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いくら「危ないからやめろ!」と注意しても聞く耳を持たない人はどうすればいいのか?

テレビのニュースを見ていたら「川での事故」についての特集をやっていたが、その中で立ち入り禁止の岩場から警備員の制止を無視して川に飛び込む若者たちの姿が映っていました。

映像では警備員はかなり強い言葉で「行くな!」「戻れ!」と注意しているにも関わらず、注意を無視して10メートルもの高さから川に飛び込んでいましたが、記者がその若者にインタビューすると意外にも丁寧に応対していました。

若者が言ったことを要約するとこんな感じです。
・死んだらそれは自己責任
・でも「面白い」という気持ちが勝っちゃう

まあ、よくありがちなパターンと言えばそうなんですが、この映像を見るとどうしても20年以上前のこの事故を思い出してしまいます。

この事故も警察が注意したにもかかわらずそれを無視した結果、子供を含めて13名の犠牲者を出してしまったのですが、当人たちは全く聞く耳を持たないどころか、救助に来てくれた人に対して暴言を吐くほどひどい態度でしたので、誰もどうすることもできませんでした。
(ウィキペディアにはその辺の事情はやんわりと書いてあるだけですが、「DQNの川流れ」で検索すると胸糞悪い話が結構いろいろ出てきます)

この事故については私も最初は「こういうヤツは自業自得だ!」なんて思っていましたが、いつの世も注意を無視して危ないことをしてしまう人は一定数存在しており、それが「多様性」ということの現実でもあります。

確かに「本人の自己責任」かもしれませんが、いくら罵ったところで事故に遭って命を落としてしまう人は後を絶たず、結局誰かが「後始末」をする羽目になります。

そのため、こういう「聞く耳を持たない人」に対しても何とかして無謀な行為を止めていただく必要がありますが、これがかなりの難問です。

ありがちな対応は普通に言ってわからないなら強い言葉で言う、それでも言うことを聞かないなら怒鳴りつけるといったことですが、聞く耳を持たない人はいくら強い言葉を言ってもスルーするか、もしくは逆に反発してしまうので効果はほとんど期待できません。

そうなると後は「力づくで止める」という方法も考えられまずが、仮に法律的にOKでも止めるための労力が発生するうえに、「聞く耳を持たない人」が大人しく従うとも限らないので、今度は別のトラブルを引き起こす恐れがあります。

結局のところ、相手を「分別のある人間」として扱っても埒が明かないため、言葉は悪いのですが相手の「習性」を利用するしか方法はないと思います。(北海道でヒグマの被害を減らすために、ヒグマの習性を利用して対策を立てるように)

冒頭の若者の話を分析してみると、おそらく次のような「習性」が考えられます。

  • 「面白い」と思ったらやりたくなる

  • 仲間内で「ウケる」ならやりたくなる

  • 「やるな」と言われると逆にやりたくなる

  • 「危ない」と言われても自分は大丈夫だと思っている

  • 強く言われると反発して話を聞かなくなる

ということは、やめてほしい場合は上記の習性の逆のことをすればよくて

  • 「つまらないもの」にする

  • 「白けるもの」にする

  • あえて「やってもいいよ」と言う

  • あえて「危なくないよ」と言う

  • 強い言葉をかけない

といったことをすれば、わざわざ「やめろ!」と言わなくても「こんなのダサくてやってられるかよ」と思ってやめてくれる可能性があります。

とはいえ、どうやったら岩場から川に飛び込む行為が「面白い」「ウケる」から「つまらない」「白ける」になるかは私もまだアイディアはありません。そこはセンスのある人に考えていただいたほうが良いかもしれません。

いずれにしても、目的は「相手を責めること」でも「反省を促すこと」でもなく、「危ない行為をやめさせること」なので、そこは発想を逆転させたほうが効果はあると思いました。

とにかくどんな人であっても、不幸な事故に遭わないことを願っています。

最後まで読んでいただきありがとうございます。



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