が生後半年に満たない、まだまだバブみが強かった頃は、見ず知らずのおばちゃまが子供の足や耳たぶを触ってくることがあり、びっくりしました。ベトナム語でなにやらたくさん私に話しかけてくる。ごめんなさい、私そこまでベトナム語わからないんです、と、つたないベトナム語で答えながら、やんわりと我が子をおばちゃまの手から引き離す私。
たぶん、「靴下履かせなさい、足が冷えちゃうよ」などと心配して言っているんだと思います。
余計なお世話!と思いつつ、外国人の私や私の子供にも興味を持って、良かれと思ってアドバイスしてくれていることには、感謝の気持ちを少しは抱くようになりました。
動画やゲーム、通話の音がうるさい
日本の公共交通機関やレストランは、とっても静かですよね。スマホで動画を見るにしても、みんなしっかりイヤホンをつけて見ている。
ところがベトナムでは、子供はもちろん大人も、みんな自分が見ている動画やゲームの音声ダダ漏れでスマホに没頭しています。
最初はうるさいと思っていたのですが、小さい子供が2人いる今はむしろ、このうるささを許容する文化を非常にありがたいと思うようになりました。
1歳と2歳なんて、どうがんばったって静かにしてくれませんからね。多少泣いたり叫んだり駄々を捏ねたりしても、誰も気にしたり怒ったりしない、むしろ気にかけてあやしてくれます。
おかげさまで、「周りに迷惑をかけないようにしなきゃ!!」などと焦ることなく、心にゆとりを持って子供達と接することができるようになりました。
歩道がない。あってもガタガタで汚い
ホーチミンで歩道を作っても、1週間後にはおそらくバイクが通ったりゴミが置かれたりして、綺麗な状態を保てなくなっていることでしょう。
それくらい、歩道が汚いんです。あるいはガタガタで、おおよそ歩けない。
ベビーカーを押して歩ける場所なんて、数えられるほどしかありません。(あるいはあなたがスーパーマンか)
歩道が汚い点に関しては、ポジティブな面を考えて見たのですが、あまり思いつきませんでした。。強いて言うなら、足腰が強くなる!?
空気が汚い
ホーチミンの中心部は、排気ガスやら何か知らないものを焼いた煙やらで空気がつねにどんよりしています。
(つわり中、外気を吸うだけで嘔吐していたのを思い出します。。)
こればっかりは、どう頑張ってもポジティブな面はありません。
間接的なポジティブ面としては、日本の空気の綺麗さに気づけたこと、当たり前に享受していた日本の清潔さに対して感謝の気持ちを抱けたことでしょう。
先日、ホーチミンからタイに行った時ですら、なんて街中が綺麗なんだ!と感じたほどです。
以前日本に住んでいた時に、日本からタイに行った時には、「東南アジアっぽくてちょっとごみごみしているな」と感じた記憶があります。
それが、ホーチミンに数年住んだ後にタイに行くと、「なんて整備された街なのか!」「トイレが綺麗」「電車が走っている!」と、ごくごく小さいことにまでありがたみを感じたのを覚えています。
いずれも、日本に住んでいたならばごく当たり前だと思っていたことでしょう。
以上、ホーチミンの嫌な点に感謝してみる企画でした。
きっとホーチミン以外を題材にしてもできるので、日頃の環境に感謝の念を抱けなくなったり、不満を感じることが多くなってきたら、またやってみようと思います。
意識してありがたい点に目を向けてみると、意外と恵まれているじゃん!って幸せになれそうな気がします。
今日も最後までお付き合いいただきありがとうございました。
良い1日を!
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