「青いカバ」と「太陽の塔」から学ぶ、自己理解の深め方
「自己理解を深めたい」
「感情と上手に付き合いたい」
「自己肯定感を高めたい」
今日のnoteは、そんなあなたに読んでほしい。
あなたは、そんなシンプルではない
「わたしって○○な人間です」とか
「わたしに■■は向いてない」とか
自分自身を一言で、説明しようとする人がいる。
その都度、思う。
「そんな単純に片付けて大丈夫?」と。
面接などで、一言で語らなければならない場面があることは理解している。
一言で語ってダメという訳ではなく、安易にその答えに至っていないかが気になっているのだ。
自分のことを隅から隅まで見つめて、
あんな自分こんな自分がいることをちゃんと分かった状態で語っているならば大丈夫。
けれども、私が聞く限り、そうでない場合が多いように思う。
就活や転職活動のなかで自己分析をすると思うが、分析結果をキレイに纏めようとしていないだろうか?
人の中には、色んな考え、色んな感情、色んな価値観があって、
状況によって、それらが出たり引っ込んだりする。
感じ方・考え方には癖もあるし、変わらない価値観だってあるのだけど、1パターンに収まることは無いはずだ。
優しい人だって怒るし、恐い人だって涙を見せる。
引っ込み思案でも、夢中なるときだってある。
だから、自己分析をして自分のことをシンプルに整理しすぎるのは、ちょっと違う気がする。
内なる自分をキャラ化するために
そこでオススメしたいのが、自分の内側に存在する「多様な自分」をキャラクター化することだ。
何だそれ?って感じだと思うので、私の事例でご紹介。
まずは、自宅にあるキャラクターグッズを適当に持ち寄り、並べるところから始めよう。
そう、こんな感じに。
キャラクター4〜6個揃えられたらOK。おススメは5つ。キャラクターは似たもの同士よりも、全然違うものを並べる方がやりやすい。
今回揃えたのは、左から、カバ・ウサギ・赤べこ(グレーだけど)・太陽の塔・タイガー。個性豊かな5人衆。
さて、ここからが本番。これら5人衆を用いて、自分の性格を説明していくのだ。
それでは、やっていこう!
「赤べこ」な私
中央にいる赤べこ(グレーだけど)に注目。
赤べこは、福島の工芸品。かくいうわたしも、福島出身。自分を表すキャラクターとして、5つの中では1番イメージが湧きやすい。
「ウサギ」な私
続いて、その左にいるウサギに注目。
小さめのウサギは、三人姉妹の末っ子として育った自分と重ね合わせてみる。
「太陽の塔」な私
続いて、太陽の塔。
これは「芸術は爆発だ」でお馴染み、岡本太郎の作品だ。美術館好きな自分を当てはめて書いてみる。
「タイガー」な私
続いて、右端のタイガー。
肉食的なわたしの一面を表すのに良さそうだ。
「カバ」な私
ラストは、青いカバ。
このカバは、ニューヨークのメトロポリタン美術館で購入したもの。古代エジプトの人がミイラを埋葬するときに一緒に安置されていたらしい。何だかちょっと崇高なイメージ。
私の中に同居する、個性豊かなキャラクター
この自己理解の手法は、適当に選んだキャラクターに合わせて、①〜⑤の自分を説明している。
なので、選んだキャラクターが変われば、言い回しや内容は変わってくるかもしれない。
しかし、こうして誕生したキャラクターたちは、どれも自分自身であることに変わりはない。
キャラクター化するメリットは、自分の状態をキャラクターによって擬人化し、客観的に見ることができる点。
例えば、仕事があるのにソファで寝そべってしまったら
「赤べこの悪いところ出てるーーー」
他人が作る資料のデザインが気に入らずイライラしたら
「太陽の塔の面倒臭いところ出てるーーー」
自分の失敗から得た学びを、後輩にシェアしたら
「それ、カバの言葉ーーーカバありがとう」
みたいに、冷静に自分へのツッコミができるようになる。
ツッコめると、コントロールしやすくなる。
また、キャラクターの良いところ・ダメなところの両方を認識できるようになり、全てを否定しなくなる。
その結果、
自己理解が深まり、
感情と上手に付き合えるようになり、
自己肯定感も高まってゆく。
おわりに
ここまで読んでくださった皆さん、ありがとうございます。
いかがでしょう。
自宅にあるキャラクターたち、並べたくなりましたか?
このnoteを機に、内側に存在する「多様なキャラクター(自分)」にぜひ目を向けてみてください。複数のキャラクター、絶対存在していると思います。
キャラクターたちは、ずっと一緒に生きていく相棒でもあります。仲良くなり、ベストなタイミングで良いところを発揮したいものです。
ちなみに私は、年齢を重ねるにつれ「ウサギ」と「タイガー」のコントロールは上手くなってきました。いま挑戦しているのは、「太陽の塔」をもっと解き放ち「カバ」を活かして社会に貢献すること。
今回のnoteも「太陽の塔」と「カバ」の力を借りて書いています。
少しでも参考になれば、2人もきっと喜びます。
== お わ り ==
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