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"自立したシンママ"は素敵だけど、結婚を考えてしまうのなら

 

noteを書くのもすごく久しぶりなんですが、どうやって言葉にしていこうかなぁと考えてながら打っているのですが、想いのままにつらつらと進めます。


最近はですね、暑さにやられながらもなんだかんだ生きております。旦那とそれなりに仲良く暮らし、息子からお尻を見せつけられる日々です。(おしりが大好きboy)


わたしと息子氏


そんなことはさておき、私はシンママを経て結婚をし8ヶ月が過ぎました。そんな私がすごく感じることがあります。それは"シンママは生きているだけで気を張りすぎでは?"ということ。


もちろん離婚してない家庭でも心を痛めることや大変なことはあるのだと思います。母親1人でたくさんの見えないことを抱えているのにパートナーに理解されていない状況も苦しいです。


しかし、過去の自分と比べたときにストレスの感じ方が違うんです。パートナーがいることで感じるストレスが全くないわけではないですが、それ以上の安心感を覚えるときが多いんですね。



以後は長い長い自分語りです。世間ではいろんな意見があるのを知ってるからこそ、自分の進む道に悩んでました。常に頑張っていなければ…と休まる時間もないあなたへ。



私と同じように子が小さいときにパートナーとお別れをし、大きい声では言えないけど本音は家庭を築きたい…。そんな方へ向けてです。


正直な話、この分野の私の発信で傷つく人がいるだろうなと予想できます。私もどう配慮すべきか悩む部分なのですが、この想いを伝えたい人がいるのでその人に届くように文字にします。

"シンママ"という大きい主語は全ての方に当てはまるわけではありません。私が2年間生きてきた生活、また周りのシンママさんを見て感じたことなので合わないと思えばブラウザバックしてくださいね…。



結婚して良かったこと

当たり前に帰ってくる人がいる。ちょっとめんどくさいなと思いながら作ったごはんも美味しくできたら自信を持ってドン!と目の前に置けるし「おいしいね」の一言を交わす喜びを感じる。



もちろん、息子と食べるごはんもおいしい。息子がおいしい!といってくれるのは胸を撫で下ろすような感覚だけど食べない日もあって、やはりそんな日は悲しくて。



そんなときに大人が「いや、おいしいよ」と言ってくれること。



たまに「これ息子も食べた?」と息子審査を気にしながら食べることもありますが…毎日毎日、お!美味い!なんてものを作れるわけなかろう。こちらも修行中じゃ。今日はちょっと失敗したことに気付かないフリをしてくれよな。



なんて細かい不満はありながらも、この不満ですら私にとってはありがたいことです。なぜなら私の子の父親とは生後すぐにお別れをしていまっているから。ここでは深く語らないけど私の都合だった。



子どもが生まれ、離婚をすることになった

自分にすごくアプローチをしてくれた人と結婚した。自分の気持ちはよく分からなかったが、これだけ好意を寄せてるのなら大事にしてくれるのだろうと、女は愛されるのが幸せなんだろうと。


不安はあるけどそれも人生の勉強で、子どもを授かったことはなにかのご縁なのかと自分に言い聞かせた。しかし結果として思っていた範囲ではない角度から頭を殴られたような、裏切りを受けた気分になった。



私も他人を許せる幅が狭かったんだと思う。だけど親も周りも「それはちょっと…」と言葉を出せない様子をみてその幅を広げる気にはなれなかった。



ずっと、他人に期待しながら生きていた


ちょっと過去の話。当時の私は育休中で、そういえば総合事務職と言われるお仕事だった。基本は四大卒しか入れないようなところに大学中退の私が欠員補充で運良く入れた。そこで仕事を認められていてお給料も生活できるくらいは貰っていた。


だからシンママになっても仕事は大丈夫だ、と思っていた。



しかし産んでみてどうだろう。子を産んでから同じような働き方ができるはずもない…と絶望したのは私だけではないはず。



しかも私が育休中に元々育休取ってた人が戻ってくる話になっちゃって私の場所は無くなった。宙ぶらりん。



あれ?安心できる場所に戻れない???見兼ねたギャル先輩(当時の支店長)が営業やれば?面倒見るよ、と手を差し伸べてくれて面談をしたけどギャルの上司に「子持ちにうちの営業はきついよ」と断られた。



あれっ…。ギャル先輩がいいって言うんならいけるのかと思ったんに違ったんか…?



ちなみに私はこの会社で入社してすぐに未経験で慣れてない仕事な上に業務量の多さや直属の上司との関係で悩みメンタルを壊し、気にかけてくれてた新卒採用部の上司が「うちに来ないか」と言ってくれたこともあった。



「新卒の子たちも君になら心を開くと思うから。学ぶことは多いけどサポートする。ただ、僕の上司は僕と基準が違うからなんて言うか…」みたいな感じで新卒採用部への部署異動の話を頂いた。私の直属の上司にも話をつけた上で採用部の上司と面談した。



わくわくした。



私が変わる瞬間が、ここにあるかもしれない。今は辛いかもしれないけど採用のポジションで私は頑張れるかもしれない…。



そんな期待と不安を抱え面接した結果は「君は元気がないからだめだね。」と一蹴だった。



えっ。えっ。
私の人生変わるタイミングでは?えっ。



そうするとサポートするよ、と言ってくれてた人も「ダメだったわ!僕と違うんだよね。ごめんね」と私が戸惑っているうちに軽い感じで終わり、直属の上司はまた静かに迎え入れてくれた。



(余談だけど上司との関係で病んでたけどハリポタごっこするくらいには仲良くなってしまっていた。不覚だったけど悪い人ではなかったんだよね。)



新卒の話も、営業の話も。
あなたたちが私の面倒見てくれるのでは…?と期待してたのに私はまさかの2連敗をしてしまったのだ。ここに入社したことだけが勝ち。それ以外ずっと負け。


思えば結婚だってそう。"この人なら支えてくれるよね、甘えてもいいよね"という努力を怠る姿勢が私の無意識に確かにいた。



ずっと誰かに人生を変えて欲しかった。本当に気持ち悪いし馬鹿みたいだけど、お母さんみたいにケアをしながら育ててくれる人を社会に求めていた。



けどそんな甘ったれた根性では子育てなんてできないか…ということにも薄々気付いていた。これからは他人に期待してちゃダメだな、自分で生きていくしかないのか…。と営業を断られたときに諦めがついた。



自分で責任を持って生きていくしか、
私にはないのだと思い知らされた。
ずいぶん遅い気づきでした。



ここに場所はないな、と察しがついて仕事を辞めた。小さい子どもがいるのに。聡明でも賢明でも最善でもないけどこのままじゃダメか…という気持ちで無職を選んだ。今思えば人生最大のギャンブルだったかも。



シンママで働けるところならどこでもいい

すごい資格も大卒の経験もない。増してやまだ1歳ほやほやの子がいるのに私は2人暮らしで無職。詰んでたけどここでどうにか変わりたかった。どこまでやれるのか自分を試してみたくなった。



この頃は営業の仕事に惹かれていた。ハロワ前でいつも仕事探してる人に勧誘をする人たちを見ていた。生命保険の営業だ。私が住んでいた街ではよく声掛けをしていた。



シンママでも大丈夫!とネットでよく見るけど本当なんだろうか??と思いながら恐る恐る話を聞いたら勧誘の人もシンママだという。「これは運命だね!」なんて言葉に乗せられた。それにシンママという未知の世界で私が生きていくには他に見当たらなかった。



以前は絶対にできないと思っていた営業。避けなければいけないと思っていた仕事。理由は大変そうだから。



けど息子と向き合うために、息子を育てる上で私が頑張っている背中を見せれる大人にならなければ…と考えを変えるための粗治療を試みた。



私は"自立したシンママ"の仮面をゲットした


晴れて営業のお仕事が決まり家を回った。令和の時代、しかもコロナ禍なのに家をピンポンする昭和スタイル営業に驚きを隠せなかったけどやるしかなかった。


多い時は1日100軒回るので息子には納豆巻きを買って帰った。家ではぐったり横になり、その上を息子がよく遊んでいた。ママ今日は足がもうだめ〜と言いながらYouTubeを見させた。


けどシンママが多い職場なので理解もあり、毎日がそんな日ではなく病院も行けるしお迎えがあるのでいつも少し早めに帰してもらっていた。



私は成績も新人にしては良かった。3ヶ月に一回の賞は必ず獲っていた。自分でめっちゃ営業かけるタイプではないけどランキングの上位に入ることもあってモチベーションになった。



成績に応じたお金がもらえることも嬉しいけどそれよりも昔、バイト先でポンコツだと言われてたのに「頑張ったね」という自分本位の苦労だけじゃなく結果を残せるようになったことに成長を感じた。



私は自立したシンママだったはずだ。自分で仕事して稼いで子どもの面倒をみて(親を頼ることもあったけど)、週末は友人と会ってご飯を食べてお出かけをして明るく過ごしていたのだから。



仮面の内側は

周りは過去を知っているから恋愛について触れてこない優しさを持ってくれていた。私も言わない。だけど、同世代で自分だけシンママになったことに強い孤独感を覚えていた。



みんなにシンママになりました!なんて言えなかった。人生で1番に頑張っていたけど、他人からすれば恥ずかしいことだと思った。ごく少数の仲のいい人にだけ打ち明けた。



男を見る目がないなと笑いながら兄から言われたことを今でも思い出す。ほら、軽く見てくる人と関わるとすぐ刺されてしまうじゃない。



子どもが生まれてから気付いた。私にも家庭が欲しかったんだなと。今までの恋愛で結婚したいと恋人に伝えたことがなかったのは自信がなかったからだ。


シンママになって、友達もいて近くに頼れる実家があって正社員の仕事に就いていて不足なんてなかった。産前に趣味だったボルダリングも息子を連れて行くようになるアクティブさすらあった。

子連れOKでありがたかった(1歳ごろ)



けど、私はずっと不安だった。誰かに心配かけさせまいと気を張っていた。大丈夫だと周りにも思って欲しかった、認めて欲しかった。自立してますよね?そう見えますよね?と必死だった。



自立したシンママの仮面、外したい

そんな必死な日々の中、今の旦那と出会った。高校の同級生みたいな、落ち着く空気感を持ってて気になってしまった。仲良くなりたいと思った。



今回恋愛編は端折るけど、結婚をしようかって話が出てきた。



私は一度、結婚で失敗している。また失敗するかもしれない、結婚したら変わる人が世の中にはたくさんいるらしい。たしかにうちもそうだった。



パートナーとしてたまに会うくらいでいいんじゃないかとも考えた。彼に幻滅したくないしさせたくないし、子どもを巻き込むし、遠距離だったから引っ越しをする必要もあった。冷静に考えればリスクが大きい。



もしこの頃の私が匿名掲示板なんかで「再婚しようか迷ってます…」なんてスレ立てしたら叩きに叩かれただろう。それくらいシンママの恋愛、結婚は世間的にトラブルが多い印象がある。



ちなみにこの頃、再婚に対する不安を彼にぶつけたことがある。怖くて進みたくない、このままでもいいんじゃないかと。それに対して「なんとかなるよ」と返してきた。それ以上ない。嘘だろ。信用していいのかそれ…。



けど私は前の仕事や結婚での失敗で知っている。この人に変えてもらおうという気持ちではなく"自分がこの道を選んだんだ"と覚悟が持てる道に進めば彼が言うように「なんとかなる」のだ。



シンママになること、営業の仕事をすること。自分で決めたことは努力できた。次の結婚も自分で決めたなら努力ができるだろうと、察しがつくようになった。



よくそんな発言で結婚したね?って感じだけど、「なんとかなるよ」なんて無責任な発言をした彼は一緒に住んだら子育てめっちゃするし何かあれば助けてくれるし支えてくれた。無責任なように見えて「なんとかする」男だった。ただ、お互いに線引きはしているので独特な距離感かもしれない。




行きたい方向だけ向いていればいい

世間のシンママ再婚に対する目は冷たい。私も離婚して2年半後には結婚するんだと言うんだから友人や親からは大丈夫か?って心配された。そりゃそうだ。覚悟を決めたはずだけど揺れる気持ちはある。絶対にうまくいく保証なんてないんだから。



怖さのない挑戦なんかない。頭がパンクしそうで、涙がじわって目に溜まって、きっとうまくいくはずない…って勝手に絶望して諦めてしまう自分を見つけても、奮い立たせながら向き合わないと欲しいものは手に入らない。



だから、行きたい方向だけ向いていればいい。こうなりたいんだ、って思ったなら不安になるような情報を探しにいくんじゃなくてうまくいっている人の情報をどんどん取りに行ったらいい。



離婚の傷が深くても再婚したいならモラハラ夫系で共感して癒される時間を過ごした後に、幸せそうにしてる人の情報を探しにいく。実は幸せそうな人を探すのは難しい。その人にとってそれが当たり前だと思っているからわざわざ発信してないことが多い。



でも、そこにあなたがもっていないヒントの鍵が見つかることがある。



責任感の強いあなただからこそ、この子を自分で育てて…と考えるのは当然のことなんだと思う。周りに人がいて愛する子がいて元夫に悩まされていた前の結婚時よりも幸せなら、もっと幸せを掴もうとするだなんて罰当たりなんじゃないか?って思う時もあるだろう。



あなたがその天井を決めてしまってはいけない。もっと欲しい未来を掴んでいい。むしろ掴むために過去に決断をして、子育てをしてきたくらいだと思う。


私は再婚をしてよかったな、と思っている側だから"こんな人生もいいよ"とお伝えできる。だけど形にこだわらなくてももちろんいいよね。



なんで私が結婚したかって言ったら、約束が欲しかったから。不安を感じてしまいやすいから。心が脆く、弱いから"いなくならない"の約束が欲しかった。自立した自分なんてのは建前で、中身はまだまだ未熟でどうしようもない。



わかっているからこそ結婚生活で相手を許容することができる。どうしようもない自分だからこれからも努力を続けなくてはいけないけど、安心を感じられる人のためなら必要な努力だと思える。



それっぽい理由も、すごい理由もいらない。あたたが求める方向にいけばいい。不安になっても諦められないなら進めばいい。



私は道に迷った時に「こっちに行きたかったんだよね?今はどう?」と声をかけることなら何度でもできるから。セーブポイントをたくさん作って2人で振り返ろう。あなたは自覚してないだけでめちゃくちゃに頑張っているのだから。



私が保証する。あなたはかっこいいよ。
もっと自分を信じていいし一緒に行き着いた場所で笑おう。長ったらしく語ったけどつまり言いたいのは、行きたい方向だけを向いていればいいんだよ。


あなたが選んだ道を自分だけの正解にしよう。
どんな選択でも私は喜んで応援する。




ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。