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この世に「ハラ」があふれてる

「カスハラ」
Twitterに流れていたカタカナ4文字に、スクロールしていた手が止まった。
「ん?カスハラ? カステラの間違いじゃないのか?」
午後の時間帯、空腹で口が甘味を求めていた。

「カスハラ」を確かめるため、話題になっていた投稿を読んで、
「カスハラ」=「カスタマーハラスメント」だと分かった。
消費者、顧客(カスタマー)の立場を利用して、お店や企業の人に理不尽な要求や謝罪を要求する行為を指すという。

「セクハラ」(性的な言動によるハラスメント)
「パワハラ」(上司部下など組織内の立場や権限を利用したハラスメント)
「アカハラ」(大学などの研究・教育上の権限を利用したハラスメント)
「マタハラ」(妊娠・出産に伴い、働く女性が受けるハラスメント)などなど、最近、「ハラスメント」の話題を目にすることが増えた。

「ハラスメント」が、その対象や特徴によって「〇〇ハラ」と命名されているためかもしれない。
命名されることによって、問題は認知されやすくなる。
問題が顕在化することで、相談窓口が設けられたり、予防のための教育や啓発などが進められることもあるだろう。

厚生労働省 あかるい職場応援団 パワハラ6類型イラスト

セクハラ、パワハラ、アカハラ、マタハラ、カスハラ・・・
この世には「ハラ」が溢れている。
社会や環境の変化によって、まだ見聞きしたことのない新しい「ハラ」が今後も現れるだろう。すでに存在する「ハラ」も、さらに細分化や類型化した名前がつけられることもあるかもしれない。

ただ、「ハラ」を耳にすると、
私自身は一瞬、自分が呼ばれたような気にもなる。
私の氏名、苗字に「ハラ」が含まれているからだ。

五十音の最初「あ、い、う、え、お」をとって考えてみても
「アイハラ」「イハラ」「ウエハラ」「エハラ」「オハラ」・・・
「ハラ」を含む苗字が次々と浮かぶ。
日本人の氏名にも「ハラ」が溢れている。
「ハラ」を耳にするたび、私と同様の反応をしてしまう人は、
少なくないのではないだろうか。













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