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【組織】ゼロから始める加評価視点

こんにちは、ReeeeL.です。
某人気アニメのタイトルをお借りしました。

いきなりですが他者を評価する際、過度に減点視点が強くなってはいませんか?
減点への考え方が強くなりすぎると組織の成長の妨げになるかもしれません。

働いていると、どうしても周りのメンバーを見て、他者の「仕事の出来る・出来ない」を見てしまいます。
マネジメントクラスですと人事査定の際、メンバーの評価をします。
そんなときに何を基準に考えているでしょうか?

今回は組織における他者の見方についてお話しようと思います。


組織における他者の見方

人は自分を含めた人同士を比較するもの


組織に属していると一緒のゴールを目指すメンバーがいて、その能力はそれぞれ違います。
また、組織内という限定されたくくりの中に他者がいると、
査定などの業務に限らず人は人と人とを比べてしまいます。

そもそも人事査定とはその期間に成し遂げたことへの自己内省と、他者から見た客観的評価をすり合わせ、
マネジメントする方がそれを基に組織内を可能な限り平等な目で比較することによって、最終的にそれぞれの待遇に影響してくるものです。
もし査定に比較が無かったら掲げた目標が低いメンバーほど優位であり、目標を高く掲げたメンバーが不利に働きかねません。
(この場合は目標設定の段階でアプローチが必要ですが…)

ティール組織を運用している会社の中には自分の待遇を自分で決める方法を取り入れているところもありますが、
完全に青天井の自由というわけではなく、いわゆる市場の価値の中で出してくるようルールが存在すると話を伺いました。
ここでも自分と市場価値とで比較が発生しています。

「人と比べない!自分は自分!」なんて話もありますが、
自分と他者を比較することによって自分の目標が出来ることもたくさんありますし、
それがセルフケアの一環になっている方も少なくはないと考えています。

”他者比較”と聞くとマイナスイメージが先行しそうではありますが、
比較がしっかり出来るからこそ人は成長しています。

評価の基準値


組織の中でいうとこの比較が、「自分から見た相手の評価」に繋がりますが、その際どのような視点で考えていますか?

評価をするには必ず基準が必要です。
ここでの基準とは入社するのに必要な能力や人間性と考えるのが妥当でしょう。
そしてこの基準値が0なのか100(満点)なのかで考え方が大きく変わってきます。

基準値が0であれば出来ること・良いところを足していく加点視点、
基準値が100であれば出来ないこと・良くないところを引いていく減点視点、
同じようにも思えますが、組織に及ぼす影響は全然違います。

タイトルや冒頭の通り、減点視点だけではなく加点視点をより意識したいことをお伝えしたいのですが、
それは単にポジティブな考え方で組織が活性化するから、という理由だけではありません。

過度な減点視点が及ぼす影響


極端にお話しすると、例えばある組織の上長が減点視点しかない場合、その組織は上長の描く理想像を超えてくることはないでしょう。
もし基準の他に、より出来ること・良いところがあっても、真っ先に目が行くのは出来ないこと・良くないところなので
その出来ないこと・良くないところを出来るように・良くするようにすることが優先されます。
そうすると個人が持っている能力や個性が活かせず、組織の成長は上長が描くものだけに依存することになります。

仮にその上長が誰もが認めるスーパーカリスマ性を持っていたら機能するかもしれませんが、
これだけ情報量が多く、激動の時代の中、多くの場合は一人ひとりの個性を活かした運営がより利益に繋がると考えています。

また、人は否定から入られると心を開くことを躊躇します。
コミュニケーションの弊害にもなりかねません。

もし、減点視点だけでしかならない状況であれば、
それは採用に対する基準と実際の採用に問題があることでしょう。


ゼロから始める加評価視点


採用の基準をゼロとした場合、あとは出来ること・良いところを積み上げていきます。
出来ることを認めることでその個性が活きるようにします。
言葉遊びのようにも見えますが、出来ていないことを出来るようにするのではなく、必要だから出来るようにして、出来ることを積み上げます。

そしてこの視点の何より大切なことは、天井が100のような考え方はありません。
お互いを認め合う文化は、個性が活き、モチベーションにも繋がり、組織の可能性は無限大になると考えています。

さいごに


同じことでも視点を変えることで組織のあり方が変わることは良くあります。
1人ではなくチームで運営しているからです。
運営が上手く行っていないと感じるときは、組織の見方を変えて見るのも1つの手段かもしれません。

【本件に関するお問合せ先】
ReeeeL.
TEL 070-9154-2371
MAIL contact@reeeel.jp


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