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離島で出会った陶芸家の方に会いに益子陶器市へ行きました。

この器使いたい。
見つけたお気に入りの1枚

100均で交通系ICカードは使えない。

まいばすけっとではPASMOは使えるけど…au payは使えない。などなど...複数のお支払い方法を器用に使いこなす(自称)れいちゃん。

けれど、初めて行くお店だとどんな支払方法があるか確認しないと不安ですよね…。

だけど、支払い方法って”レジ横”と言う極めて支払う2秒前くらいのポジションにしか書かれていないこと多すぎません?

全部イラスト
作ってみました★

しかも“絶望的小文字”で。

支払方法を確認したいがために少し遠くから眺めるれいちゃん。

お会計だと思って急いでレジに入る店員さん。

両者の焦りと不安をもう少し穏やかにさせるいい方法はないのだろうか…。支払方法を統一させよ。なーんて言われてしまいそうです。

ですが...あれやこれや、と器用に使い分けたいお年頃の小娘れいちゃん。支払方法だけではなく、自炊好きゆえに器だって気分によって使い分けたいです(急)

そんな通称:器マニアれいちゃん(自称デス)はなんと今回!香川の離島で出会った陶芸家の方が出店していると聞きつけまして....。

益子の陶器市へ向かった話を本日は描いていきたいと思います。器を求めて三千里。それでは。

目次
〇離島で出会った陶芸家の松下さん、松原さん
〇この器使いたい。見つけたお気に入りの1枚
〇技術に対する価格設定の仕方が凄く好き。
自分の技術に価格をつけるって
凄く難しい。

〇離島で出会った陶芸家の松下さん、松原さん

お皿が呼吸しているかのよう

お二人との出会いはちょうど2カ月ほど前。

香川の離島をのらりくらり一人旅をしていたれいちゃん。たまたま宿泊をしていたお宿にてお二人が器の展示を行っていたことがきっかけです。

加えて前日に宿のお食事をいただく際、松下さん、松原さんの器を使っており。使う中でなんだか、この器いいな。と感覚的に思っていた段階での初めましてでした。

その“なんとなく”の感覚にはっきりと手触り感が加えられたのは器を作る過程をお聞きする中ででした。

”手島”と呼ばれる離島で暮らしているお二人。器を作る際に使用する「釉薬」という薬品には全て島の植物を使っているそうです。

島原産の材料を器に投影させる。すると器の中で食材が生きる。

静寂

器に果てしない”生”を感じました。同時に彼らの器を私も使いたい、そう強く思いました。

しかし展示の場において購入することはできませんでした。(当時の器販売は、お二人の住む手島のギャラリーや、活動に共感した一部の店舗にて)

けれど、せっかく気になった器。是非とも…と今後の購入機会について尋ねました。すると、11月の”益子陶器市”に出展されるとのことで…。

早速行ってみたのでした。

〇この器使いたい。見つけたお気に入りの1枚

手触りもよくよく確かめて…

なんと1週間以上前から陶器市の期間限定で運行する”関東やきものライナー”ならぬバスをちゃっかり予約していたれいちゃん。

祝日はきっと混んでいるかも、と平日に予約をしましたが…バス車内も陶器市会場も大賑わいでした。数年ぶりの開催ともあってみんな楽しみにしていたのかもしれません。

てしま島苑さん(お二人の屋号です)は「岩下製陶 古窯いわした広場」という場所で出展しているとのこと。

バスを降りて早速出展場所へ向かいます。

じゃりん小径かわいい
じゃりん。じゃりんこ。

シルクロードならぬウツワロードと言わんばかりに、出展者さんのブースが立ち並んでいます。

店舗があったり
テントがあったり

ついつい寄り道をしちゃいそうになりますが、ここは一旦大本命のてしま島苑さんのブースへ。

松原さん直筆の漫画
クオリティが…高い…!

残念ながら松原さんにはお会いできなかったのですが、ブースには2か月ぶりの松下さんが。

SNSを通じて窯づくりに励んでいる姿を見ていましたが、久しぶりにお会いして直接近況や最近の器づくりのお話をお聞きするとわくわくしました。

さすが器っ娘。

そして、展示の段階では見ることが出来なかった器や、別の釉薬(セイタカアワダチソウという黄色いお花?)で作った器など。新しい顏も続々とブースには並んでいて、どんな器があるかな?気に入るものは見つかるかな?と目移りしてしまいます。

個性がキラリ

見た目や釉薬の種類、色だけではなく。手触りもしっかりと確かめて購入したかったので両手で持ってみたり、お料理を持っている画を想像してみたり。

すると色々試している中に、自分の手の平の中でしっくりくる感覚がある一枚が。

アスパラ菜のおひたし

向日葵の釉薬を使ったこちらの一枚。
少しザラッとした感触と、反対にさらっとしている面もある不思議な手触りでした。

この手触りの器に、使ってみたい。

自分のお料理を載せてみたい、そうビビっと感じそのまま購入しました。

なぜか、帰宅したら一番に盛りつけようと意気込んでいたのは”卵焼き”。ですが、他のお料理も盛り付けてみたい欲がバンバン出てきてしまい。

れんこんとビーツのきんぴら

気付けば、アスパラ菜のおひたしやビーツのきんぴら。えのきと小松菜のおひたしまで止まりません。間違いなくお気に入りの一枚になりました。

えのきと小松菜のおひたし

〇技術に対する価格設定の仕方が凄く好き。

最近ハマっているエシャロット

この先の内容はれいちゃんの一つの考え方、と
考えて読んでくださると嬉しいなと思います。

何かを購入する時、体験する時。

人は対象に対してお金をお支払いすることで、金額に見合ったサービスや商品を得ます。基本的に価格とサービスは比例しますが、価格以上の価値を感じた時に人は”コスパがいい”という単語を用いますね。

ですが、値上がりの傾向や世の中の認識として。

”安ければ安いほどいい”
”値段が高い=良心的ではない”

というイメージを持たれてしまうことが増加しているようにも感じます。

あくまで個人的な意見ですが、自分の技術や労力を注ぎ込んでいる。あるいは、情熱を持って商品を作っているのであれば同等の金額設定は当然のことと思います。

れいちゃんの場合は、品種や具材作りからこだわるおむすび。

少しでもこだわりが伝わればなあ。と

ですが、こだわりを果たして伝えきれるのか。
自分にこんな金額を設定しても良いのか。
凄く不安になる時があります。

そんな中、松原さんと松下さんの価格設定に非常に好感を抱いたことを最後にお伝えしたいです。

私のお気に入りの1枚となったお皿。金額だけを見ると”1枚3500円”と、決して”安い”とは正直言い切れません。

ですが。

”釉薬に始まる全素材に島独自の素材を使用している”
”一定の時期にしか収穫できない”向日葵”を使用する”
”器を作る窯も1から手作りすべく日々製作している”

ここまでの話を聞くと、大抵の人は

”そこまでの情熱と魂が籠っているからだな”

と価格設定に対し、納得するでしょう。

かつ、お二人はこだわりを分かりやすく描いたイラストや漫画を購入した方に差し上げています。

きっと

”ただ多くの人に知ってもらいたい”
”売って少しでも利益を得たい”

という考えのもと器を取り扱っているのであれば、手段を選ばない販路拡大をしているかと思います。

今回の陶器市会場でも複数のブースで見つけた”大特セール”の文字。

そんな中で、自分達のこだわりを追求し。こだわりに見合った価格をつけ。出来上がった素敵な器を自信をもって提供する。

余計に愛着が湧く。
そんな気持ちになりました。

せっかく陶器市に来たのだし、いくつか器を購入して帰ろうかな。当初はそう考えていた私ですが。

結局、れいちゃん邸宅にたどり着いたのはお気に入りとなったこの1枚だけだったのでした。

松下さん、松原さん。
素敵な器をありがとうございます。
今後も大切に使いますね。

れいちゃんより。

〇てしま島苑さんのinstagram

〇れいちゃんのinstagram

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