働くことの本質を問い直す
若手社会人の方や、将来のキャリアを考えはじめた学生さんには、ぜひこちらの鎧塚さんの言葉を読んでみてほしいな、と思います。
「接客・販売をきちんと出来る人間は必ず菓子を作らせてもきちんと出来るようになる」
「菓子作りも接客もテクニックより人としての軸です」
昨日偶然そごうでの販売現場で鎧塚さんがお客さんたちと向き合う姿をお見かけして、ああ、そういうことだよなあ、ととても共感するものがありました。
いまも製造業などで入社直後は営業に配属するしきたりが残っている会社がありますし、そこでは顧客理解、事業理解のため、みたいな意味づけがされることが多いですよね。
そのとおりでもあるけれど、それだけじゃない。
ひとりの社会人として目の前の人たちにどう向き合うのか、そこに立つ自分をどうみがいていくのか。
そもそもなぜ自分は働くのか。誰を笑顔にしたいのか。どのようにして価値をお届けできる存在になることを目指すのか。
その気になれば、顧客接点の仕事を通じて学べること、その立ち位置にいるからこそ学べることはいくらでもある。
どうすれば自分の満足できるキャリアに最短距離で到達できるか?みたいな言説が飛び交う昨今ではあるし、若手であるというだけでなかなかチャンスをもらえない組織が多い現状にも問題はあります。
(一方で「象徴的な人事」として、若手であるというだけで謎の抜擢をして、本人も周りも潰してしまう事例も増えてきてはいますが)
だけど、私は結局誰のほうをみて仕事してるんだっけ?成長って自分のブランド価値を高めるために追い求めることなの?という点にも目を向けておかないと、結局誰も幸せになれないんじゃないかな、と思うのです。
働くことの本質とは何か。万人に共通する答えなんか存在はしないけれど、その問いを大切に握りしめて、一歩ずつ前に進んでいけたらいいなと思います。
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