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人が集まるからこそ起こる感動がある

札幌の隣町、小樽市には大きな祭りがある。潮祭りといって規模が大きくて、花火がすごいらしい。私は祭りは好きだけど人が多すぎるところは苦手だなぁと思って足を運んだことがなかった。


けどひょんなことで潮祭りに行くお誘いがきた。このご時世なこともあってお祭り自体久しぶりでたのしみわくわく。地方都市はコロナが気になるけど、そんなに厳しくはない(と思ってる)。


お祭りを楽しんでから夜の8時からの花火を見るプラン。そんな時間にお外にいることなんてほとんどないし、花火なら周りに人がたくさんいるだろうし、ぐずってしまわないか内心ヒヤヒヤしていた。


けど蓋を開けてみたら心配なんて忘れるくらい大きくて美しい花火に心打たれた。さらによかったのは、人が多すぎてしんどいだろうな、って思ってたのに、花火一つで自分と知らない人が、同じ大きさの感動をしていたことだった。


みんなおそらく数年越しの花火だった。そもそも、人混みに行くこと自体、久しぶりの人も私だけではなかったはず。   



「うわぁ〜」

「大きいね」

「すごいね」



会話の内容はそれくらいなもんなのに、感動が伝わってくる。みんな同じタイミングで口から漏れてしまう。みんな、みんな。環境も生い立ちも違う人たちが集まっているのに心が動く瞬間は一緒なのだ。


花火がひと段落つくと拍手が起こる。息子も周りに合わせて一緒に拍手してくれてたので、はじめての花火を楽しんでくれたみたいでよかった。(少しぐずってしまったけど)


オンラインが進んだ令和の時代、人と人との距離が遠く会わなくても生活ができる。時間と労力とお金をかけることが不要なコストだと考える価値観もある。


けど人が集まることで起きる大きな感動がある。今日はその瞬間に立ち会えて心がいっぱいになったので、私は人と直接会うことをやめない。そうやって生きていく。


素敵な一日だった。忘れないように大切に。

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ありがとうございます。味の素の冷凍餃子をきゃぴるんるん食べます。