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【2022/12/8 自己紹介追記】【訳書紹介】『算数の実験大図鑑』~自分の手を使って学ぶ楽しさ~

【2022/12/8 追記】

仕事のこと、仕事に関わる読書については、こちらの note (Qの本棚)に書いています。
こちらはプライベート用(プライベート用ってなんやねんと自分でも思いますが)として、日記などを書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。

先日、はじめての共訳書『算数の実験大図鑑』が出版されました。
こちらでその内容を紹介したいと思います。

3人のお友だちといっしょにまるいピザを食べるとき、どうやって切ったら公平に分けられるでしょうか?
学園祭でポップコーンを売るとき、1カップいくらで売れば利益が出るでしょうか?
右も左もまったく同じ形の絵を描くには、どうしたらいいでしょうか?

こういった身近な題材から、数や計算を学ぶことができるのが『算数の実験大図鑑』です。
数や計算なんて、聞いただけでうんざりする? 
そんな苦手意識を持っている方こそ、ぜひこの本を手に取ってみて下さい。

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『算数の実験大図鑑』が、ほかの算数の問題集や参考書と異なる点は、実際に自分の手を動かして、楽しい工作をしているうちに、自然に数や計算の仕組みが身につくということです。

子どもの頃、田舎に帰ると、祖父が竹とんぼを作って遊んでくれました。
ふだんはマンガを読んだり、ファミコンで遊んだりすることが多かったのですが、田舎の祖父母の家で、両手をこすって竹とんぼを飛ばしたときの新鮮な驚きはいまでも覚えています。

この本には、そんなちょっぴり懐かしい遊びや工作がふんだんに詰めこまれています。
手先が不器用だから自信がない? そんな心配はまったく無用です!
ひとつひとつの手順がわかりやすく解説されていて、材料は身近な物ばかりなので、誰でも(私ですらも)気軽に挑戦することができます。

『算数の実験大図鑑』は、「数」「図形」「測定」という3つの章に分かれています。

「数」の章では、算数ビンゴゲームや、かけ算おみくじを作って、足し算、引き算、かけ算、わり算で遊ぶことができます。カラフルなビーズと棒でそろばんを作って、大きな数や複雑な数の足し算を練習することもできます。さらに、きらきら光るスパンコールで貼り絵を作って、フィボナッチ数列や黄金比の仕組みまで学べるのです。

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「図形」の章では、色紙でぴょんぴょんカエルやメッセージカードを作って、三角形や四角形の種類を覚えることができます。また、立体図形の展開図を組み立てて、大好きなペットや推しの写真を飾るボールを作ることもできます。マリメッコの服のようにおしゃれなしきつめ模様や、エッシャーの絵のように現実にはありえない図形の描き方も学べます。

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「測定」の章では、えんぴつにアイスの棒、輪ゴムでレーシングカーを作り、速度を競って遊ぶことができます。まるで本物のエンジニアのように、ビー玉コースターを設計して、どうやったらビー玉を速く転がすことができるか実験することもできます。実験のしすぎでおなかが空いたときのために、フルーツドリンクやトリュフチョコレートのレシピまでのっています。

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いま、小学生でもパソコンやタブレットで勉強するのが当たり前になり、書店に行くと、小学生向けのプログラミングの本がずらりと並んでいます。

もちろん、パソコンやタブレットはとても便利であり、これからの時代に欠かせないものですが、実際に手を動かして、自分で作った物で遊ぶことは、かけがえのない体験ではないでしょうか? 

参考書やパソコンで目にする数字は、ただの記号に過ぎないかもしれませんが、こういった遊びを通じて、数や計算の仕組みを学ぶと、数とはいったいどういうものか体感できると思います。
この本によって、子どもたちが楽しい時間を過ごし、少しでも新鮮な学びを得ることができれば幸いです。

(↓最近テレビでの発言が炎上していましたが……これを訳していたとき、よく聴いていました。成長することについて考えさせられる歌詞ではないでしょうか?)


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