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専任?常勤?非常勤?って何!?●◆

私学教員の職種について


私立の中学校高等学校の求人を見てみると、多種多様な職種が見つかります。

その中で大きく3つに大別されます。


①専任教諭(正採用) フルタイム


 法律的には、期間の定めのない無期労働契約を締結していることになります。
学級担任、部活動顧問、校務分掌(教務や生徒指導、進路指導、入試広報など)を担当します。私学は専任教諭となれば責任ある仕事も任されることから、給与においてもかなりの高給となっています。

月給例

22歳 230000円
30歳 350000円
40歳 480000円
50歳 650000円
※賞与4~6ヶ月支給

これなら、生活に困る事はなさそうです。


②常勤講師(非正規採用) フルタイム


 法律的には、期間の定めのある有期労働契約を締結していることになります。多くの私学では、1年間の契約期間で2回更新可能、最長3年間までとしている学校が多いです。


これは、労働契約法の改正によって、5年以上継続して雇用した場合は、無期労働契約へ転換しなければならないきまり【通称 無期転換ルール】があるから、無期転換される前に扱きつかって辞めさせようとしているのです。

担う業務は、
学級担任あるいは副担任、部活動顧問、校務分掌(教務や生徒指導、進路指導、入試広報など)を担当します。責任ある仕事も任されるのですが、非正規雇用のため、給与・待遇においても専任教諭と比較するとかなりの薄給となっています。

月給例

22歳 230000円
30歳 350000円
40歳 480000円←雇われない
50歳 650000円←雇われない
※賞与0~2ヶ月支給

本当は年齢制限をかけてはいけないですが、私学求人には年齢制限がある場合が多く、年齢が嵩むとほとんど書類選考で落ち、採用されることが難しくなります。

また、賞与についても、専任教諭と比べて申し訳程度となっています。

常勤講師のツラいところは、
【1年契約】であることです。
毎年雇い止めに怯えながら仕事をするのは、精神的にかなり厳しいです。
しかし、仕事は専任教諭と同じ内容なので、働いていて無情だなと感じることがあります。

また、常勤講師であるにも関わらず、職種の呼称を変えることで、専任教諭と勘違いさせて勤務させようとする学校もあり、

・特別専任教諭
・契約専任教諭
・専任教諭(代替)
・任期制教諭
・専任講師

これらは、名前をつけ替えた非正規雇用の常勤講師です。注意してください。

③非常勤講師(非正規雇用)パートタイム


非常勤講師は、1年契約の非正規雇用の教員で、教諭ではなく講師と呼ばれることが多いです。
教科指導(授業、定期試験作成、成績処理)を担当します。
授業のある時間に合わせて出勤、授業が終われば退勤出来ます。

給与は1コマ2000円~3500円であり、かなりの薄給であるため、他校と掛け持つか、ママさん先生の副業でない限りは生活していくのが厳しいです。


就活する際は、それぞれの特徴をみて受けるようにしましょう!

基本的には、
専任教諭→常勤講師→非常勤講師と流れて受験していく方が多いです。

ご質問もどしどしお待ちしております!


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