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高校無機化学#4(17族)~ハロゲン単体④~

臭素

塩素の話が長くなった(#1, #2, #3)がハロゲン単体はあと臭素とヨウ素が残っている。とはいえ、塩素に比べると理解することは少ないので安心。。。

臭素単体で覚えておかなければならないのは、2つである。

1つ目。これは#1の再掲となるが、単体が常温で液体なのは、臭素Br2と水銀Hgのみであるということだ。

2つ目。臭素単体に関して最も入試問題で出てくるのが、有機化学で勉強する、「臭素水にアルケン、アルキンを吹き込むと付加反応が起こり、臭素水の赤褐色が脱色する」という事実だ。構造決定の問題の条件として出題されることが多い。

ヨウ素

ヨウ素単体の重要な性質に昇華がある。昇華とは、加熱していくと液体の状態を経ずに、直接、気体と固体の状態を行き来する性質のことで、常圧下で昇華する物質としては、「ヨウ素、ドライアイス、ナフタレン」を覚えておきたい。

また、ヨウ素単体は水にはほとんど溶けないがヨウ化カリウム(KI)水溶液には溶け、下の反応が起き、褐色溶液となる。

スクリーンショット (11)

この溶液はヨウ素液と呼ばれ、デンプンを加えると青紫色に呈色する。これをヨウ素デンプン反応という。ヨウ素液の話はかなりマニアックなので、ホントのところ、「ヨウ素にデンプンで青紫色」くらいの理解でも問題はないような気がする。

それよりも、ヨウ素デンプン滴定を使うヨウ素滴定に関する計算問題を確実に回答するほうがはるかに重要である。解き方のパターンを整理しておきたい。

今回は、これといって面白いこともなかったが、たまにはこんな回もある。忍耐、忍耐。



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