宇野なずき

僕だけがインターネットの亡霊で他のみんなは居酒屋にいる

連作10首「生活」

正常な証明として人を轢き殺せる機械の免許を見せる 怪物になりたくないな 気を抜くと奇声で人を集めてしまう まだ何も言ってないのに行き先を自殺の名所に指定する…

連作50首「相続放棄」

第2回笹井宏之賞応募作品「相続放棄」です。 日常に関係のない糸を切る赤いコードはもう切れている 空っぽの宝箱では生きづらく家族を宝物としておいた 下水処理施設の…

連作30首「錆びる」

第62回短歌研究新人賞応募作品「錆びる」です。 これは自戒 舗装されていない道をわざと選んで揺れる自転車 用のない団地の間を駆け抜ける誰も助からないスピードで 店…

私立恵比寿中学と短歌 令和に寄せて

本日5月1日から元号が「令和」に変わった。 「令和」は、現存する日本最古の和歌集である万葉集を典拠としている。歌人としてはこれにより短歌が盛り上がり、短歌に興味を…

連作10首「春のサブスク」

初見ですとチャットに書けば何となく気温が上昇したような窓 欠落をアイデンティティにしないよう四つ葉のクローバーを見習う カーテンを買う予定を忘れたままの七畳に差…

連作50首「希死念慮キック」

第64回角川短歌賞応募作品「希死念慮キック」です。 お会計ちょうどですね、で握り潰されたレシート見送っている 少しずつ取り戻せない損をするドリンクバーでお腹が痛い…