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#4 起業したい理学療法士は、ビジネス書よりも小説を読もう(最後に告知あり)

 新年のお祝いをしたと思えばもう2月。早くも年度末が近づいています。春からの異動や転職が決まっている人もいれば、「独立」という新たなスタートを切る人もいるのではないでしょうか。

 今回は、そんな独立を考える人の中でも、とりわけ理学療法士(PT)の独立についてです。

 近頃、施術サロンの開業やパーソナルトレーナーなどで起業するPTが増えているようです。「社会保障費の抑制」いう大きな流れの中で、病院では回復期にしても外来にしても、患者さんに対して十分なリハビリが出来なくなりつつあるので、特に若手のPTにとっては、先行きの不安もあるのでしょう。

 それで外に目を向けると、病院で十分なリハビリを受けられなくなった患者さんが他に行き場所を探していたり、健康ブームで多くの人がジムに通うようになっていたりと、PTの臨床経験を活かせる場は病院外に広がっているというわけです。

「知的」なことに抵抗無くハマれるのはPTの強みだが

 そのような流れをを見ても、PTが起業して新たな活路を見出すのなら、今がチャンスなのは間違いなさそうです。そのことを理解して独立を意識するPTは、専門外であるマーケティングやファイナンス、人材育成などのビジネス書を読み込んでいる人も多い印象です。普段から難しい論文に触れていると、こうしたビジネス書にも抵抗なく入っていけるんでしょうかね。そこは、PTの強みかもしれませんが、注意も必要です。

ビジネス書よりも、物語や歴史から得た“教訓”の方が、10倍役に立つ

 マーケティングもファイナンスも、独立して自分でビジネスをする上で必要な知識であり、勉強せねばなりません。一方で、それらの知識は、「どういう状況の時に、どんな使い方をされるのか」のイメージはできていますか?
 ビジネス書などで得る知識というのは、それが役に立つイメージが待てないと、結局ツイッターで披露するくらいしか使い所がありません。

 僕は元営業職ですが、こうしたビジネス書というか、ハウツー(How to)本からでしかものごとを学べない人は、成果の上がらない人の典型的なパターンです。逆に、成果を上げられる人は共通して、自らの経験のほか、歴史や小説から“教訓”として学べる人たちでした。

 前者と後者は「想像力」によって成果に差が出るのだと思います。頑張って勉強した知識も、それを絶妙にセンス良く使いこなすには想像力がいるわけですが、知識のベースがビジネス書の人にはそれは難しいでしょう。

 要は、分厚いファイナンスの本を読むよりも、『ナニワ金融道』を読んだ方が良いし、M&Aについての専門書を読む前に『ハゲタカ』を読んだ方が良いということです。

 こんな未熟な僕でも何とか今日まで仕事ができているのは、映画やドラマからたくさん学んだきたからだと思っています。

【PT向けセミナー告知!】運動学習の重要性について(2/11祝)

最後に告知です。理学療法士にとって自らの専門知識のアップデートはやっぱり必要不可欠。そこで、弊社ホコトレジム主催で、運動学習について学べるセミナーを2月11日(祝)に開催します。新年度前に改めて学び直しておくには良いテーマかと思いますので、是非ご参加下さい。QRコードで読み込んでもらうか、弊社HP(https://www.rehabix-okinawa.com)からでもお申し込み可能です。

#理学療法士 #起業 #独立 #ビジネス書 #小説 #セミナー

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