小説を書き上げたら人に見せろ!
――学校のテストではやく終わったとき、解答用紙を見返すじゃないですか。先生に「他人の解答用紙だと思って見返せ」とよく言われていたことを思い出します。どうしても自分の書いたものって間違っていないと思ってしまうんですよね。だから、見直ししても、あまり手ごたえがありません。
【#248】20220305
人生は物語。
どうも横山黎です。
作家を目指す大学生が思ったこと、考えたことを物語っていきます。是非、最後まで読んでいってください。
今回は「小説を書き上げたら人に見せろ!」というテーマで話していこうと思います。
ビジネス書のタイトルのように命令形を使って過激にしていますが、それくらい声を大にして自分自身に聞かせたいのです。
☆新作が脱稿した。
僕は今、朝木万葉さんのアンソロジー企画に参加しています。6月に開催される文学フリマ岩手に「初恋」をテーマにしたアンソロジーを出品するんですが、そこに収録する作品を集めますよ、という企画です。
原稿の締め切りが二月末までだったので、先週あたりは死に物狂いで書いていました。上限が12000字なので短い物語なのですが、だからこその難しさがあります。僕は言葉や表現に特別こだわる人だし、初恋の物語でありながらミステリー要素もあるので、それなりに時間がかかりました。
そんなこんなで先月の28日の締め切り日当日に作品を提出したんですが、脱稿したのはなんと今日です(笑)
読み返す度にこだわりたいところが出てきて、出してから3回くらい直して再提出しているんですよね。
文学賞の応募だったら、締め切り日以降の受け付けはありませんが、今回は個人の開催する企画だったので救われました(笑)
朝木さん!本当にご迷惑をおかけしました!
さて、今回の経験で学んだことをここに残しておこうと思います。「学んだ」というより「再認識した」と言った方が合っているかもしれません。
☆できたら人に見せろ!
これはいろんなところで言われていますが、本当にその通りだと思います。「作品が完成したら、人に見せた方が絶対に良い」ってこと。
学校のテストではやく終わったとき、解答用紙を見返すじゃないですか。先生に「他人の解答用紙だと思って見返せ」とよく言われていたことを思い出します。どうしても自分の書いたものって間違っていないと思ってしまうんですよね。だから、見直ししても、あまり手ごたえがありません。
それと同じで、小説の誤字脱字は自分じゃ気付くことが難しいわけです。
誤字脱字程度なら大したことありませんが、自分の頭の中ではできている世界を文章にしきれていないことがあります。気が付かぬ間に大事故が起きているパターンです。
僕も今回ありました。
「こっちの文章では姉のことを名前で呼んでいるのに、こっちの文章では『姉さん』と呼んでる」とか、「夕方のはずなのに、『早く寝な!』という台詞がある」とか。
それに気付けたのは、親友がいたからです。作品を読んでもらい、おかしなところを指摘してくれたおかげです。
もちろん、時間をかけて何度も読めば自分でもいつかは気付けると思いますが、誰かに読ませた方が手っ取り早いのです。
作品が完成したら、フラットな状態で作品を読んでくれる人に読んでもらう。その大切さを、改めて知りました。
☆だから共同創作は強い
僕は去年から「小説の共同創作」の可能性を探っているんですが、その理由の1つがまさにそれです。
誰かに読ませた方が絶対に良いんです。
今回触れたように文章を推敲するときに誰かに読ませた方がいいよねというメリットだけでなく、読者に寄り添った作品を目指せるというメリットもあります。
表現するのは作者ですが、それを受け止めるのは読者です。
もちろん、表現したいことを表現できればいいという欲求だけをお持ちの方は構いません。しかし、表現したことを受け取って、感じ取って、その人にとっての何かに変わって欲しいという欲求を、僕は持っています。
だったら、受け手の目線に立った創作が求められます。作者一人で表現すると、どうしても独りよがりな部分が出てしまいますが、それを最小限におさえるためには、読者の声が必要です。
そんなこんなで、僕は執筆するのは作者だけど、創作過程から読者の声を聞いて、あれこれ議論しながら創作していく「小説の共同創作」企画に挑戦しているんです。
ちなみに、今運営しているのは、こちらの企画↓↓↓
僕は今、小説『メッセージ』をnoteのサークルで共同創作するという企画を進めています。みなさんから意見をいただきながら、kindle出版に向けてよりよい作品に仕上げていきます。興味を持たれた方は、是非、ご参加ください。今なら無料招待できますので、お金はかかりません(笑)
小説『メッセージ』はこちらから!
成人の日に「110」という血文字を遺して亡くなった青年の話です。
共同創作の雰囲気を知りたい方は、以下のマガジンを覗いてみてください。ついこの間まで進めていた企画で、新しい『桃太郎』を創作していました。
最後まで読んで下さりありがとうございました。
横山黎でした。
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