コーチングのスタートアップはサイゼリヤを目指すのか
こんにちは。人が自分らしく生き生きと暮らすためにコーチングをしているコーチのれいこんです。
タイトルなんですが、まあそうだよな〜というところです(笑)。
私は無類のサイゼリヤ好きで、街に息子や相方と出かけたら決まってサイゼリヤで豪遊します。イタリアン好きなうちの父も「こんなにコスパのよいレストランは知らん。サイゼ最高や!」と言ってます。
普通に飲めるワインが1杯100円ですからね…。
サイゼがなぜ安くて儲かっているのかは、たくさんメディアが取り上げていますので、知ってる人も多いと思いますが、
店舗で調理しないことによる大幅コストカット
素材の多くが自社生産で、レタスなどは品種改良までしている
属人的な判断や作業を省くために研究し尽くしている
配膳ロボットの採用などテクノロジーを思いっきり駆使している
などなど、あらゆる先進的取り組みを推進して美味しさと低価格の両立を実現しています。
そういや、人気シェフがサイゼでアルバイトをして学んでいる、といった記事も話題になっていましたね。
これ、よく考えると属人的ビジネスの極みであるコーチングの世界でも、スタートアップによって「コーチングのサイゼリヤ化」が進むんだろうなあということが容易に予想できます。
コーチングはコーチが時間を切り売りするアナログなビジネスです。しかしスタートアップが資金調達までしているということは、いずれテクノロジーを駆使してコーチングの属人的部分を極限まで省いて、コーチングの効果を追求してサービスとして提供するようになるでしょう。
例えば、
コーチングを学びたい人にはノウハウを体系化して誰でも教え学べるサービス(既に動画サービスもある)
コーチングを受けたい人には、内省を促すような効果的な問いを投げかけるAIロボットコーチによるアプリ
リアルなコーチングを受けたい人、提供したい人に、上記で学んだコーチングスキルを持つ人と受けたい人をつなぐマッチングサービス
話し手の感情や対話の盛り上がりが自動で分かったり、その場で適切な問いがサジェスチョンされるサービスにより、コーチングスキルが低くても 1 on 1 が効果的に行える補助サービス
…などなど。こんなアイデアは序の口なんだろうなあ。
そうなると、私のようなコーチが価値を提供する場は自ずと限られてくるでしょう。個人経営のレストランのような存在になるわけですから。
ですので、今、コーチングのプラットフォームを提供するスタートアップにコーチとして加わって「お仕事をもらえて嬉しいな」と思っていたら、いずれ、自分のコーチングが新サービスによってすげ替えられて、椅子がなくなるという可能性もなきにしもあらずです。かなりそれは近いんじゃないかな。
だとしたらコーチはどうするか?
コーチングを教える先生になる
コーチングにまつわるビジネスを自分で展開する
プラットフォームでも貴重だと思ってもらえる質と個性を備えたコーチになる
アナログなコーチングに対して相応のセッションフィーをもらえるような個人経営レストラン的コーチとして独自性を出してハイエンドを狙う
… みたいな工夫が必要になるんでしょうね。
コーチングのプラットフォームによって、どんなサイゼリヤ的なサービスが出てくるかはまだ分かりませんが、きっとコーチング x テクノロジー による新サービスは今、この瞬間にも開発されていることでしょう。
コーチングは人の心を扱うから、コーチという職業は無くならない。
そうだとは思いますが、漫然とコーチングしているだけでは生き残れない。(今ですらコーチング専業では食べていけないけど)ことも確かです。
自分らしさをどこで発揮して価値を提供し続けるか?VUCA の時代はコーチも大変です。
さて、私はどんなコーチを目指すか?私の場合は、そんなことを云々言う前に、コーチとしてとにかくあらゆる機会をいただいて、コーチ修行を重ねコーチングを極めたい、個性を出すのはそこからや!と思っています。
とはいえ、まだ見ぬコーチング x テクノロジー の未来を考えるとワクワクすることも事実です。
コーチングの未来が楽しみです!
あ、そういや note も上場したんですね。おめでとうございます。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?