【不定期連載.Vol,3 十三花】コロナ時代のフェティシストたち
連載は全てこちらのマガジンにストックされていきますので、是非、是非読んでくださいね!
第3回目はSMクラブ「ミルラ」所属、ドミナ十三花さんです。
悶々とする日々、やり場のない衝動。彼女たちは何を思い、何を考えたのか。
①コロナの時代、貴女のSM観、フェティシズム観にどんな変化がありましたか?
十三花:
正直なところ、「変化があった」前提の質問に疑問を抱き、しばらく悩んでしまいました。
確かにマスク着用や消毒の徹底、遠くへ出掛けることはおろか、マゾにも友人にも会える機会が突然にして極端に減ってしまい、生活は激変しました。
しかし、私の「SM観」はそんな簡単に変わるものではない。揺らぐものではない。我SM的平常心。
そう思っていましたが、去年の事からじっくりと思い出していく中で、意地でもここで自分を曲げないでいようと云う意思がありました。
会えないマゾたちも、お互い元気でいればそのうち会えると。
ただ、自粛明けに自分のマゾが目の前に跪き、その頭をハイヒールで踏んだ瞬間に、「これはこんなに気持ちよかったのか」と痺れるような快感がありました。
そして、気付かされてしまった。
思っていたよりも私は私のマゾたちのことが好きで、SMも随分と好きでした。
②コロナ禍だからこそやりたいと思うプレイを教えて下さい。
十三花:
これについては全く思い浮かばなかったので私のマゾに聞いてみました。
『この時期だからこそというものは特段ないですが、コロナ禍とリンクさせて回答を作成すると、換気の観点から窓を開けたプレイや野外プレイです。でも、いけない事をしたい心は、輪を欲しています。』
とのことでした。
ただ野外プレイをしたいだけですね。
では、私もマゾの真似をしてコロナ禍とリンクさせて回答を作成すると。
人がギリギリで入るくらいのサイズの透明な箱に私のマゾを入れて観察してみたいという願望があることを、飲食店の透明な仕切りを見て思い出しました。これはコロナ禍向けのプレイでは。
③なにか一言あればお願いします。
十三花:
アンケートと聞いて匿名で○×を打つものだと勘違いしていた私でした。
プレイの直前の連絡、「玲さん」「アンケート」「お願い」この3つが目に入り「よかったらよろしくお願い致します!」 と軽い気持ちで返信してみたら こりゃびっくり。
悩んだ末、本音で行くことにしました。
自身を、SMを考え、この一年を思い出し、浸り。
これは私に必要なことであったと感じます。
この様な企画の一人に私を選んでくださった玲さんに感謝いたします。ありがとうございました。
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今回のフェティシストさん
●十三花(とみか)
名古屋のSMバーに3年、SMクラブに2年在籍した後2013年〜拠点を東京に移し新宿ミルラに在籍。
左利き。
SMクラブ 新宿ミルラ
http://www.clubmyrrh.jp/
Twitter
https://twitter.com/TOMiCA137
『恍惚が生まれるのは、この悲劇的な、人工的な世界においてである。
ーージョルジュ・バタイユ』
次回はフォトスタジオオーナー、フェティッシュクリエイターの雛奈子さんです。
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