見出し画像

【不定期連載.Vol,10 紅緒】コロナ時代のフェティシストたち

連載はVol.1から全てこちらのマガジンにストックされていきますので、未読の回などはこちらから読んでくださいね!


第10回はドミナの紅緒さん。


悶々とする日々、やり場のない衝動。彼女たちは何を思い、何を考えたのか。

画像2


①コロナの時代、貴女のSM観、フェティシズム観にどんな変化がありましたか?

紅緒:
SMやフェティシズムに関する考え方や思想には特に変化はないけれど、、、SMに欠かせないBDSMという要素にはエロティックな部分と精神的な繋がりが必要不可欠であり、本来であればお互いの信頼関係のもとはじめて成り立つ行為。
強いて言えば、公私ともにその部分を以前より一層、重要視するようになりました。

また、SMは「生と死」、エロティシズム、フェティシズムが絡み合った世界。
その人がもつ死生観がその人が考えるエロティシズムに深く関わってくると思うのですが、私にとって「食」もエロティックな行為のひとつ。
肉や魚を食すとなるとさらに「生と死」も当然関わってくる。
生きてゆく上で決して欠かせない「食」が「生と死」が結び付くとき、それはとてつもないエロティシズムとなることを身をもって知ることができたので、私にとっては実り多きコロナ禍でもあります。


②コロナ禍だからこそやりたいと思うプレイを教えて下さい。

紅緒:
ハンティングドッグ調教などの開放的な大自然の中での野外プレイや、こういうときだからこそアフタヌーンティーやワインをゆっくり楽しんでいる間の人間オットマンや人間ソファ、人間ランプなどの間家具調教などいるといいですね。


③なにか一言あればお願いします。

紅緒:
自然淘汰されないよう、いかに楽しく適応してゆくか。


SMに興味を持ったきっかけは特になし。
男子児童の胸の上に馬乗りになり、今思えば危険な「心臓マッサージごっこ」で男子の苦しそうな顔を見るのが楽しかった小学校時代。

鬱陶しく懐いてくる同じクラスの男子に「Du bist scheusslich(気持ち悪すぎ)」と罵っては泣きそうになる顔が楽しかったドイツ中学時代。

調子に乗っていた下級生男子の胸ぐらを学校内で掴み「謝りなさい!」と叱咤してから、しばらく下級生男子生徒らから朝の挨拶をされていたフランス高校時代。

ホストを吐くまで酔い潰し、人間灰皿にして遊ぶのが趣味で、彼氏とは別に奉仕奴隷&貢ぎ奴隷&家政婦奴隷を兼ねた奴隷1匹を家に飼っていた女子大生時代。

中学生時代よりエナメルの靴やバッグを愛用し、ピンヒールやレザー愛好者だった大学時代にラバーと出会う。フェティッシュイベントで楽しくやっているうちにご縁あってラ・シオラでミストレスデビュー。
自分のそれまでの人生における数々の謎(加虐嗜好)が判明し、自己を理解する最良の方法となるSMに出会う。


++++++

今回のフェティシストさん

画像2

●紅緒(べにお)

東京新宿のSMクラブSweet Devilに所属。
思春期の7年をドイツとフランスで過ごした帰国子女でドイツ贔屓。
SM歴17年、座右の銘は「清く正しい変態であれ」


Official Web
https://dominatrixbenio.com/ja/

Twitter
https://twitter.com/BenioDominatrix

Instagram
https://www.instagram.com/kaleidoskopisch.Tokyo/

FetLife
https://fetlife.com/users/11469441

Tumblr
 https://www.tumblr.com/blog/view/dominatrixbenio


『エロティシズムがすべての重要な要素であり、それらは私にとって解放となりました。ーーハンス・ベルメール


次回はドミナのR(あーる)さんです。


サポートも心よりお待ちしています!!↓↓ ↓↓

投げ銭、とても励みになります。